TOEICは10点から990点まで点数がつけられるテストです。点数の幅が広いため「TOEICの目標点数をどうやって設定したらいいかわからない」と悩んでいる方は多いでしょう。
本記事では、TOEICの目標点数の設定方法を簡単3ステップで解説しています。点数別のレベル感や、目標点数を突破するための勉強方法も解説しているため、目標設定後の参考にしてみてください。
本記事を読めば、自信をもってTOEICの目標点数を設定できるようになるでしょう。
目標点数を決めたあとは、学習計画にしたがって効率的に学習を進めます。しかし、目標から逆算して学習計画を立てる作業は、初心者の方には難しいでしょう。
アルクの運用するTOEIC対策アプリ「Santa アルク」では、AIが最適化した学習計画を提案してくれます。
また、AIによる精度95%のスコア診断や、苦手分野の分析などの機能を搭載しているため、効率的に学習を進められます。
目標達成までの学習をできるだけ効率化したい方は、Satna アルクの利用を検討してみてください。
目次
TOEICで目標点数を決める3ステップ
TOEICの目標スコアは、以下の3ステップで設定してみてください。
- ステップ1:レベルチェックで自分の英語力を知る
- ステップ2:試験日を決める
- ステップ3:現実的な点数を目標に設定する
本章ではそれぞれのステップについて、詳しく解説します。
ステップ1:レベルチェックで自分の英語力を知る
まずはじめに、自分の英語力を確認するためにレベルチェックを行いましょう。レベルチェックで把握した実力が、目標を設定する際に重要になります。
レベルチェックは、以下の3つの方法が一般的です。
- アプリ
- Webサイト
- 問題集
レベルチェックは、アプリやWebサイトなどが手軽に行えるためおすすめです。
アルクが運営するSanta アルクであれば、スマホでAIによる精度95%のスコア診断を受けられるため、検討してみてください。
TOEICのレベルチェックに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
ステップ2:試験日を決める
現実的な目標点数を設定するために、試験日を決めましょう。
TOEIC試験は毎月開催されるため、年に12回のチャンスがあります。
試験日を選ぶ際は、余裕をもってスケジュールを組みましょう。たとえば、就職活動でTOEICスコアが必要な場合、面接の2〜3回前の試験を選ぶとよいでしょう。目標スコアに達しなかった場合、再挑戦する時間を確保できるためです。
ステップ3:現実的な点数を目標に設定する
ステップ1で把握した現在の英語力と、ステップ2で決めた試験日までの日数から、現実的な目標スコアを決めましょう。
現実的な目標スコアは、試験日までの日数と、1日の勉強時間から計算できます。
オックスフォード大学出版の資料によると、現在のスコアから目標スコアまでにかかる勉強時間の平均は以下のとおりです。
※表内数字の単位は時間(h)
参考:A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success
たとえば、以下の条件で現実的な目標スコアを考えてみましょう。
- 現在のスコアが450点
- 現在2024/1/1で試験日が2024/4/1(91日)
- 勉強時間は1日2時間(合計で約180時間)
上記の条件では、目標スコアは550点未満が現実的です。
さらに目標スコアは、志望企業や大学で求められるスコアによって異なります。志望企業が英語を頻繁に使用する企業であれば、700点や900点が必要である場合があります。
現在の英語力と大きな差がある場合は、段階的に目標スコアを上げるようにして、徐々にレベルアップしていきましょう。
TOEICの目標点数別にレベルの目安を知ろう
TOEICが公表しているデータをもとに、それぞれの点数帯のレベル感を解説します。
- 〜300点台
- 400点〜500点台
- 600点〜700点台
- 800点〜990点(満点)
本章を参考に、目標スコアのレベルを具体的にイメージしてみましょう。
〜300点台
300点台までのスコアは、最低限の日常会話が可能なレベルです。
会話が可能とはいえ、ゆっくり話してもらったり、繰り返しや言い換えをしてもらったりしなければ理解はできません。
スコアアップを目指す場合は、まずは単語や文法などの基礎を固める学習からはじめてみてください。次の目標スコアは400点を目指すとよいでしょう。
TOEIC初心者がまずやるべきことについては、以下の記事で詳しく解説しています。
400点〜500点台
複雑な会話は難しい一方、簡単な日常会話であれば理解できるレベルです。
