『月刊ムー』 という雑誌をご存じでしょうか。UFOや超常現象、超古代文明、スピリチュアル、各種陰謀論など、お好きな方にはたまらないその手の情報を網羅している月刊誌です。今年で創刊38年!そっち系では老舗中の老舗ともいえるこの月刊誌から、なんとこの度、英会話本が刊行されました。その名も、『ムー公式 実践・超日常英会話』 。早速チェックしてみましょう!
目次
英会話「ないない」フレーズが満載!
いわゆる、英会話フレーズ集といえば、海外旅行「あるある」シチュエーションを取り上げているのが普通。
しかし、もちろん本書ではそうはいきません。英会話「ないない」、いや「あってほしくない」シチュエーションがこれでもかと登場します。例えば……。
エイリアンにさらわれたときは、“kidnap”ではなく、“abduct”を使うのが普通なんだとか。べ……、勉強になります。
もうひとついってみましょう。
レプティリアンとは、トカゲ型エイリアンのこと。
ヨーロッパの王族はすべてレプティリアンだという説もあるので、社長がトカゲのような長い舌を持っていたら、その会社は王族につながる優良企業なのだそうです。
「安心して勤めていてOKだ」と断言していますが、そんな会社イヤだ……。
意外と使えるフレーズもあったりして
しかし、ページをめくっていくと、ふと気づく瞬間が。もしかして、意外と使えるんじゃ?
目が覚めたら出社時刻を過ぎていた
どんなに気を付けていても、時々やってしまうのが寝坊です。そんなときは、会社に電話してこう言いましょう。
The dream I had last night was so ominous that I think I should take a day off.
(悪夢を見たので、今日は会社を休みます。)
口うるさい上司も、これでとやかく言わないはず。
それでもごちゃごちゃ言ってくるようなら、こう切り返してみては。
I’ve lost a day’s memory after seeing a UFO last night.
(昨日の夜にUFOを見てから、丸一日分の記憶がない。)
カタブツ上司も「今日はゆっくり休みなさい」と言ってくれること、間違いなし♪
大事な資料の提出を忘れた
上司から「明日までに必ず出して!」と言われていた資料の提出を忘れていた……。
そんなときには、このフレーズで乗り切りましょう。
Emails might be intercepted, so I am going to deliver a hand written memo myself.
(メールは盗聴されるので、手書きのメモを届けに行きます。)
上司が怒りだしたら、こう切り返します。
Be sure not to lay one finger on me, while I am casting a spell.
(呪文を唱え終わるまで、私には指一本触れないように。)
「呪文を唱える」は“cast a spell”。英語だと、なんだかあまり怖くないですね。
ともあれ、これで締め切りをしばらく延ばせるはずです。
ホテルで部屋を変えてもらいたい
英会話本の定番表現のひとつに、「ホテルで部屋を変えてもらう」というのがあります。
「シャワーのお湯が出ない」「エアコンの効きが悪い」などなど、理由はさまざま。
しかし、あれこれフレーズを覚えるのも面倒ですよね。そんなときは、このフレーズを使ってみては?
I need to get another room because I’m seeing a ghost in here.
(幽霊が出るので、部屋を変えてください。)
上手くいけば、すぐにでも部屋を変えてもらえるかも。これでぐっすり眠れます。
編集長からの熱いメッセージを聞くのだ!
この独特過ぎる英会話本、その筋の方を中心に話題になり、発売前に増刷が決まったとか。うらやましい限りです。
『月刊ムー』編集長も自らPR動画に出演する熱の入れようです。
左側は著者の宇佐和通氏。右側のサングラスの方が編集長です。『月刊ムー』の編集長って、やはりそれらしい雰囲気の方ですね。
そしてレッスン動画まで作成されている……。
オープニングの朗らかな音楽が何とも言えません。
今のところLesson6まで公開されているようです。
ためにならなくもないので(失礼)、関心のある方は検索してみてください。
こんな人にぴったり・・・かも?
ついでに、頼まれもしないのに本書のターゲットを考えてみました。
- 残暑のせいか、今ひとつ仕事にやる気が出ないサラリーマン諸氏(私とか)
- 近々、海外のミステリースポットに行く予定がある方
- 外国人の幽霊と英語でコミュニケーションを取りたい方
さらに、「息子が全然勉強しない」とお嘆きの中高生男子のお父さん、お母さんにもおすすめ。1冊購入してご子息の部屋に放り込んでおくと、いつの間にか英語の勉強を始めているかもしれません。
しかし、突然ペラペラ英語を話し始めたら、エイリアンによって別人にすり替えられたか、霊に憑依されている可能性大。
シロウトが手を出すのは大変危険です。自分で何とかしようとせず、『月刊ムー』編集部に連絡することをおすすめします!
これもおすすめ!
構成・文:浦子
GOTCHA!のエディター兼ライター。中学時代は『月刊ムー』と『UTAN』を愛読。最近見た悪夢は「社内にゾンビがいるのに自分以外誰も気づかないので、自分もそれなりに合わせておく」というものです。