趣味について英語で話すための表現70【前編(What・When・Who)】

「最近はまっていることは?」「週末は何してた?」人からよく聞かれる質問ではありますが、急に聞かれると意外と答えに困ってしまう・・・。「5W1H」を念頭に置いて、相手と会話してみましょう。本記事では、what・when・whoを中心に、質問の仕方や答え方を見ていきます。

※本記事は『ENGLISH JOURNAL』2022年8月号に掲載した内容を再編集したものです。

趣味について英語で語ろう

自己紹介の場面でも、付き合いの長い友人同士の会話でも、「自分の好きなこと」が話題になることは少なくありません。趣味について聞くことで相手の人となりを知ったり、最近はまっていることを話すことで会えなかった日々を埋めることができたり、「好きなこと」を話す意味は大きいです。「○○にはまっている」「いつ頃からしている」などの情報をスムーズに伝えられるように、「5W1H」のwhat・when・whoを念頭に置いて、相手と会話してみましょう。

「What ~?」の質問にスムーズに答える

皆さんは、次のような質問をされたら、どんなふうに答えますか?

What is your favorite thing to do?
何をするのが好きですか?

What do you recommend?
おすすめは何ですか?

そんな「What ~?」の質問への答え方を見てみましょう!

I’ve been into Korean dramas lately.
韓流ドラマに最近はまっています。

「~にはまっている」という言い方は幾つかあります。be into ~は「~にのめり込んでいる」というニュアンス、be addicted to ~は「~中毒になっている」、be obsessed with ~は「~に取りつかれている」、be hooked on ~は「とりこになっている」という意味でよく使われます。

I love to walk around and take pictures.
カメラを持って散歩することが大好きです。

Walkは文字通り歩くという意味ですが、take a walk / go for walkというと「歩くこと自体(または景色など)を楽しむ」というニュアンスを含みます。また、walk aroundやgo for a strollには「ぶらぶら歩く」というニュアンスがあります。

I love Top Gun: Maverick — the best among the movies released in 2022.
2022年に公開された映画の中では『トップガン マーヴェリック』が一番好きです。

「おすすめはなんですか?」と聞かれて「私は○○が好きです」と答える場合も多くあります。相手が好むジャンルが分からないときは、I love ~. / I like ~. の方が無難かもしれません。

やってみたいことや気になっていることがある、またははまっているものが特にない場合もあるかもしれません。そのようなときは次のような言い方もあります。

I’m interested in flower arrangement.
フラワーアレンジメントに興味があります。

I don’t have a hobby that I can call a hobby.
趣味と言える趣味はないんです。

「When ~?」の質問にスムーズに答える

答えた趣味について、こんな質問をされることも多いのではないでしょうか?

When do you do it?
いつそれをしますか?

When did you start doing it?
それを始めたのはいつですか?

このような「When ~?」の質問には次のような答え方があります。

When I was in college and had nothing to do in the summer, I went traveling by myself. I’ve been into it ever since.
大学生の夏にすることがなかったので、一人旅をしたんです。それからはまりました。

「一人」はtraveling solo / traveling alone / traveling on my own / going on a solo tripといった言い方もあります。

I started knitting when I was a child, so it’s been 15 years.
子供のころからやっているので、編み物歴は15年です。

「編み物歴」は「○年間編み物をしている」のように考えた方が英語にしやすいです。I’ve been knitting for 15 years. I started when I was a child. のように、2文に分けることも可能です。

I don’t remember when exactly. I’ve always liked it.
いつかは正確に覚えていないんですが、気が付いたら好きになっていました。

「気が付いたら」は before I knew it という言い方もあります。I liked it before I knew it. は「私がそう気付く前に既に好きになっていました」が直訳ですが、例文の”I’ve always like it.”と同じ意味で使えます。また「気が付く」には、他に realize や notice という動詞もあります。日本語ではどちらも「気が付く」ですが、realize は「頭で理解をして、知らなかったことに気が付くこと」に使い、notice は「目や耳で知覚して気が付くこと」に使います。

「いつ?」に正確に答えられないときや、ちょうど始めたばかりのときには、次のような表現も使えます。

I haven’t decided yet. I’ll do it when I can.
(いつするかは)まだ決めていません。気が向いたらします。

I just started recently. I’m a beginner, too.
まだ始めたばかりで、私も初心者なんです。

「Who ~?」の質問にスムーズに答える

Who do you do it with?
誰と一緒にそれをしますか?

Who’s your favorite ○○?
お気に入りの○○は誰ですか?

上記のような、「Who ~?」の質問に対応できる文はこちら

I’m on an amateur baseball team. I usually practice with 20 other members.
草野球サークルに入っていて、20人くらいでいつも練習しています。

「団体」や「クラブ」のような意味での「サークル」という表現は、club / team/ group / societyなどをよく使います。読書や英会話といった文化系の集まりにはclub、運動系の集まりの場合はteamを使うことが多いです。circleを使っても間違いではありませんが、やや古くさい表現というイメージがあります。

I go to some events with friends with the same interests. I got to know them on social media.
SNSで仲良くなった同じ趣味の友達と一緒にイベントに行きます。

SNSはSocial Networking Serviceの略称ですが、実は英語ではほとんど使わず、social mediaと言います。また日本語では「ネットで見た」「ネットで買った」という言い方がありますが、英語ではinternetの語は使わず、I saw it online./ I bought it online.とonlineで表す方が一般的です。

Among all the comedians, I like Kamaitachi the best.
お笑い芸人の中では、かまいたちが一番好きです。

「~が一番好き」と言いたいときは、like ~ the best以外にfavoriteを使うこともできます。幾つかの選択肢がある状況でThat’s my favorite. と言えば、「それが大好き」というよりも「それが一番好き」という意味としてよく使う表現です。例文のように対象が「人」の場合はfavoriteを使わない方がよい場合もあります。また、Definitely, Kamaitachi! やKamaitachi is the best for me! という言い方もあります。

一人で趣味を楽しんでいるときは、こんな言い方もありますよ。

I make accessories by myself. I work alone in silence.
一人で黙々とアクセサリーを作ります。

I’m actually now looking for someone I can go fishing with.
今は釣り仲間を募集中です。

It’s embarrassing to say it, but I’m obsessed with a Japanese idol. I follow her around everywhere by myself.
日本のアイドルのファンだと恥ずかしくて言えないので、一人で追っかけをしています。

続きは後編で!

いかがでしたか?後編では、「どこ(where)」「なぜ(why)」「どのように(how)」を使って、趣味についてさらに深く掘り下げられる表現をご紹介します!

例文解説:カン・アンドリュー・ハシモト
例文解説:カン・アンドリュー・ハシモト

アメリカ合衆国ウィスコンシン州出身。教育・教養に関する音声・映像コンテンツ制作を手掛ける株式会社ジェイルハウス・ミュージック代表取締役。英語・日本語のバイリンガル。公益財団法人日本英語検定協会、文部科学省、法務省などの教育用映像(日本語版・英語版)の制作を多数担当する。また、作詞・作曲家として、NHK「みんなのうた」「おかあさんといっしょ」やCMに楽曲を提供している。9作目となる著作『外国人に「What?」と言わせない発音メソッド』(池田書店)が発売中。

編集:築地

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