おすすめ映画から、ちょっとおしゃれですぐに使える英語表現を紹介します!今回はガイ・リッチー監督の『スナッチ』から、「お願いを聞いて」の意味にも「とんでもない!」の意味にもなる表現です。
今日のおすすめ表現
do someone a favour
~(人)のために役立つ、~の願い[頼み]を聞いてやる
“favour”(アメリカ英語では favor とつづります)は、好意や親切心などを指す言葉です。“do someome a favour”で、「人(someone)のお願い事を聞く」とか、「その人のために何かをする」という意味になります。また文脈によっては、“do me a favour”で「とんでもない!」という感嘆詞になる場合もあります。
表現の出どころ
今回のフレーズは、2000年に公開されたガイ・リッチー監督の作品『スナッチ』(原題: Snatch )から。
ちなみに、下記の記事でも同じく『スナッチ』を取り上げていますので、よければぜひチェックしてみてくださいね。
86カラットの巨大ダイヤモンドを巡り、裏ボクシングのプロモーター、ターキッシュ(ジェイソン・ステイサム)や世界のギャングが右往左往するという、イギリスのロンドンを舞台にしたクライム・コメディーです。
ロンドンの裏社会を描いているので、言葉遣いがとても乱暴な上、アクセントも上流階級のそれとはかなり異なります。特に顕著なのが、“t”を発音しない「T-glottalization」(tの声門閉鎖音化)などと呼ばれるものです。
イメージとしては、通常のように舌を使ってtを発音するのではなく、喉の奥の方で音を押し出すという感じでしょうか。
この説明ではわかりにくいと思うので、ぜひ『スナッチ』で、ターキッシュやトミー(スティーヴン・グレアム)、そしてギャングたちの発音を聞いてみてください。
表現の使い方
ギャングのボス「ブリック・トップ」(アラン・フォード)はターキッシュに、裏ボクシングの試合でターキッシュのボクサー「ゴージャス・ジョージ」(アダム・フォーガティ)を使ってやる、と約束します。それをブリック・トップは、こう表現します。
I’ll be doing you a favour.
おまえのためにやってやる。
それを聞いたターキッシュは心の中でこうつぶやきます。
What he means is, I'm doing him a favour.
つまりは、ブリック・トップのためってことだ。
例えば誰かにお願い事をしたい場合、“Can you do me a favour?”(命令形だと“Do me a favour.”)で「お願いを聞いてくれる?」となります。
冒頭で書いたとおり、“Do me a favour.”は「とんでもない!」という意味になることもあります。映画では次のシーンで、こちらの意味で使われます。
次の試合でミッキー(ブラッド・ピット)を使いたい、とブリック・トップに言われたターキッシュとトミーは、試合に出てくれるようミッキーに頼みに行きます。
キャラバン(キャンピングカーのような、移動させることができる家)と引き換えに試合に出ると言い出したミッキーに対し、ターキッシュは思わず“Do me a favour.”と口走ります。
この場合、先ほどの「お願い」とは異なり、「何言ってるんだ」とか「ばか言え」という、驚きを示す感嘆詞になります。同じ言い回しでもまったく違う意味なので気を付けてくださいね。
まとめ
favourは「親切な行為」や「頼み事」を意味します。そのため、“do someone a favour”で「人のために何かをする」ことを意味し、“Do me a favour.”で「お願いを聞いて」となります。
また、あり得ないことを言われたときに、「ばかげている!」とか「とんでもない!」という感嘆詞として“Do me a favour!”と言うこともありますので、覚えておいてくださいね。
映画やアニメを通じて英語を学ぶためのオススメ書
(1)『映画で学ぶネイティブっぽいおしゃれ英語表現 EJ新書 (アルク ソクデジBOOKS)』
(2)『【音声DL】ハリウッドスターの英語5』

(1)『 映画で学ぶネイティブっぽいおしゃれ英語表現 EJ新書 (アルク ソクデジBOOKS) 』(著:松丸さとみ / 出版社:アルク)
「映画で英語を学びたい」なら、まずはこの本から!
