とにかくツラい・・・!「花粉症」は英語でなんて言う?【花粉症やアレルギーに関する表現】

今の時期、特にツラいアレルギー症状・・・そう、「花粉症」!英語ではなんて言うのでしょうか?北九州市立大学准教授のアン・クレシーニさんが、病気にまつわる英語を紹介するコラム。関連する英単語やフレーズも一緒に紹介します。

花粉症大国・日本

どんなでも、アレルギーで悩んでいる人がいます。日本で今の時期のアレルギー症状と言えば「花粉症」でしょう!今日はその話をします。

  • 花粉:pollen
  • 花粉症:hay fever / pollen allergy

花粉は英語で pollen、花粉症は hay fever、あるいは pollen allergy です。

花粉症で悩んでいる日本人はとても多いですね。日本の人口の約40パーセントは花粉症だというデータもあるようです。けれど、アメリカではわずか8パーセントの人しか花粉症を経験したことがないそうです。私も、花粉症には1回もなったことがないから、どんなに大変かがわかっていませんが、周りに苦しんでいる友達が多くいます。

今日は花粉アレルギーに関しての大事な英語を紹介します!さて、始めましょう!

花粉症に関する英単語

まずは、花粉症関連の英単語をチェックしてみましょう。

  • 花粉症: hay fever / pollen allergy
  • アレルギー用の薬:allergy medicine
  • アレルギー反応:allergy reaction
  • 鼻水:runny nose
  • くしゃみをする:sneeze
  • 目のかゆみ:itchy eyes
  • 眠気:drowsiness
  • 腫れ:swelling

アレルギーに関する英語フレーズ

次に、実際に使う表現の例文を見てみましょう。

Hay fever is really bad this time of year.
この季節、花粉症は本当に大変だ。

I feel terrible. My hay fever is really bad right now.
本当に調子が悪い。今、花粉症がとてもひどいんです。

The pollen count is really high.
花粉の数がバリ多い。

I can’t stop sneezing.
くしゃみしてばっかりだ!

いろいろ使える単語「fever」

さて、花粉症を hay fever と紹介しましたが、ほとんどの日本人は fever という単語は「熱」の意味で覚えているかもしれません。デング熱 (dengue fever)などでも使いますね。

でも、本来、「強い気持ち」を表現するときに使われる fever には、慣用句もたくさんあります。最近日本では、最年少でプロ棋士となった藤井総太さんが大きな話題になり、「藤井フィーバー」が起きていましたよね。

将棋自体の注目度も高まりましたし、藤井さんは大人気で、日本全国が盛り上がりました。このときの「フィーバー」は、英語での使い方に近いです。

それでは、いくつかの慣用表現をチェックしてみましょう。

fever pitch

fever pitch の意味は、「とても興奮している状態」です。

文を見てみましょう。

The crowd was at fever pitch before the championship game of the World Cup.
ワールドカップ決勝戦の前、観衆はすごく盛り上がっていた。

こんな感じで使います。

cabin fever

cabin fever というフレーズを聞いたことがありますか?これは、何かの理由で全然家から出られなくって、モヤモヤするときに使います。

例えば、大雪で学校がずっと休講になっているときなどがよい例です。

私の故郷では雪がたくさん降ったので、よく cabin fever になりました。「もう、外に出たいのに!」とよく思ったものです。

それから、病気のために家で安静にしていないといけないときにも使えます。

I have been stuck in my house for a week with the flu. I seriously have cabin fever.
インフルエンザでずっと家にいなくちゃいけない。もう、早く家から出たい!

Saturday Night Fever

『Saturday Night Fever』というタイトルの映画があるのですが、あなたは見たことがありますか?

意味は、「土曜日のナイトクラブライフはバリバリ楽しくてたまらん」という感じです。日本語にすると長いですね(笑)。

spring fever

spring fever は、「冬が長くて飽きてきたから、早く春が来てほしい」。それから、「新しい季節が来るから、新しいことがしたい」といった気持ちがわいてきたときに使えます。

I am so tired of winter, and I really have spring fever. I want to go outside and play with my kids.
もう冬には飽きちゃって、春が待ち遠しい。外に行って、子どもたちと遊びたい。

まとめ

今のところ、私と、私の子どもにはアレルギーがまったくなくありがたい限りですが、環境が変わると発症する可能性もありますよね。

海外に行ったら、今までは出ていなかったアレルギーの症状が出ることもあるかもしれません。現に、私の友人は、「アメリカと日本の花粉症は全然違う」と言っていました。

もし、あなたが花粉症で悩んでいる「日本の人口の4割」のうちの1人なら、お大事に!残念ながら、これからも花粉の飛散量が増えるようです。

それでは、take care of yourself!


アン・クレシーニ
アン・クレシーニ

アメリカ生まれ。福岡県宗像市に住み、北九州市立大学で和製英語と外来語について研究している。著書に『アンちゃんの日本が好きすぎてたまらんバイ!』(合同会社リボンシップ)。自身で発見した日本の面白いことを、博多弁と英語でつづるブログ「アンちゃんから見るニッポン」が人気。Facebookページも更新中! 写真:リズ・クレシーニ

●更新日:2024年2月19日

アン・クレシーニさんの書籍や連載

アンちゃんが英語&英会話のポイントを語る1冊

upset(アプセット)って「心配」なの?それとも「怒ってる」の?「さすが」「思いやり」「迷惑」って英語でなんて言うの?などなど。四半世紀を日本で過ごす、日本と日本語が大好きな言語学者アン・クレシーニさんが、英語ネイティブとして、また日本語研究者として、言わずにいられない日本人の英語の惜しいポイントを、自分自身の体験談・失敗談をまじえながら楽しく解説します!

編集部おすすめのアンちゃん連載

SERIES連載

2024 03
NEW BOOK
おすすめ新刊
英会話は直訳をやめるとうまくいく!
詳しく見る
メルマガ登録