北米ティーンの英語スラング&トレンドワード64選 S~Z編【2023年最新版】

学校英語ではほとんど習うことのないスラングですが、知っていれば洋画や洋楽、SNSをもっと楽しめること間違いなし!本記事では、「S~Z」で始まるスラング&トレンドワードを紹介します。

最新スラング&トレンドワード「A~F」編、「G~P」編はこちらからどうぞ。

S

sassy

ちょっと強気で生意気な、かっこいい魅力のある女の子」という意味合いの形容詞。北米文化では男性はマッチョ、女性はクール&セクシーが魅力的と考えられているので、北米ティーン・ガールにとっては「かわいい」よりも自己主張のある「sassy」がイケてる女性像。動画を撮る際に、Hi, I‘m ○○. I’m sassy!などと言って、自分のキャッチコピーのように使うティーンもいます。

savage

savageは「獰猛(どうもう)な、野性的な」という意味の形容詞ですが、そこから転じて、「(ワイルドなニュアンスを込めて)ヤバい、かっこいい、すごい、超イケてる」という褒め言葉として、ティーンの間では使われています。外見だけでなく、能力や行動に対しても使うことができ、リスクのある大胆な挑戦をして成果を出したときなどに、尊敬の念を込めて使われることしばしば。日本語でいうと「ハンパない!」という感じ。人だけでなく、車やファッションなど、個性が際立って奇抜なかっこいい物に対して使ってもOKです。似たような意味を持つ言葉としてはinsanecrazybadassなどがあります。savageは歌の中で使われることも多く、アメリカの人気女性ラッパー、ミーガン・ジー・スタリオンとビヨンセの歌のタイトルにもなっています(歌詞の中にsassyも出てきます)。

sheesh

「シーシュ」のように発音する感嘆詞。驚いたときなどに使うJesus(ジーザス・クライスト、イエス・キリスト)という言葉が「神の名をみだりに唱えるべきではない」ということでsheeshに変わりました。この言葉自体は新しくないのですがあるTikTokでバズってから、いろいろな意味を持つ感嘆詞としてZ世代で流行っています。基本的には「チェッ!」「クソッ!」といった悪い意味でしたが、「うわっ!ビックリした!」のように驚いたときにも使えますし、「よっしゃー!」のようなポジティブなニュアンスにもなります。また、「どうよ!」「オラオラ!」という感じで何かをひけらかすときに使うことも。なんでもSheesh!で済ますところが、おかしさのポイント。広い意味を持つので、その場のムードで意味をつかみましょう。ゲーム実況系YouTuberやTikTokerなどがよく使っています。

shook

「シューク」のように発音します。shockedとほとんど同じで、「驚いた、圧倒された」という意味です。I’m shook!はI’m shocked!(ショックだ!)とほぼ同じ意味ですが、ポジティブな意味でもネガティブな意味でも使えます。

simp

一途すぎる男子」のこと。厳密には男性に限りませんが、主に男性に対して使います。語源はsimpleton(判断力に欠ける人、容易に騙される人、ばかな人)」という単語です。好きな女の子に対して(脈がないのに)必死になって、気を引くために貢いでいるような、そんな人に対する侮蔑表現です。

situationship

友達以上・恋人未満の関係」のこと。「お互いに好意を寄せているけど、まだ告白はしていない」「何度か一緒に出掛けたけど、まだ彼氏彼女の間柄とは言えない」というような微妙な男女の距離感を表します。恋愛はいつだってティーン・ライフの一大事。just a friendでもない、でもまだsteadyでもない、そんなドキドキな関係がsituationshipです。

slaps

「ひっぱたく、ピシャッとたたく」という意味のslapですが、これもまたティーンスラングでは「最高!」という意味。「よくやった!」というときの慣用表現であるa slap on the backもあるので、類推できますね。hitも同様に「最高!」という意味があります。

sleep on

~(重要な価値など)を見落とす・見過ごす」という意味。Don’t sleep on that new girl; she is a famous TikToker!(あの新入生の女の子は注目だよ、有名なTikTokerだよ!)のように使います。

snatched

「超イケてる!」「おしゃれ!」という意味の形容詞で、on fleekやperfect、on point、fashionable、stylishなどの言葉と同義語として使われます。snatchは、元々は「~をひったくる、~を奪い取る」という意味の動詞。その場のみんなの興味や関心、視線を奪うほどかっこいい、という感じでしょうか。それにしても、ティーンの(特に外見に関する)褒め言葉は多彩ですね。

