「戴冠式」は英語でなんて言う?チャールズ国王、70年ぶりの式典に

海外メディアが報じたニュースから、英語表現を学びましょう!今回は、イギリス国王チャールズ3世の戴冠式に関するニュースを取り上げます。

伝統と革新が混ざった戴冠式

時事英語専門のオンライン辞書サイト「RNN時事英語辞典」編集長の廣川です。

5月6日、イギリス・チャールズ国王の戴冠式が厳かに執り行われました。70年前、昨年死去したエリザベス女王も同じ王冠を用いてこの儀式を行いました。今回はこのニュースを英語で見ていきましょう。

King Charles III was anointed and crowned on Saturday in Britain’s biggest ceremonial event for seven decades, a display of pomp and pageantry that sought to marry 1,000 years of history with a monarchy fit for a new era.

1000年の歴史と新しい時代に合う君主制を融合させ、華やかさと壮観さを見せる、イギリスのここ70年で最大の儀式において、国王チャールズ3世は土曜日(5月6日)、聖油で清められ、王冠を授かった。

記事引用元:Reuters

戴冠式(coronation / coronation ceremony)の様子は世界にテレビで生中継されましたが、この記事にある国王を聖油で清めるシーンは最も神聖とされ、ついたてで目隠しされる中で行われました。

キーワード

  • coronation / coronation ceremony 戴冠式
  • anoint ~を聖油で清める
  • marry 通常は「~と結婚する」だが、ここでは「~(2つのもの)が融合する」
  • monarchy 君主制、王室

歴代の国王の戴冠式でも用いられた歴史ある王冠を今回も使用。ですが、あまりに重いため、戴冠式が終わり会場から出る際には、比較的軽い別の王冠に換えたとのこと。

St Edward's Crown is made of solid gold, with a velvet cap and ermine band. It weighs nearly five pounds in total and bares 444 gemstones, including rubies, sapphires, garnets and tourmalines. Although the exact value of the crown has been heavily debated over the years, experts have speculated that it is worth between £3 billion and £5 billion.

聖エドワードの王冠は本物の金で作られ、ベルベット帽と白テンの毛皮の帯が付いている。総重量は5ポンド(約2.3kg)近くあり、ルビー、サファイア、ガーネット、トルマリンなど444個の宝石があしらわれている。王冠の正確な価値については、長年盛んに議論されているが、専門家は30億ポンド(約5100億円)から50億ポンド(約8500億円)と推測している。

記事引用元:Mirror

St Edward's Crown was made for King Charles II in 1661, as a replacement for the medieval crown that had been melted down in 1649.

聖エドワードの王冠は、1649年に溶けて消失してしまった中世の王冠に代わるものとして、1661年に国王チャールズ2世のために作られた。

記事引用元:Mirror

王冠の金額、驚きの桁数になっています!

キーワード

  • ermine 白テンなどの毛皮
  • gemstone 宝石

伝統を重視しながらも現代の価値観にあった戴冠式にするべく、なるべく費用を抑え、時間も短く、多様性を大切にする視点が取り入れられました。

The presence for the first time of Buddhist, Hindu, Jewish, Muslim and Sikh leaders at the ceremony reflected Charles' spoken intent to try to make the monarchy into a more inclusive and representative institution at a time when its reputation has been dented by unending personal scandals, allegations of racism, and its colonial history.

仏教やヒンズー教、ユダヤ教、イスラム教、シーク教の指導者が初めて式に参加したのは、続く王族スキャンダルや人種差別の訴え、植民地の歴史によって王室の名声が傷ついているときにあって、国民を代表する王室にしたいとチャールズ国王が話していた意向が反映されている。

記事引用元:USA TODAY

キーワード

  • inclusive 包摂的な

しかしながら、若い世代を中心に王室制度に懐疑的な人たちも一定数おり、戴冠式会場付近では反対デモも行われました。

But there were accusations of police heavy-handedness after a number of anti-royalist protesters, including the head of the UK’s leading anti-monarchy campaign group Republic, were arrested before the beginning of the procession.

イギリスの反君主制活動家グループのリパブリック指導者を含む、数々の反王室抗議活動家がパレード開始前に逮捕され、警察が高圧的だという批判がある。

記事引用元:The Guardian

キーワード

  • heavy-handedness 高圧的

いかがでしたでしょうか。イギリスの歴史と伝統を感じさせる式典でしたが、逆に伝統を破って現代にも国民に受け入れられる王室にしていきたいという新国王の意志も感じられるものでした。

次回の記事をお楽しみに。

廣川さんが解説する英語ニュース一覧

EJ
廣川 亘(ひろかわ わたる)

RNN時事英語辞典」編集長。1998年に同サイトを立ち上げる。RNNは「Rapid News Network」の頭文字。最新の英文ニュースを常にウォッチし、多用されるキーワードや現代用語、専門用語を多数収録する。

SERIES連載

2024 02
NEW BOOK
おすすめ新刊
ITエンジニア本大賞2024受賞!チームを動かすIT英語実践マニュアル
詳しく見る
メルマガ登録