自分の予定やちょっとした条件を伝えたいときの話し始めの英語表現【場面ごとの鉄板言い出しフレーズ】

英語で会話をしようとしても、「一言二言話して会話に詰まってしまった」という経験もあるのでは?今回はデイビッド・セインさんが、自分の予定やちょっとした条件について話すときの英語フレーズを紹介します。

共通の話題を見つけて話を広げる

英会話初心者の悩みといえば、会話がなかなか続かないことです。1、2往復ができても、それ以上が進まないという悩みをお持ちの方も多いのでは?

会話を盛り上げるには、相手との共通の話題をたくさん見つけるのがポイントになってきます。前回の記事でお話ししたように、まずは相手にたくさん話してもらい、その中から自分も興味のあること、最近話題になっていることなどを見つけて、掘り下げていくといいでしょう。

スポーツや文化を含め、常に世界の情勢にアンテナを張っておくことで、共通の話題が見つけやすくなります。今なら、共通の話題として「大谷翔平選手」や「AIの進化」などについて、自分の中でも意見を言えるようにしておくと、会話が盛り上がるはずです。例え好きなことでなくても、それに対して「自分はこんな意見である」ということが言えればOKです。そこから発展して、会話は自然と盛り上がっていくはずです。

歩み寄ることでさらに広がる

英会話に限ったことではありませんが、コミュニケーションは一方通行ではなく、お互いが歩み寄ることで、よりスムーズに運ぶものです。自分の状況や考えを少しでもよいので伝えることが大切なポイントになります。「自分のことを知ってほしい」「この状況を伝えたい」という姿勢を見せるだけでも、こちら側が相手との距離を縮めようとしていることが相手に伝わって、心を開きやすくなります

拙著の『10年ぶりの英語なのに話せた! あてはめて使うだけ英語の超万能フレーズ78』(アスコム)では、場面ごとのおすすめの出だしフレーズを78個集めました。英語初心者の方や英語を学び直したい方が、まず第一歩を踏み出すための「鉄板出だしフレーズ」を厳選してご紹介しています。

連載第4回の今回はその中から、「状況を説明する」ときに使える出だしフレーズをご紹介します。「本当はこう言いたかったのにうまく言えずに我慢してしまった」ということがないように、まずは簡単でシンプルなフレーズから口に出せるようにしていきましょう。

I‘m going to ~ で予定を伝える

I’m going to ~ は「〜するつもりです」と確定している予定を伝えるフレーズになります。旅行の予定やどこかへ出掛けることなど、既に決まっている予定を相手に伝えるときに使います。会話ではI’m gonna ~ のように略されることもあります。

I’m going to change my job.
(転職するつもりです)

回答例)
Oh, really?
(え、そうなの?)
That’s news to me.
(全く知りませんでした)
I’m not surprised.
(でしょうね/驚きません)

I will ~ も同じく「〜するつもりです」という意味ですが、これは決まっている予定ではなく、発言した時点で決めた「意志」が含まれます。I will change my job.なら、何かがあって、その場で転職を決めたような印象になります。

You can ~ if you want to.で押し付けない提案

canは「〜できる」という意味なので、You can ~ if you want to.で「よければ〜していいですよ」と何かを提案するときに使えるフレーズになります。押しつけがましくなく、「よければ〜してね」とカジュアルなニュアンスで使えます。

You can bring your friends if you want to.
(よかったら友だちも連れてきてね)

回答例)
Thank you for the offer!
(お誘いをありがとう!)
That’s very kind of you.
(ご親切にありがとう)
That sounds like a lot of fun!
(それはとっても楽しそう!)

Only if you want to.は何かお願いした後に、「よかったらね」と付け足すような感じで使います。

You can invite your boyfriend. Only if you want to.
(彼氏にも声掛けてね。よければだけど)

It depends on ~ で条件を述べる

It depends on ~ は「〜による」「〜次第で」という意味で、何かを聞かれた際に、ある条件によって判断したいときに使うフレーズになります。「(人)次第だね」という意味の”It depends on + 人”は日常会話でよく使います。

A: Do you want to go camping with us?
(一緒にキャンプに行かない?)
B: It depends on the weather.
(天気によるなあ)

A: Should I buy a new car or stick with my current one?
(車を買い替えるべきかな?それとも今の車でいいかな?)
B: It depends on you.
(それは君次第だよ)

また、A: Can we go out tomorrow?(明日出かける?) B: It depends.(状況次第だな)のように、It depends.だけでも「状況次第です」という意味の返答として使うことができます。

ロールプレイで使い方を確認!

最後に、これまでに紹介した鉄板フレーズを使った会話例をご紹介します。会話の中でどう使われているかを見て、フレーズの使い方やニュアンスをつかみましょう!

A: What are your plans this weekend?(週末の予定は?)
B: I’m going to attend Alex’s birthday party.(アレックスの誕生日パーティーに行く予定だよ)
A: Sounds fun!(楽しそうだね!)
B: You can come along with me if you want to.(よければ、一緒にきなよ)
A: Thanks! But it depends on how much work I get done.(ありがとう!でも仕事の状況次第だな)
B: Oh, okay. If you end up going, just give me a heads up.(ああ、なるほどね、もし来れることになったら連絡ちょうだい)
A: Sure, I’ll let you know.(了解!知らせるよ!)
B: Good luck with your work.(仕事がんばってね)
A: Thanks!Talk to you later.(ありがとう!またね)

海外では週末が近づくと、上のようにさくっと予定を聞いたりしてコミュニケーションを取ることがよくあります。ごく簡単な言い回しで大丈夫なので、ぜひ覚えて使ってみてください。自分がどういう状況にいるかなど、率直に伝えられるといいですね。

板フレーズを覚えて、一歩踏み込んだ会話を目指しましょう!

3ステップで鉄板フレーズを習得できる

デイビッド・セインさんの新刊『10年ぶりの英語なのに話せた!あてはめて使うだけ英語の超万能フレーズ78』では、①フレーズを覚える ②ドリルで練習 ③ロールプレイで実践 の3ステップで、スムーズに会話を始められる英語表現を習得できます。「初対面での会話」「お願いする」「ものを尋ねる」などの場面ごとに、ニュアンスの違いも含めてしっかり解説します。

目次
pp.44-45

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デイビッド・セイン David Thayne
デイビッド・セイン David Thayne

英会話教室「A to Z English」代表。アメリカ出身。日本人に合う、日本人のための英語学習法を考え続けて約40年。これまで累計400万部の著作を刊行してきたベストセラー著者。現在も自ら英会話を教えている。「日米バイリンガル」として、日常会話からビジネス英語、TOEICに至るまで、幅広く教えている。NHK英語番組雑誌監修、日経・朝日・毎日新聞での連載などメディア出演多数。著書に『爆笑!英語コミックエッセイ 日本人のちょっとヘンな英語』『10年ぶりの英語なのに話せた!あてはめて使うだけ英語の超万能フレーズ78』(どちらもアスコム)などがある。Youtubeチャンネル:【公式】AtoZ English Instagram:atozenglish_teachers

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