今、アメリカでも大人気のラーメン!日本人にとってはなじみ深い食べ物ですが、その発祥を知っていますか?アメリカのサイトで紹介されたラーメンの歴史や豆知識を、英語を交えて紹介します。
今、アメリカでラーメンが大人気
アメリカでは、ラーメンは「大学生が食べるもの」というイメージを持つ人も多いようです。西岡津世志さんがボストンに出店した二郎系ラーメン「Yume Wo Katare(夢を語れ)」も、立地の関係はあるかもしれませんが、特に大学生に人気だとおっしゃっていましたね。
しかし、ここ数年でアメリカのラーメン屋は以前と比べて3割も増え、大学生だけでなく、幅広い年齢層の方々に人気を博しているそうです。
そんなラーメンですが、発祥はどこか、どんなことがきっかけで人気が世界に広まったのかご存じですか?下の記事に掲載されている英文を、一部抜粋して紹介します。より詳しく知りたい人、原文で読んでみたい人はぜひ下のサイトからご覧ください。
ラーメンは東京・浅草生まれ
歴史家&ラーメン専門家で、ニューヨーク大学のジョージ・ソルト准教授によると、小麦粉で作る麺のレシピを日本に持ち込んだのは、中国からの移民だったそうです。彼の著書には「17世紀に中国から来た学者が日本の大名に、麺が入ったスープに豚肉と野菜を加えることを指示した」という内容が記載されています。
そして1910年には、日本で初のラーメン屋が誕生します。
By 1910, the first ramen restaurant in Japan, Rai Rai Ken, was serving the dish to Tokyo diners. It was called shina soba in Japanese (shina is an archaic Japanese word for “China,” while soba are thin buckwheat noodles).
1910年までには、日本初のラーメン屋「来々軒」が東京の客にラーメンを提供していた。日本語では支那そばと呼ばれていた(支那は「中国」を意味する古語で、「そば」はbuckwheat noodles[そば麺]のこと)。
知っている人も多いかもしれませんが、日本初のラーメン屋は、1910年に東京・浅草で開店した「来々軒」だそうです。それまで存在していた中華料理店とは異なり、庶民的な店で、ラーメンやワンタン、シュウマイなどを初めてお客さんに提供したとされています。
太平洋戦争前は「ラーメン」ではなく「支那そば」と呼ばれていたようですが、以降は中国語の「拉麵(拉=引っ張る、麵=小麦粉)」から「ラーメン」という言葉が広く普及したそうです。
戦時中にはラーメンが禁止されていた!?
World War II interrupted the dish’s popularity, as food shortages led the Japanese government to ban “luxury foods,” including ramen.
第2次世界大戦下では、食糧不足のため、日本政府がラーメンを含む「ぜいたく品」を禁止し、この料理の人気は途絶えた。
戦時下では、ラーメンはぜいたく品とされ禁止されていました。その後、日本が占領下に置かれると、米の不作により飢饉が起こり、アメリカが日本に小麦の輸出を開始。小麦の供給が広まることによってラーメン人気も復活し、屋台などで食べられるようになったとのことです。日本のラーメン人気の裏に、こんな歴史があったとは知りませんでした・・・。
カップラーメンの起源
参照元の記事のサブタイトルにもなっているこの質問。皆さんは知っていますか?
Ever wondered where your Cup Noodles came from?
あなたが食べてるカップヌードルがどこから来たか、不思議に思ったことはない?
カップヌードルは、日本の実業家で日清食品の創業者である安藤百福(ももふく)さんが開発しました。安藤さんは1958年、今では誰もが知っているチキンラーメンを開発。お湯を注ぐだけで食べられるラーメンは、画期的な発明ですよね!
その後、アメリカ人が紙コップ&フォークでチキンラーメンを食べるのを目にし、カップヌードルの開発に至ります。
In the 1970s, it came to the U.S. in Styrofoam cups under the name Cup O’Noodles. The Americanized version had shorter noodles that could be eaten more easily with a spoon, as opposed to the traditional chopsticks.
1970年代には、発泡スチロールのカップに入った(カップラーメンが、)「カップ・オー・ヌードル」という名でアメリカに上陸した。アメリカナイズされたラーメンは、伝統的な箸で食べるラーメンとは対照的に、スプーンで食べやすいように麺が短くなっていた。
この英文を読んで「ん?」と思った方もいるかと思いますが、発売当初のアメリカでは「Cup O'Noodles」とO’(ofの省略)が入っていたようです。現在では、日本での英語表記は「Cup Noodle」、日本以外の国では「Cup Noodles」と複数形で表記されるそうです。
ラーメンの味&トッピングを英語で
今回参考にした記事の中に出てくる、ラーメンの味とトッピングに関する英語を紹介します。
- broth だし汁、スープ
- shoyu (which is soy sauce based) しょうゆ(しょうゆベース)
- miso (made with fermented soybean paste) みそ(発酵した大豆ペーストで作られた)
- shio (often with a chicken or fish base) 塩(大抵、鶏か魚ベース)
- tonkotsu (rich and fatty, made from pork) とんこつ(豚から作られ、濃厚でこってり)
- roast pork チャーシュー
- fish cake なると
- bamboo shoot メンマ
- poached egg ゆで卵、半熟卵
ラーメンに載せるfish cakeってなんだろうと思って調べたところ、「なると」を指しているようです。なるとに限らず魚をすり身にして固めたもの(かまぼこやちくわ、さつま揚げなど)をfish cakeと呼ぶようです。
poached eggは正確には「落とし卵」と日本語に訳すことができますが、ラーメンの場合は、ラーメンの上に載っているゆで卵や半熟卵を指します。
まとめ
いかがでしたか?普段食べているラーメンには、こんな歴史があったんですね。参照元の記事は、下の言葉で締めくくられています。
Whether you choose shio or shoyu, instant or gourmet, itadakimasu—bon appetit!
塩でも醤油でも、インスタントでも手の込んだものでも、いただきます――どうぞ召し上がれ!
shio(塩)やshoyu(しょうゆ)などの日本語が、英語スピーカーの間にもっと浸透していきそうな予感がしますね!皆さんも明日のランチはラーメンにしてみては!?
今回参考にした記事
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