「映画を字幕なしで見られるようになりたい」というのは、英語学習者なら誰もが持つ夢ではないでしょうか。「とは言え、何から始めたらよいかわからない」という方にぴったりなのが本書です。
英語フレーズの意味はもちろん、実際にどんな場面で使えるか、どんなニュアンスが込められているかといった点も詳しく解説しているので、楽しみながら使える英語フレーズをしっかり身に付けることができます。
「次の映画は何を見よう?」という方にもおすすめ!
「英語学習のモチベーションアップのために、海外の映画を見てみようかな」と思っている方にもおすすめです。映画好きの著者が作品の背景や面白さ、キャストについて軽快に解説しています。本書を読めば、全ての作品を見たくなること請け合いです。
(※本書は「ENGLISH JOURNAL ONLINE」に掲載されたものを再構成し、新たな内容を加えて電子書籍としてまとめたものです。
【目次】
はじめに
【第1章】明日からすぐ使える!頻出表現
【第2章】友達・恋人との仲を深める表現
【第3章】サラッと言いたい、こなれ表現
【第4章】知っておきたい、意外な意味を持つ表現
おわりに
(2)『 【音声DL】ハリウッドスターの英語5 』(編:株式会社アルク 出版編集部 / 出版社:アルク)
アルクの月刊誌『ENGLISH JOURNAL』に2016~2019年に掲載されたハリウッドスターのインタビューから、9本を選び収録。作品にこめた思い、受賞の感動……映画のせりふとひと味違う「俳優たちの生の声」を、楽しくリスニングして英語力をつけることができます。
- MP3音声ダウンロード。
- テキストにはインタビューの①英文スクリプト②対訳③語注④用語解説を掲載。
- 俳優それぞれの個性がにじむ「発音の特徴」を、英語発音指導のスペシャリスト・小川直樹先生がコメント。
- 「語彙の難易度」や「発話のスピード」も明示されており、リスニング素材として使いやすい内容です。
- ノンネイティブ向けに手加減された英語ではないため、さすがに「難しい!」と感じるところもあります。でも、興味深い話はついつい聞き込んでしまうもの。巻頭には、レベル別の学習モデルプランも掲載されていますので、ぜひ参考にしてください。無理のない学習法を選ぶことで、リスニングの効果がぐんと増すはずです。
- 巻頭エッセイ 「ベテラン映画ライターが聞いた ― ハリウッドセレブの “素顔の” 英語」 もオススメです。スターたちの人となりについて、そして変わりつつあるハリウッドについて紹介されています。お気に入りの俳優の意外(?)な一面や、華やかさだけではない新たな魅力にも迫ることができるでしょう。
【収録インタビュー】
☆ レオナルド・ディカプリオ&ブラッド・ピット…『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
☆ キアヌ・リーブス…『ジョン・ウィック:パラベラム』
☆ ラミ・マレック…『ボヘミアン・ラプソディ』
☆ メリル・ストリープ&ヒュー・グラント…『マダム・フローレンス!夢見るふたり』
☆ ジョニー・デップ…『ブラック・スキャンダル』
☆ ベネディクト・カンバーバッチ…『ドクター・ストレンジ』
☆ ナタリー・ポートマン…『ジャッキー/ファーストレディ最後の使命』
☆ ライアン・ゴズリング&デイミアン・チャゼル…『ファースト・マン』
☆ ウディ・アレン&クリステン・スチュワート…『カフェ・ソサエティ』
・作成:2020年5月4日、更新:2026年4月6日
boocoで読める!アルクの新刊、続々登場
語学アプリ「booco」なら、アルクのベストセラー書籍200タイトル以上が、学習し放題!
「キクタン」などアルクの人気書籍800冊以上が音声対応。「読む」に対応した書籍では、本文と音声をスマホで手軽に利用できるほか、一部の書籍では、学習定着をサポートするクイズ機能で日々の復習や力試しも可能です。さらに、Plusプランに加入すれば200冊以上の書籍が学習し放題に!
boocoの「読む」機能では、次のような使い方ができます。
① 学習したいページを見ながら音声を再生できる
② 文字サイズや画面の明るさを調整できる
③ 書籍内検索ができる
※ これらの機能には一部の書籍が対応しています。

▼「booco」の無料ダウンロードはこちらから


