日常の会話や思い出話を盛り上げる際、私たちはしばしば「そう言えば」や「ちなみに」といったフレーズを使用します。今回は、英語での類似表現を紹介します。
目次
「そう言えば」を英語で表現する方法
日本語の「そう言えば」に最も近い表現は、Come to think of itです。直訳で「考えてみれば」となるこの表現は、話し手が考えた結果や思い出したことを伝える際に使用されます。日本語の「そう言えば」と同様に、話題の切り替えや新たな視点の提供に適しています。
Come to think of it(そう言えば、考えてみると)
Come to think of it, I haven’t seen her in ages. I wonder how she’s doing.
そう言えば、彼女に会ってからずいぶんたってるな。彼女は元気かな。
Come to think of itと同様の表現に、Now that I think about itもあります。少し長くなる分、重々しい雰囲気になるそうです。
「そう言えば」を意味するその他の表現
「そう言えば」を意味する表現はさまざまで、場面によってニュアンスが異なる言い回しがあります。幾つか見てみましょう。
Speaking of which(そう言えば、ついでに言えば)
Speaking of which, have you decided where we’re going for dinner tonight?
ついでに言えば、今夜のディナーはどこに行くか決めた?
Now that you mention it(そう言えば、そう言われてみると)
Now that you mention it, I do remember seeing her at the party last week.
そう言えば、先週のパーティーで確かに彼女を見たよ。
Incidentally(そう言えば、ついでに言うと)
Incidentallyは、本題とは関係なく、追加の情報や関連のある事柄を挙げる際に使用します。
Incidentally, I heard they’re opening a new branch of the bookstore in our neighborhood.
そう言えば、近所にその書店の新しい店がオープンすると聞いたよ。
On a related note(関連した話では、そう言えば)
On a related note, I recently read an interesting article about sustainable living.
関連して言えば、最近、持続可能な生活に関する興味深い記事を読んだんだ。
By the way(ところで)
会話の流れを変えて新たな話題を提起する際に使用します。「そう言えば」は正確には「その話に関連して言うと」という意味ですが、日常会話では関係のない話題に切り替えるときにも使いますよね。
By the way, did you hear about the new restaurant that opened downtown?
ところで、ダウンタウンに新しくオープンしたレストランのこと、聞いた?
You know what?(ねえ、知ってる?、ちょっと話があるんだけど)
日常会話でよく聞くYou know what?は、新しい話を聞いてほしくて「ねえ、ねえ」と言うときに使います。
You know what? I bumped into Mark yesterday, and he mentioned that he's moving to a new city.
そう言えばさあ、昨日マークに偶然会ったんだけど、彼が新しい街に引っ越すって言ってたんだ。
まとめ
日常の会話や思い出話をするときに「そう言えば」と切り出して、新たな話題や関連した内容の会話に発展させることができます。“Now that I think about it”や“By the way”など、さまざまな英語の表現がありますので、会話の流れに合わせて使い分け、会話を盛り上げましょう。また、それぞれの表現に微妙なニュアンスの違いがあります。例えば、“Now that I think about it”は自身が考えた結果や思い出したことを伝える際に使用し、“By the way”は会話の流れを変えて新たなトピックを提起する際に適しています。
これらのフレーズを使うことで、会話がより興味深く、自然な流れを持つものになるでしょう。相手とのコミュニケーションを豊かにし、さまざまな話題を楽しんでください。
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