文化や観光、グルメだけでなく、ビジネスの相手国として目が離せないインド。前編に引き続き、社会人なら押さえておきたい、インド英語のイロハ?をご紹介します。「インド英語あるある」企画にお寄せいただいたTwitterでのつぶやきをチェック。『インド英語のツボ-必ず聞き取れる5つのコツ-』 の著者・榎木薗鉄也先生にも引き続きお付き合いいただきます。旅行や出張でインドへ行くときにはぜひチェックしてくださいね!
これも納得?インド流英語フレーズ
「前編」でご紹介した単語だけでなく、フレーズにもインド英語独特のものがあります。まずは初対面で欠かせないこちらのフレーズ。
名前を聞かれるときはWhat is your name? <<<<Ma'am, your good name?
— کلثوم (@millymingli) 2016年8月5日
#インド英語
@alc_press
— 阿香(Axiang) (@qingxiang_wushu) 2016年7月29日
ミドルより下の階層の人が英語で名前を尋ねるときは「ワッチャネイム?(What's your name?)」一辺倒だったりしますが、「自分の物の言い方に配慮する人」の口から出るのは「Your good name?」が多いかと。#インド英語
ここでの“good name“はもともと、「ご尊名」という意味のヒンディー語”shub naam“を直訳したものだそう。日本語でも、丁寧な言い方をするときは「ご尊名」といいますね。相手を敬う気持ちはどこの国でも一緒なのかも。
続いてこんな表現も。人からこう言ってもらえたらうれしくなりますね。
使えるインド英語。誕生日メッセージはハッピーバースデーとは言わない。99%「Many many happy return of the day!」という。 #インド英語
— 田井良和 (@taigoodjp) 2016年7月29日
インド英語では、“many”が、“many thanks”のように多用されます。後ろに続く名詞は複数形になることにも注目。インド英語も意外ときっちりしているのです。
生活習慣の違い=表現の違い
インドで特に押さえておきたいのは菜食主義者が多いこと。それも菜食主義者のほうが主流であることです
使えるインド英語。Veg(ベジタリアン)、Non-Veg(ノンベジ、肉や魚や卵を食べる人)、Pure-Veg(根菜も食べないベジタリアン)、Pure-non-Veg(日本人?)。。。 #インド英語
— 田井良和 (@taigoodjp) 2016年7月30日
Pure vegの方は卵、ニンニク、玉ねぎも食べないそうです。Vegでも卵は食べる、という人はeggatarianと呼ばれるとか。複雑ですね。
インドでは菜食主義者のための食事がスタンダード。郊外のレストランでは冷凍設備がないところもあり肉は傷みやすいので、暑い時期に外食する場合は、普段Pure-non-Vegの方もvegにしておいたほうがいいかもしれません。
使えるインド英語。コーヒーを頼む時に「Reglar Coffeeでいいか?」と聞かれたので注文した。ブラックコーヒーをイメージしてたらミルクと砂糖たっぷりの南インドコーヒーだった。。。ブラックがほしいときはNo Suger No Milkときちんとオーダーすること。#インド英語
— 田井良和 (@taigoodjp) 2016年7月30日
何をもってregularとするかは、国や地域によって違うもの。好みの食事や飲み物を楽しむためには、しっかり確認したほうがいいですね。
ちなみにインドでは、ネスカフェはコーヒーとは別にNescafeと表記され、豆から淹れるコーヒーより高価なことも。また、コーヒーも紅茶も、淹れるときから砂糖とミルクをたっぷり入れてじっくり煮込んでいるので濃ゆ~い味になるのだとか。「この濃ゆ~いコーヒーとの対比からか、アメリカンコーヒーを“weak coffee”と呼ぶ場合もあるようです」と榎木薗先生。これも覚えておけば安心です。
さて、「インド英語あるある」はここまで。最初はとっつきにくい感じがしたかもしれませんが、覚えておけばインドでのコミュニケーションが楽になること間違いなし!何より、知れば知るほど楽しくなってきたと思いませんか?インド英語のパワーに負けないように、私たち日本人も臆することなく英語を話すようにしたいですね。
最後になりましたが、「インド英語あるある」企画にご参加いただいた皆さま、たくさんの楽しい投稿をありがとうございました!

インドとビジネスをするための鉄則55 アルク はたらく×英語シリーズ
- 作者: 島田卓
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2016/01/19
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る