spooky

元々は、幽霊やお化けが出るような気味悪さのことを言いますが、ティーンが使っていれば「キモかわいい」のようなポジティブなニュアンスも。ハロウィーンの時期などによく聞かれる言葉です。

stan

stanは、stalker(ストーカー)とfan(ファン)から成る造語で、誰か(何か)の魅力にとりつかれた人のことを言います。ただのファンよりももっと熱烈で、ストーカーほど不気味なレベルではない感じ。語源はエミネムの楽曲「Stan」から。特定のアーティストや有名人の超ファンであることを宣言するために、あまり否定的でない文脈でしばしば使用されています。

sus/sussy

sus、もしくはsussyは、suspicious(怪しい)の短縮形。新型コロナのロックダウンの期間にティーンの間で大流行したマルチプレイヤー・オンラインゲームの「Among Us(アモング・アス。『宇宙人狼』とも呼ばれる犯人探しの心理ゲーム)」でよく使われるようになり、今でもティーンの日常語となっています。

T

tflers

tags for likersの略で、Like(いいね)を欲しい人が付けるけるハッシュタグが#tflers。#tagsforlikesも同じ意味で使われます。

turd

「タード」と読みます。言葉そのものの意味は、トイレでする“大きい方”。日本語でもつまらないゲームを「クソゲー」と言いますが、そういったニュアンスの「つまらない、価値の低い、とるに足らないもの」という意味で人を小ばかにするときに使います。I am a bird that can fly, you are only turd.と表現することも。意味的にはかなり下品な言葉なのですが、ローティーン・ガールたちも口げんかなどで使っています。

V

vibe check

vibeとは、人やグループ、状況などが持つ全般的な「雰囲気、オーラ」のことです。vibe checkと言えば、そのオーラがイケてるかどうかチェックすることを言います。例えば、He passed the vibe check(彼はバイブチェックをパスした)と言えば「彼は良い人だ、落ち着いた人だ、イケてる人だ」という褒め言葉です。

W

WYA

Where you at?の頭文字をとったもので、「どこにいるの?」という意味。テキストメッセージでよく使用されます。待ち合わせ場所で友達と会えないときなどに使います。

Y

yassify

人や物を、原型が分からなくなるまで美化すること。インフルエンサーがソーシャルメディア上で、写真に美容フィルターを何重にもかけることなどを指します。日本でもいろいろな加工アプリがありますよね。ちなみに北米ではFaceAppというアプリがメジャーです。

Z

zaddy

スタイリッシュでセクシーな魅力のある男性に対して使われる言葉です。若い男の子というより、「イケオジ」に対して使う言葉。年配男性に限りませんが、自身に満ちあふれた感じの大人の男性を指します。

Zillennials

Zillennials(ジレニアル世代)、またはZennials(ゼニアル世代)は、1992~1998年ごろ生まれの世代を指す言葉。Millennials(ミレニアル世代:1980~1995年生まれ)とGeneration Z、Gen Zer(Z世代:1996~2015年生まれ)のちょうど間くらいです。「トレンドを追いかけるミレニアル世代」と「デジタルネイティブで環境保護などの意識が高いZ世代」のグラデーション的な存在です。北米ではミレニアル世代とZ世代の若者は、人口のボリュームゾーン。自分たちだけでトレンドを作り出すことができ、経済も回せるという自信と力が若者にはあり、分類としても細分化されているのでしょう。

Zoomer

Z世代が自分たちのことを(やや自嘲気味に)指す言葉で、baby boomer(ベビーブーマー:1946~1964年頃生まれ)を揶揄するBoomer(=過去の人、オジサン)になぞらえた言葉。読み方は「ズーマー」です。

最新スラング&トレンドワードで、もっと英語を楽しもう!

いかがだったでしょうか。いろいろな言葉がありましたね。スラングの使い過ぎはNGですが、上手に使えばSNSやヒットソングをより楽しむことができ、ネイティブとの会話もぐっとこなれた印象になります。ハッシュタグや短い褒め言葉など、使いやすいものからぜひ使ってみてくださいね。

佐知ゆりこ
佐知ゆりこ

カナダ在住の教育移住ライター。英語学習おもしろネタ、グローバルな生き方、マルチカルチャーでの子育て論などが得意分野。英字新聞はNew York Times派。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。

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