最低限の単語・文法力が身についており、自分の意思も簡単になら伝えられます。
400〜500点のレベルでは、簡単な業務なら英語を活用できるともされています。
600点〜700点台
日常会話は問題なく理解できるレベルです。また、業務上で英語を使ったコミュニケーションが可能になります。
600〜700点台から、英語を使った業務を本格的に任せられるレベルと言えるでしょう。
TOEIC公式の調査によると、日系企業が求めるTOEICスコアは平均して600点を下回っています(海外部門を除く)。
社員のカテゴリ | 求める点数 |
---|---|
新入社員 | 535点 |
中途社員 | 560点 |
技術部門 | 560点 |
営業部門 | 575点 |
海外部門 | 690点 |
※TOEIC L&Rのデータのみ記載
※調査企業数:528社
参考:英語活用実態調査2019
上記のデータから、英語を使う海外部門においては、600点以上が業務で求められているレベルだとわかります。将来英語を活用して仕事をしたい方は、まずは600〜700点を狙ってみましょう。
800点〜990点(満点)
800点以上のレベルは、業務上問題なく英語を扱えると定義されています。また、専門外の分野であっても適切にコミュニケーションが取れるほどの高い英語力をもちます。
複雑な内容でも正確に把握できるため、専門的なプレゼン発表や国際的な会議の参加なども可能です。
外資系企業のように英語を日常的に扱う業種に就きたい方は、800点以上が必要になる場合があります。
TOEICで800点以上を獲得したい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
TOEICの平均点とスコア分布
TOEICの平均点やスコア分布について解説します。
どのくらいの点数が一般的なのか把握して、目標スコアを決める際の参考にしてみてください。
TOEICの平均点は600点前後
TOEICの平均点は、どの試験でも600点前後で推移しています。
TOEIC公式が公表しているデータによると、2022年度の平均点は608点、2023年11月19日に行われたテストの平均スコアは595.5点でした。
TOEICでは毎回同じスコア分布になるように、独自の採点方式が採用されているためです。
履歴書に書ける点数は600点からだと言われているのも、平均以上の英語力をアピールできるためだと考えられます。
TOEIC初心者の方は、履歴書に書ける基準である600点を目標スコアにしてみてもよいでしょう。
TOEICのスコア分布をグラフ化
上記のグラフは、2022年度の全受験者の平均スコアです。2022年度は784,310人が受験しています。
600点前後を境目に、スコアが高いほど割合が減少しています。800点以上になると全体の15%未満になるため、就職・転職活動において高い英語力をアピールできるようになるのです。
600点未満の方は、まず平均点である600点を目標にして、達成したらさらに高い点数を目標にするとよいでしょう。
【初心者向け】TOEICで目標点数に到達するための勉強法
TOEICで目標点数を達成するためにおすすめの勉強法は、以下の4つです。
- 単語・文法を重点的に学習する
- リスニングが苦手でも克服する
- TOEICのコツを押さえる
- 過去問で本番の感覚を身につける
上記4点を意識しながら勉強すれば、目標達成の確率がアップするでしょう。
単語・文法を重点的に学習する
TOEICのスコアアップには、単語と文法の理解が不可欠です。テスト全体を通して基礎となる知識であるため、初心者の方は重点的に学習しましょう。
単語や文法は、TOEIC対策に特化した単語帳やアプリの活用がおすすめです。TOEICにはよく出る単語や表現が存在するため、特化した教材であれば無駄なく学習を行えます。
忙しい方も単語帳やアプリを活用すれば、スキマ時間で効率的に学習を行えます。
まずは単語力と文法力を鍛えて、英語力の土台を作りましょう。
TOEICの単語勉強法については、以下の記事で詳しく解説しています。
単語力と英語力をアップさせるには、アプリを上手に活用すると効率的です。アルクが運用するTOEIC対策アプリ「Santa アルク」では、AIの力を用いた学習が可能です。
AIによって、間違えた単語や文法などから苦手分野を分析してくれるため、効率的に単語や文法を覚えられます。
また、AIによる精度95%のスコア診断によって都度自分の成長を確認できるため、モチベーション維持にもつながります。
基礎となる単語力と文法力を効率的に学習できる、Santa アルクの活用を検討してみてください。
リスニングが苦手でも克服する
