口約束ではなく「文書でお願いします」は英語でなんて言う?【スティーブ・ソレイシィ】

2020年4月に、スティーブ・ソレイシィさんの大ベストセラー『英会話なるほどフレーズ100』が発売20周年を迎えました。前回『英会話なるほどフレーズ100』からお届けした連載 「にじゅうまるフレーズ」 が大好評でしたので、本連載では『英会話ペラペラビジネス100』から選りすぐりの英会話表現を紹介します。皆さんの「英語の得意表現」を増やしていきましょう。第1回は「文書でお願いします」です。

記事を読むのにかかる時間
約3分

「I’d like~」は交渉やお願いにもっとも役立つ表現

こんにちは。スティーブ・ソレイシィです。今回は、「〇〇をお願いしたいです」と、はっきりと要求を伝えながらも丁寧な印象を与えるI’d likeの魅力を学びましょう。

I’d like~.は、ビジネスで必須の100フレーズの中の1つです。

よりソフトな表現に、疑問文の Would you ~? Could you ? May I have ~?がありますが、はっきり、わかりやすく自分の要求を伝えるのには、肯定文のI’d like~.を使いましょう。

ただし 、同じ肯定文でも、 相手に要求するときにI want ~.という表現を避け るように注意しましょう。なぜなら、言い方によって 子どもがだだをこねてるみたいな印象を与えてしまうこともあるため です。

それでは、自分の要求を丁寧に伝えるI’d like(=I would likeの短縮形)「I’d like+3つの応用例」を見ていきましょう。 

「I’d like that+in~.」は会話のキャッチボールに使える

1つめのI’d likeの応用例は「I’d like that in~ .」です。

I’d like that in writing.

文書でお願いします。

I’d like thatの中の thatは、「今、あなたが言ったこと」という意味 なので、会話のキャッチボールに使える便利な表現です。相手が言ったことや話題になっていることに対してthatを使って、より詳しい要求を簡単に付け加えられるからです。

inの後には 具体的な 条件を付け加えることができます。「文書で=in writing」のように、例えば、文書フォントの変更をお願いしたいなら、in different fontを使って次のように言います。

I’d like that in different font.

違うフォントでお願いできますか?

また、部分的に日本語に訳したり、日本版を要求したい場合は、
I’d like that in Japanese.

それの日本語版が欲しいです。

と言います。

「I’d like+名詞」でほしいものを丁寧に伝えよう

2つめは「I’d like+名詞」です。

I’d like a new contract .

新しい 契約 をお願いしたいのですが。

 個人が相手に対して言う場合は、自分をIで表現しますが、 自分が会社の一員であることを 前提 に言う場合は、主語をWe にして、We’d like ~を使います。
We’d like the best one availabe.

(弊社では)できるかぎり上質のものをお願いしたいのですが。

「I’d like+動詞」でしたいことを丁寧に伝えよう

3つめは「I’d like+動詞」です。

I’d like to cancel my subscription .

予約購読をキャンセルしたいです。

I’d like to leave at 5 p.m.

5時には失礼させてください。

今日の英会話

A: What do you think?

B: Well , I’d like a better price.

A: I’m sorry, but this is the best price.

B: I see . Thank you very much.

A: Just a moment. OK. This is the lowest price possible .

B: I’d like that in writing.

A: いかがですか。

B: そうですね。もう少し 価格を考慮していただきたい のですが。

A: 申しありませんが、これが精一杯です。

B: そうですか。では、どうもありがとうございました。

A: お待ちください。わかりました。それでは、これがぎりぎりの価格です。

B: それを 文書でお願いしたい のですが。

EXERCISES

次の日本語を英文にしてみましょう。

 弊社にそちらを文書でお願いしたいのですが。

 そちらを金曜日までにお願いしたいのですが。

 

解答例は記事の最後をご覧ください。

※ 本記事は『英会話ペラペラビジネス100』の内容をもとに構成しています。

いかがでしたか?この連載では、応用が利く基本表現そして、相手にとって分かりやすい工夫伝えたいと思います。

『改訂版 英会話ペラペラビジネス100』発売!

『改訂版 英会話ペラペラビジネス100』は、Amazonビジネス英会話の売れ筋ランキング1位にランキングするベストセラー『英会話ペラペラビジネス100』をさらに充実させた改訂版で、最速で「英語が話せる人」になることを応援する本です。

本書では、英語変換の きっかけ となる日本語訳にこだわり、誰もが「これを英語で言いたかった」と思うような、よく使う自然な日本語に磨き上げています。

また、復習用ボーナスコンテンツ「ペラペラ瞬発トレーニング100! 」では、著者自身の音声ガイドによる「日→英」変換練習で、本書のコア表現を復習できます。

こちらもオススメ

CD付 ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100 (スティーブ・ソレイシィの英会話シリーズ)
EXERCISESの解答例

 We’d like that in writing.

I’d like it by Friday.

 

スティーブ・ソレイシィ(Steve Soresi )
アメリカ・フロリダ州出身。1990年英語指導助として岐阜県に初来日。1998年早稲田大学大学院政治経済学部でマスコミュニケーション理論を学び同大学院修士課程を修了。2009年青山学院大学大学院国際政治学研究科博士課程を修了。拓殖大学、東洋英和女学院大学の専任講師を経て、2011年ソレイシィ研究所(株)を設立。現在、同研究所の代表として日本の「英語が使える国の仲間入り」を目指した英語教材の企画開発、英語教授法の研究と人材育成、英会話コーチ、セミナー、公演などを行っている。BBT大学教授。NHKラジオ第2放送「英会話タイムトライアル」講師(2012年4月~現在)。

【トーキングマラソン】話したいなら、話すトレーニング。

語学一筋55年 アルクのキクタン英会話をベースに開発

  • スマホ相手に恥ずかしさゼロの英会話
  • 制限時間は6秒!瞬間発話力が鍛えられる!
  • 英会話教室の【20倍】の発話量で学べる!

SERIES連載

2024 12
NEW BOOK
おすすめ新刊
キクタンタイ語会話【入門編】
詳しく見る