
VOAは、米国政府が放送するマルチメディア放送。米国内はもとより世界各国のニュースを発信しています。このVOA発のニュースからえり抜きのコンテンツをまとめたリスニング本が『VOAニュースフラッシュ2018年度版』。気になるフレーズを紹介します!
メディアは「国民の敵」?
アメリカ発のニュースで話題の人物と言えば、やはりトランプ大統領です。「大手報道機関は『国民の敵』だ」という過激な発言が議論の的になりました。
こちらは民主党下院議員アダム・シフの発言。
This is something that you hear, uh, tin-pot dictators say when they wanna control all of the information .トランプ氏の側近である国防長官のジェームズ・マティス氏も、「私は報道陣に何も問題を感じていません」と大統領のコメントに距離を置く発言をしています。これは、三流の独裁者がすべてを統制したいと考えるときに聞かれるセリフです。
ともあれ、トランプ氏の発言からは 今後も 目が離せません。
欧州の金融ハブはどの都市に?
イギリスがEU離脱を決定したため、「ヨーロッパの金融の 拠点 」というロンドンの地位は揺らぎ始めています。
ロンドン市長サディック・カーン氏は次のように発言していますが……。
’ Cause even though we've chosen to leave the European Union, we're not gonna stop being friends. We’re not gonna stop being allies.「友人でもありライバルでもある」とVOAの記者。パリがロンドンに迫りつつあるとしながらも、結局得をするのはアジアの経済圏 かもしれない と伝えています。欧州連合を離脱する決定こそされたものの、友人であることをやめるわけでも、同盟国であることをやめるわけでもありません。
機械化の時代こそ「見習い」制度
製造業で機械化が進み、多くの企業が工場を人件費の安い国に移した結果、アメリカから多くの雇用が流出してしまいました。
これを食い止めるため、アプレンティスシップ(見習い制度)が見直されつつあります。座学と実地訓練を組み合わせて、技能労働者を育成しようというのです。
ただ、今のアメリカ人に「見習い」と言ってもなかなかピンと来ないようです。
When I tell someone I'm an apprentice , the first thing they ask is, “Do you make money?” And the answer’s obviously, “ Yes, we make great money.”これは、ロボット技術の見習いをしている、A・J・シャーマン氏の発言。アメリカの工場の多くが見習い制度を用意しているそうです。自分が見習いだと誰かに話すと、相手が最初に尋ねてくることは、「お金は稼げるの?」です。その応えは当然、「ええ、たっぷり稼いでますよ」です。
税金は払ってください
租税回避地として知られるバミューダ諸島の法律事務所から流出した内部資料「パラダイスペーパー」。これにより、さまざまな著名人の税金逃れが明らかになりました。
これに対しては、イギリス首相、テリーザ・メイ氏のこの発言につきます。
We want people to pay tax that is due .この場合の due は「当然支払うべき」という意味。全くその通りです。皆さんには、払うべき税金は払ってもらいたいものです。
これぞアメリカン・ドリーム!難民が市長に
「努力と才能次第でいくらでも成功できる」というアメリカン・ドリームは今でも健在です。モンタナ州ヘレナ市では、難民から市長が誕生しようとしています。
こちらは、ヘレナ市の次期市長、ウィルモット・コリンズ氏の発言。
It's been a whirlwind. But, you know, I'm happy that people of Helena has given me this chance to , um, work for them. And I intend to work my hardest for this city.whirlwind は、元々はつむじ風を指し、「目まぐるしいこと」という意味。23年前に、故国リベリアの内戦を逃れ、難民としてヘレナ市にやってきたコリンズさん。あれよあれよという感じです。でも、ヘレナ市の人々が、彼らのために働くチャンスを私にくれたことをうれしく思います。ですから、この市のために精いっぱい働くつもりです。
コリンズさんの活躍は、多くの難民、移民にとって励みになることでしょう。
まとめ

ニュース英語というと難しい印象がありますが、書籍『VOAニュースフラッシュ2018年度版』は、語中も豊富で、対訳も付いています。まずは英文スクリプトを読んでから、リスニングに挑戦するのもおすすめです。世界の生の声を楽しんでみてください!

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構成・文:GOTCHA!編集部
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