英会話の「リアクション」に自信がない?まずはここから始めよう【英語のそーたさんインタビュー】

『英会話に自信が持てる!リアクションのトリセツ』

EJ新書『英会話に自信が持てる!リアクションのトリセツ』刊行を記念して、著者の「英語のそーた」さんのインタビューをお届けします。英語学習法を発信するようになったきっかけや、EJ新書に込めた思い、将来の展望を聞きました。

伝えたいのは、「留学しなくても英語は絶対に話せる!」というメッセージ

――英語のそーたさんは、YouTubeやSNS、Podcastなどで精力的にご自身の英語学習法などをシェアされていますよね。発信しようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか。

大学2年生の終わり頃にTwitterでの投稿を始め、続いてYouTube、ツイキャスでの生配信など、さまざまなコンテンツで発信していきました。

発信しようと思った理由は、自分の英語学習の方法や苦労した点を、実体験として多くの英語学習者に届けたいと思ったからです。留学に行けない人や英語につまずいている人に向けて、「日本でやれることはたくさんある」と伝えたかったんです。

活動を始めた当初、「留学はしなくても英語は絶対に話せる」「与えられた環境の中でも、努力をすればすべてうまくいく」という2つのメッセージを掲げていました。各コンテンツにもこれらのメッセージを込めていて、皆さんが英語を学習すること、ひいては生きていくことに対して、少しでも励ましになればと思っています。

Podcastを始めたのは、僕自身がネイティブと話している様子を見せた方がいいな、と感じたからです。Podcastでは、人種差別やタトゥー、お風呂の入り方、英国王室、また数年前に初めて海外に行って得た価値観についてなど、毎週いろんなテーマで語っています。

このPodcastについても同様に、留学はしなくても英語は絶対に話せることを伝えたいという思いで発信しています。また、僕がネイティブとコミュニケーションを取る姿を見せることで、たとえ生きていく中で差別されたり誤解されたりすることがあったとしても、こうして英語を使ったコミュニケーションを積み重ねていくことでプラスに変えることができる、ということが伝わればいいなと思っています。

ゴールは、コミュニケーションの力で世界を豊かにすること

――コミュニケーションの力をとても重視されているのですね。

言葉は人を傷つけることもできますが、世界を変えることもできます。コミュニケーションの力で、人の考え方や社会、世界を可能な限り豊かにしていきたいと思っていて、その手段としての英語学習、と位置付けています。

「世界を豊かに」と言うと少し大げさに聞こえるかもしれませんが、もっと身近な例でいえば、友達関係や恋愛関係、親子関係、近所付き合いにおけるコミュニケーションもそうです。

今の時代、例えば人とトラブルになったとき、「はい、ブロック」とすぐに遮断してしまいがちです。話し合ったり向き合ったりしようとしない人、コミュニケーションを避ける人が増えてきたように思います。

僕自身は大阪育ちということもあり、街中で自然と知らない人と話すなど、昔から割とコミュニケーションは取る方でした。だから、関係を遮断したり拒絶したりする人に対して、「コミュニケーションを取れば、問題は解決できるのに」という思いをずっと持っていました。

僕のコンテンツを通して、「コミュニケーションを通して人と向き合い、解決していこう」というふうに変わっていけばいいなと思っています。

――昔から英語は得意だったのですか?

はい、英語は昔から大好きでした。発音がきれいな先生に憧れたのがきっかけで、それから洋楽にはまりました。次第に自分の世界を広げたり、違う国の人同士でコミュニケーションを取ったりできる「英語」という言葉そのものの魅力に引かれていきました。

例えば、生きづらさを感じたときでも、英語でコミュニケーションができる場合と、できない場合では、視野が大きく変わります。あるコミュニティーでマイナスに捉えられることでも、ほかのコミュニティーだとプラスに捉えられるということもあります。英語を知っていれば、選択肢がより多くなるんです。

僕自身、これまで生きてきた中で「大変だな」「しんどいな」と思ったとき、常にそばにあったのが「コミュニケーション」と「英語」でした。

そのため、ただ英語学習の情報を発信しているのではなく、その裏に「人を励ましたい」「世界をよりよくしたい」という思いがあります

コロナ禍でモチベーションが下がっているあなたへ

――コロナ禍の今、海外に行けず英語学習のモチベーションが下がっている人もいるのではないかと思います。そんな方にはどんなふうに声を掛けたいですか?

現在の状況にかかわらず、しんどい、やめたいな、と思うことは誰しもあると思います。本当にしんどいなら、一度離れてみるというのもありだと思います。自分に本当に必要なものであれば、自然と英語学習に戻ってくると思うので。

しんどいけれどなんとかプラスに考えて頑張りたいという方には、「今できることは絶対にある」と伝えたいです。

最近YouTubeでもシェアしたのですが、例えば、海外に行くための貯金を今のうちにしておく、文法などの基礎学習をしておく、日本の歴史を学習しておく、行ってみたいお店を調べておくなどがあります。

僕自身も、英語学習から離れそうになったことはあります。ちょっと休憩したいなと思ったり、できないことばかり気になってしまったり。

でも、冷静に考えると、今直面している課題は、その前に乗り越えた課題があってこそなんですよね。それに、確実に数カ月前より成長している。アップ&ダウンを繰り返して、長い目で見て成長していくものだと思います。「自分はできていない」と思い過ぎないことが大事ですね。

まずは自分の意思を示すことから始めよう

――EJ新書『英会話に自信が持てる!リアクションのトリセツ』(以下「本書」)のテーマは「リアクション」ですが、英会話においてリアクションはどの程度重要だと思いますか?

