皆さまこんにちは。ついに「丁寧な英語表現」も最終回の6回目になりました。いつも読んで下さり、本当にありがとうございます。最終回は「洗練された英語を話すために」をテーマにお話ししていきたいと思います。今回は難しい英語表現などではなく、私の経験などを皆さんとシェアしたいと思います。
豪華客船クルーだからこそ気をつけていた事
体感できない表現は使わない
外資系客船クルーとして勤務していた時、1番気をつけていたのは「自分が体感できてない表現は使わない」ということでした。
スラングやフランクな言葉など、辞書で調べればたくさんの表現が出てくるかと思います。しかしそれをそのまま使うことは絶対にしませんでした。
例えば日本語で「マジ卍(まんじ)」の意味や使う場面などが分からない言葉があった時、あなたはその言葉が辞書に載っていて使うでしょうか?つまりそれと同じことなのです。
辞書に載っているからといって使うのは、ちょっと待ってみるのも大切かもしれません。もし使いたい表現があった時は、どんな場面でその言葉を使うのか?というところまで想像できるととても良いと思います!
私はネイティブの人やオンラインの英会話の先生などに聞いて、ニュアンスを確認しています。
分からないコトは分からない
日本人の傾向として強く感じることがあります。それは「分からない事が恥ずかしいから質問しない」ということです。
声を大にしてお伝えしたいのですが、分からないコトは決して恥ずかしいことではありません。分かったふりをして仕事をしてしまう方が、よっぽど恥ずかしいです。そして海外客船ではこの傾向がとても強いと感じました。
なぜなら、ひとつの船に100カ国程のクルーが集まり、共に働きます。バックグラウンドも違えば、母国語だって違います。分からないことがあって当たり前。使う英単語も違う国もあります。
なので「それはどういう意味なの?」と分からなければすぐに、その場で解決すること。これはインナーナショナルな現場で働く人にとって、とても大切だと感じています。
そして「分からない」と言える事は、自分の理解力を客観的に分かっているということ。臆せずどんどん聞いちゃいましょう!
丁寧な英語を身につけるために
まわりをしっかり観察する
2社目の豪華客船で働いた時に大きな壁にぶち当たりました。それは「丁寧なアプローチ」でした。1社目の船会社や米国のテーマパークと違い、とても格式のある船会社だったのです。
その時に徹底して行ったのは「周りのクルーがどんな言葉を使っているか?」を観察していました。
非ネイティブとネイティブ、両方を観察しました。実は使っている言葉や言い回しが違っていて、どちらが自然に言えるか?と考えることができます。
また語彙力も増えるので、この方法は今でも使っています。
自分のスクリプトを作る
その観察を続けていくと、だんだんと使える表現が分かってきます。
そうしたら次に、自分のスクリプトを作ってみましょう。自分が言いやすい表現、好きな言葉などを選んで、オリジナルの辞書を作るような気持ちです。
これがとっても優れもの!1度作るとずっと使えます。これは日本語でも使えると思うので、もしお仕事などで丁寧な言葉をストックしたい人にはオススメの方法です。
映画やドラマも使う
Netflixなどのサブスクリプションによって、以前より海外ドラマや洋画が身近な存在になりました。
海外ドラマなどちょっと素敵なレストランやホテルのシーンでは、やはり丁寧な言葉を聞くことができます。
これで学ぶと視覚からも情報が入るので、体感としてもより英語が理解できるのではないかと思います。タイタニックで一等客の方々が使っている英語に注目してみるのも良さそうですね!
最後に
ここまで読んで下さってありがとうございます。最後に少し、私の想いをお話しさせて頂きます。
私は過去に米国のテーマパークや、外資系豪華客船2社で勤務をしてきました。しかし元をたどれば私も普通の日本人です。両親・親戚に英語が堪能な人はおらず、どちらかというと田舎で育った普通の「女の子」でした。
そんな私でも英語を学ぶことで、次々と新しい扉を開くことができました。中学生の頃、英語を学び始めた時には思ってもみなかった場所へ行くことも叶いました。
英語学習はすぐに効果の出ない分、諦めてしまう人が多いかもしれません。ですが毎日続けていれば、確実に前進しています。そしてある日突然、ポンッとお花が咲くように開花します。コレは絶対です。
私もまだまだ英語を学び続けて、もっともっといろんな新しい世界へ進んでいきたいと思っています。ぜひ皆さんもいっしょに頑張りましょう。
最後にこの連載を読んで下さった全ての方、そして関わってくださった全ての方へ感謝いたします。この素晴らしい機会を本当にありがとうございました。
皆さんの未来がキラキラと輝く素敵なものでありますように!愛を込めて♪
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