リスニングでスコアを伸ばすための学習にも力を入れましょう。
リスニングに苦手意識をもっている方は多いでしょう。しかし、実はリーディングよりリスニングの方が正答率は高い傾向にあります。
そのため、リスニングの学習に力を入れると効率的にスコアをアップできる可能性が高いのです。
リスニング力アップのためには、リスニングパートに特化した参考書や、いつでも音声を聞けるTOEIC対策アプリなどを活用しましょう。
リスニング力を上げる具体的な方法は、以下の記事を参考にしてみてください。
TOEICのコツを押さえる
英語力アップ以外に、TOEICのコツを覚えることでもスコアアップが期待できます。
たとえば、各パートごとのコツは以下のとおりです。
パート | コツ |
---|---|
パート1 | ディレクション※放送中に写真を確認しておく |
パート2 | 文頭の疑問詞に注目する |
パート3,4 | ディレクション放送中に設問を確認しておく |
パート5,6 | 選択肢から問題の解き方を判断する |
パート7 | 最初に設問を確認する |
※パート開始前に流れる問題の解説音声
スコアアップのために便利なテクニックですが、初心者の方は基礎となる単語力や文法力、リスニング力を優先して身につけましょう。
基礎があってはじめてコツを活かせるようになるためです。
上記以外のコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。
過去問で本番の感覚を身につける
TOEICの目標点数に到達するための学習では、過去問も活用してみましょう。
過去問は本番と同様のテスト形式や時間感覚を体感できるため、テスト前に解いておくと本番で焦りにくくなります。
とくにTOEICは時間配分が重要なテストです。時間配分を間違ったり、問題を解く速度が遅かったりすると、時間が足りなくなるように設計されているためです。
過去問を本番同様の時間で解くことで、時間配分を身につけましょう。
TOEICのペース配分に関しては、以下の記事を参考にしてみてください。
TOEICの点数に関するよくある質問
TOEICの点数に関するよくある質問を3つ用意しました。
- TOEICは何点取れたらすごいと言われますか?
- 大学生はTOEICで何点取ればいいですか?
- TOEICは何点ずつ点数配分されるのですか?
気になる質問があれば、回答を参考にしてみてください。
TOEICは何点取れたらすごいと言われますか?
すごいと言われる点数を平均点以上と定義します。ライフステージ別には、以下がすごいと言われる点数だと言えるでしょう。
ライフステージ | すごいと言われる点数 |
---|---|
高校生 | 508点以上 |
大学生 | 588点以上 |
社会人 | 638点以上 |
参考:TOEIC Program DAA2023(和文)2023年8月版
すごいと言われる点数の他に、志望企業や大学が求める点数を調査して、目標スコアを決めてみてください。
大学生はTOEICで何点取ればいいですか?
就職活動にTOEICスコアを活用したい場合は、最低でも600点を取得しておきましょう。TOEICでは600点前後が全体平均であるため、平均以上の英語力をアピールできます。
ただし、志望企業によって求められる点数は変わります。英語を頻繁に使用する企業であれば800点や900点が必要になる場合もあるため、事前に調べておきましょう。
TOEICは何点ずつ点数配分されるのですか?
リスニング495点・リーディング495点の合計990点です。ただし、1問ごとの点数配分は公表されていません。
TOEICではいつ試験を受けてもスコアがあまり変動しないように、独自の採点方式を採用しています。
TOEICの目標点数を決めたら学習に取りかかろう!
TOEICの目標点数を決めると、適切な学習計画の立案や学習モチベーションの維持に役立ちます。
目標スコアを決めたら、あとは学習を継続して目標を達成するだけです。本記事で紹介した勉強法を意識しながら、学習を行ってみてください。
アルクのスマホアプリ「Santa アルク」では、AIによる学習の効率化が可能です。AIが苦手分野の分析や最適な学習ルートの提示をしてくれるため、初心者でも目標に向かって効率的に学習を進められます。
また、AIによる精度95%のスコア診断が可能です。定期的にスコア診断を受けて自分の現在地を知ることで、目標スコアの微調整もできます。
初心者から目標スコア達成までの学習を最適化したい方は、Santa アルクを検討してみてください。
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