オンライン英会話でコーチングをするとき、「リアクションは本当に大切です」と繰り返しお伝えしています。

日本語のコミュニケーションの場合、空気を読んで周囲の意見に合わせる傾向があります。そのため、自分の意思を表明するのが苦手だったり、リアクションが口から出にくかったりする学習者が多いです。まずはその意識から見直しが必要です。

周囲の人の意見や行動に関係なく、「自分の意見はなんなのか?」と考える習慣をつけることが重要なんですね。英語のコミュニケーションの場合、自分の意思を見せなければ、まず会話が始まらないし、話し相手も困ってしまいます。

相づちのタイミングなど、リアクションの仕方も日本語と英語では異なります。

また、リアクションによって会話が左右されるので、そういった意味でもとても重要です。

例えば、こちらが笑顔でリアクションすれば自然と明るい雰囲気になっていくし、どんどん質問すれば相手からも質問がくる。リアクションを通して自分が会話をリードしていくんだ、というくらいの心構えでいるとよいと思います。

――ご自身は、どのように英会話のリアクション方法を習得していったのでしょうか?

僕の場合は、ネイティブと実際に交わした会話を振り返りながら学んでいきましたね。“That’s great!“ “I see.”など、使いやすいフレーズを覚えるところから入りました。

会話しているときのネイティブのリアクションを見て、同じテンションでまねしてみたり。まずはやってみる、という姿勢で習得していきました。

僕は見よう見まねでしたが、そうして学んだリアクションのコツやフレーズを本書に詰め込んだので、皆さんには本書を読んで、どんどん実践していただきたいですね。

リアクションのコツとしては、まずは自分の意思を見せることを意識するのが大事です。とにかく自分の考えを、「わかったか」「わからないか」だけでも表現するようにしましょう。

だんだん慣れてきたら、感情やシーン別に使えるフレーズを覚えていきます。

最終的には、「私もそう思ってた」など、自分のパーソナルな感情や経験を入れてリアクションできるようになれば、リアクションがより彩りのあるものになります。

本書ではそれぞれのステップについて解説しているので、ぜひ一緒に一つずつ練習してみてほしいです。

英会話のお守りになるような1冊

――本書に込めた思いを教えてください。

僕は常に、いろんな人が元気になったり、今の環境でも頑張ってみようと思ったりするようなコンテンツをつくりたいという気持ちがあります。

今回のEJ新書も、「しんどい」と思っていてもこれを読んだら勇気や元気が出てくるような、「お守り」になるような本にしたいと思って執筆しました。

内容としては、「ENGLISH JOURNAL ONLINE」で連載した記事と、今回EJ新書のために書き下ろしした2章とのつながりを大事にしました。

単にリアクションのフレーズを紹介するだけのものではなく、「英語コミュニケーションにおける根本の心構え」も解説しています。本書を読んでいただいた皆さんに、そうした深いメッセージも受け取ってもらえたらうれしいです。

『英会話に自信が持てる!リアクションのトリセツ』目次

はじめに

【第1章】目指せ、聞き上手!英語の相づちはどのタイミングで打つのがベスト?

【第2章】「ほんとそれ」「ご愁傷さまです」って英語でなんて言う?シーン別・リアクションフレーズ

【第3章】英会話レッスンがより楽しくなる!神フレーズ

【第4章】遊びに誘われた!好印象な「受け方」&「断り方」

【第5章】また会いたいと思わせる、別れ際のリアクションフレーズ

【第6章】リアクションフレーズを上手に使いこなすための「重要なカギ」って?

【第7章】「心の声」を正直に口に出す練習をしよう

【第8章】リアクションを生き生きさせるフレーズ

おわりに

「これがこの人のゴールだったんだ」と思ってもらえるまで続けたい

――今後の展望を教えていただけますか?

「コミュニケーションの力を使って世界を豊かにしたい」という気持ちは変わらないので、これからもずっと英語やコミュニケーションについての発信は続けていくと思います。

将来、ずっと見ていただいている人に、「この人(英語のそーた)は、こんな大きなことがしたかったんだな」と思ってもらえる日がいつか来るといいな、皆さんが自分らしく生きるきっかけになったり、皆さんの考え方が変わるきっかけになったりするといいな、と思います。

世界を丸々変えることは難しいとしても、せめて僕や僕を見てくださっている皆さんの周りだけでも、コミュニケーションを通してお互いの多様性を認め合えるような世界をつくっていきたいです。皆が前向きに自分らしく幸せに生きることができるようになるといいですね。

そのゴールの核となるのがコミュニケーションであり、そのコミュニケーションは「リアクションから始まる」と言っても過言でありません。

本書や、僕が発信しているほかのコンテンツを見て、学習法にとどまらず、「人と向き合うこと」「リアクションすること」の重要性を感じていただけるとうれしいです。 

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英語のそーた

英語のそーた 英会話コーチ、Podcastラジオパーソナリティー。1992年生まれ。神戸市外国語大学外国語学部卒業。「留学はしなくても英語は絶対に話せる」というメッセージを掲げ、大学在学中からSNSやYouTubeを通して英語学習コンテンツの作成・配信を開始。その後、学生起業。現在主宰する「オンライン英会話OneWay」では、英語だけではなくコミュニケーションの根本から見直すコーチングを実施。日本全国・世界各国から受講生が集まっている。4年司会を務めるラジオ番組「台本なし英会話レッスン」は1600万DL突破。英語の楽しさ、その先にあるモノを配信中。
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