ネイティブスピーカー同士のおしゃべりから、自然な英語表現を学べる、『ENGLISH JOURNAL』の人気コーナー「Quick Chat」。その会話40回分を分析し、意思疎通を図る上で欠かせない表現や、語句を変えて応用できる、まるで魔法のような便利表現を、厳選して紹介します。今回はうれし気持ちを伝えるフレーズです。
目次
うれしい気持ちを伝えるフレーズ6
感情を伝える際の表現はさまざまあります。そのときの感情にぴったりの表現を使えば、気持ちがよりよく相手に伝わるはずです。
I find . . . (・・・と思う)
I find that so amazing.
本当に驚きだ。
感情や気持ちを表現する際には、I think . . . よりもI find . . .(・・・と思う、・・・と感じる)を使うといいでしょう。上の例のように、I find A B(A[名詞]をB[形容詞]と感じる)という形でよく使います。
It was a real pleasure ~(~は本当に楽しかった)
It was a real pleasure talking about Christmas.
クリスマスについておしゃべりするのは、本当に楽しかった。
イベントやパーティーなどの終わりに「~は本当に楽しかったです」と伝えるときに使える表現。It’s been a real pleasure meeting you.(お会いできて、本当にうれしかったです)や、It was enjoyable.(楽しかったです)などと、言ってもいいでしょう。
It’s lovely to ~(~してうれしい)
It’s lovely to be here.
お招きいただいてうれしいよ。
lovely は、アメリカでは主に女性が使う形容詞ですが、イギリスなどでは男女ともによく使います。It’s lovely to ~ で「~してうれしい」の意。例文のように使ったり、またはdoing「~できてうれしかった」を用いて It’s been really lovely having a chat with you.(あなたとおしゃべりできてとても楽しかった)のようにも使います。
I’m quite happy to ~(~することで十分満足している)
I’m quite happy to sit there and listen to people talk.
僕は、座って人の話に耳を傾けているので、十分満足なんだ。
ここでの happy は「満足している」の意。このようなフレーズをさっと口に出せると、会話が楽しく弾みそうですね。
We look forward to ~(~を楽しみにしている)
We look forward to being with all of you next month.
また来月も皆さんとご一緒できるのを、楽しみにしています。
look forward to doing で「~するのを楽しみにする」の意。食事会などの帰り際に再会を期待して、I look forward to seeing you again.(また会えるのを楽しみにしています)のように使えます。
There’s nothing nicer than ~(~より楽しいことはない)
There’s nothing nicer than going into a bookstore and the owner recommends this book.
本屋に入って、そこのご主人にこの本がいいよ、って薦めてもらう、こんな楽しいことはないよ。
「There’s nothing +比較級+ than ~」で「~より・・・なものはない」の意味。上の例のように nicer を使えば「~より楽しいことはない、~がいちばん素晴らしい」という、ポジティブな感想や称賛の気持ちを表現できます。
次回は、「相手に説明する表現」をご紹介します。どうぞ、お楽しみに。
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