コロナ3年目。今こそ味わいたい英語のポジティブ名言【ブックレビュー】

いよいよ、2022年がスタート。今年はどんな年になるのか、期待がふくらみますね。一方、コロナはなかなか収束せず、不安な状況も続きます。そんなとき心に刻みたい、ポジティブな英語の名言を集めた本を紹介します。

私たちには今こそ「ポジティブ名言」が必要

こんにちは!ライターの尾野です。

コロナによる一連の騒ぎが始まって、早くも3回めの新年を迎えました。

昨年はワクチンの接種も始まり、だいぶ落ち着いてきた雰囲気もありますが、変異株が次々と登場するなど予断を許さない状況です。

こうした不安な状況が続くときこそ、前向きに英語学習を続けていきたいものです。

英文を味わいながらほっと一息つきたい、ポジティブな気持ちになりたい。

そんな人におすすめしたいのが、この本『偉人たちのポジティブ名言で学ぶ英語表現』です。

見開きでひとつの構成。左ページには著名人による英語の名言と和訳、右ページには文法的な説明や詳しい解説が載っています。

いわゆる名言集みたいなものは他にもありますが、右ページの文法解説が詳細なのが本書の特長。全体は次の9つの章に分かれています。

最初から通して読んでも、自分が興味を持てそうな章から読んでもよさそうです。

Chapter1 幸福と平和

Chapter2 努力と向上心

Chapter3 成功の秘訣

Chapter4 自分の人生を生きる

Chapter5 人間関係の問題

Chapter6 劣等感と逆境の克服

Chapter7 感情と心理

Chapter8 思春期と恋愛

Chapter9 結婚と人生

どんな名言に出合えるのか、早速チェックしてみましょう。

前向きになれる英語の名言

私の職場では、昨年、今年とリモートワークが続いていました(残念ながら最近になって解除)。

通勤しなくていいリモートワークはホントに楽ですが、1日が短く感じられ、なぜか会社にいるより時間が早く過ぎるような気がしました。

おそらく、 同僚 と雑談したり、笑ったりしなくなったからかもしれません。

一人で仕事をしていると、当然ながら、基本的に黙ったままですからね。

ついつい口角が下がってしまいますが、そんなときに思い出したいのがこの名言です。

Good humor is the health of the soul, sadness is its poison. 

よいユーモアは心の健康であり、悲しみは心の毒である。

フィリップ・ドーマー・スタンホープ

英語だけでなく、心理学や社会学に基づく解説がなされているのが、本書のおもしろいところ。この名言には次のような解説が付いています。
楽しいときやうれしいとき、ポジティブな気分でいると、自然に笑顔になりますが、笑うと免疫力が高まり、病気になりにくいのです。
笑うことは、心の健康だけでなく、身体の健康にも 有効 なのかも。

そう思っていたら、こんな名言も見つけました。

We don’t laugh because we are happy, We are happy because we laugh .

楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ。

ウィリアム・ジェームズ

「とても笑う気分じゃない」というときは、口角だけでもキュッと上げておくと、気持ちが明るくなると聞いたことがあります。

やってみると分かりますが、口角を上げると、それに引っ張られて目尻が下がり、ほほえんだ顔になるんです。

さて、自分や家族が心身ともに健康で、問題なく暮らしている場合にも、ちょっと心がもやもやすることがあります。

それは、病気で苦しんでいる人や職を失った人、反対にやたらとリッチでぜいたくな暮らしをしている人を見たときなど。

最近はSNSなどで、いやでもこうした情報が目に飛び込んできますね。

そんなときにはこのメッセージを思い出してください。

Do what you can, with what you have, where you are.

あなたにできることをしなさい。あなたが持っているものを使って、あなたが今いる場所で。

セオドア・ルーズベルト

不安定な状況が続くと「いつになったらこれが終わるんだろう」と思ってしまいますが、淡々と、毎日のやるべきことを片づけていくしかありません。
The best way to cheer you up is to try to cheer somebody else up. 

自分を元気づけるための最善の方法は、他の人を元気づけようとすることだ。

マーク・トウェイン

この名言にはこんな解説が付いています。
人間は、一人では生きていけないのです。「自分が周りの人に必要とされている」「自分の存在が社会的に役にたっている」と実感できるとき、自分の人生に意味を与えることができるのです。
リモートワークで人と会う機会が減っている場合は、こまめに「ありがとう」「助かったよ」とチャットしてみるといいかもしれませんね。

それでもつい不満が出てくるときは、こう考えてみるといいかもしれません。

Now is no time to think of what you do not have.

Think of what you can do with that there is.

はないものについて考えるときではない。

今あるもので、何ができるかを考えるときである。

アーネスト・ヘミングウェイ

まとめ

この2年ほどは、生活にさまざまな変化があり、英語学習もあまりはかどらなかった方も多いと思います。

TOEICなどのテストが中止されたり、外旅行や海外出張がなくなったりして、モチベーションが下がってしまった人もいるかもしれません。

それでも、日々こつこつ学習を続けていると、「おっ、できた!」「分かった!」という小さな喜びがみつかるはず。

今年もぜひ、前向きに生きていきたいものです。最後はこの名言でお別れしましょう。

Live as if you were to die tomorrow.

Learn as if you were to live forever.

明日死ぬと思って生きよ。

永遠に生きると思って学べ。

マハトマ・ガンジー

今年もどうぞ、 よろしく お願いいたします!

尾野七青子 都内某所で働く初老のOL兼ライター。

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