海外メディアが報じた日本に関するニュースから英語表現を学びましょう!今回は、「ネットショッピング」の日本と欧米の文化の違いに関するニュースを取り上げます。
時事英語専門のオンライン辞書サイト「RNN時事英語辞典」編集長の廣川です。
世界で報じられた日本、今回はイギリスのフィンテック関連ニュースを扱うWebメディア「Finextra」に掲載された、「ネットショッピングにおける日本と欧米の文化の違い」という記事をご紹介します。
日本人執筆の記事ですが、比べられて気がつく私たち日本人の行動特性を見事に言い当てています。ネットショッピングに関するキーワードも見ていきます。
Japan is the world’s third-largest economy and fourth largest ecommerce market, worth more than USD 140 billion, with a growth rate of 9% a year.
日本は世界で3番目に大きい経済、ネットショッピング市場としては1400億ドル以上の規模で年率9%で成長している。
この文は記事の最後の方にあるものですが、「日本はこのように大きなネットショッピング市場であり、障壁はあるが海外の事業者も参入に挑戦する価値がある」という趣旨の文章になっています。
- ecommerce ネットショッピング、Eコマース
- worth (形容詞)価値がある
- growth rate 成長率
Before making a purchase, Japanese consumers like to get as much information as they can, so a clear description of the products and delivery terms and options is key. Japanese websites are known for being extremely text-heavy, with extensive product descriptions and little white space.
ものを買う前、日本人消費者はできるだけ多くの情報を得ようとするため、製品のはっきりとした説明文や配送条件や配送方法の提供が重要だ。日本語のWebサイトは膨大な商品説明文で非常に文字が多く、白いスペースがほとんどないことで知られる。
ネットでものを買う前に、そのサイトに書かれた商品情報にくまなく目を通し、さらに他のサイトにあるレビューも可能な限り検索して探すことを私もしています。このニーズに応えるために、商品情報がたっぷり載っているのが日本のネットショッピングサイトの特徴とのこと。
- description 説明文、描写
- delivery terms 配達条件
Yet while Japanese consumers are ready to spend money, they are very careful about sharing their card information online and are highly attuned to the risk of fraud. As a result, they tend to avoid online card payments if they don’t see that the website is trustworthy enough – leading to a cart drop off if there are no other payment options offered.
日本人はお金を使う準備ができたとしても、ネットにクレジットカード情報を共有することに非常に慎重で、詐欺の危険について警戒している。結果として、そのWebサイトを信用できそうになければ、クレジットカード払いを避ける傾向があり、ほかの支払手段がなければ、カートを空にする。
カード払い以外にも、代引きやコンビニ払いなど多様な支払手段が用意されている場合が多いのは、カード番号をネットに入力するのは何だか不安という心理に対応しているのですね。
- attuned (形容詞) 慣れている、認識がある
- fraud 詐欺
- trustworthy(形容詞)信用できる
- cart drop off ショッピングカートに入れた商品を買わずにサイトを離脱すること。いわゆる「カゴ落ち」
Considering that Japanese is not a widely spoken international language, consumers are also alert to poor Japanese as an indicator of fraud. Anything that is poorly described or grammatically incorrect will cause a loss of consumer trust during the buying process – making for a tough barrier for international fraudsters.
日本語は広く話される国際言語でないことを考えると、消費者にとっては下手な日本語は詐欺の指標として警戒される。不十分な説明だったり間違った文法は購買過程で消費者の信用をなくす。このことは海外の詐欺師にとっては大きな障壁となる。
文法のおかしな日本語が多用されていたり、さらにそのサイトの運営元がわからない場合は警戒モードになりますが、逆にネイティブ以外も使用者が多い英語の場合は、多少の文法ミスは気にしない、慣れているということなのでしょうか。
- fraudster 詐欺師
いかがでしたでしょうか。日本の消費者にネットでものを買ってもらうポイントがわかりやすく紹介されています。日本の国民性も垣間見えました。次回の配信をお楽しみに。
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