「これどう思う?」はhowとwhat、どちらを使う?【英文法の落とし穴】

日本人が苦手な項目で英文法をマスターしていく書籍『英文法の落とし穴』から、クイズ形式の記事をお届け!最終回となる第5回目は、whatとhowの使い方に関する「落とし穴」です。whatとhowの使い方ミスの典型例が「どう思いますか」とたずねるとき、howの日本語訳につられてHow do you think?としてしまうことです。また、whatとhowが関係代名詞・副詞として使われる際も混同がよく見られます。whatとhowの意味の根本的な違いをおさらいしましょう。

まずは、○×クイズに挑戦!

第1問

正しい英文には( )に○を、間違った英文には( )に×を入れましょう。

1.( )How do you think about this?
2.( )What do you think about this?

第2問

正しい英文には( )に○を、間違った英文には( )に×を入れましょう。

3.( )I don't know how to do.
4.( )I don't know what to do.
5.( )I don't know how to do it.

第3問

正しい英文には( )に○を、間違った英文には( )に×を入れましょう。

6.( )I love how you've done with your hair!
7.( )I love what you've done with your hair!
8.( )I love how you've done your hair!

解答と解説

それぞれ、解答と解説を見ていきましょう!

第1問:[how/what] do you thinkの疑問文をチェック!

1.(×)How do you think about this?
2.(〇)What do you think about this?(これについてどう思いますか)

How do you feel?とWhat do you think?はよく混同が生じる疑問文です。「feel+形容詞(happy、tiredなど)」「think+名詞(that ... など)」の形が基本ですので、状態や気分をたずねるときはhow、考えをたずねるときは疑問代名詞whatを使うと覚えてください。

第2問:[how/what] to doの違いをチェック!

3.(×)I don't know how to do.
4.(〇)I don't know what to do.(どうしていいかわからない)
5.(〇)I don't know how to do it.(そのやり方がわからない)

whatは関係代名詞として用いられるとき、「~するもの・こと」をいう意味を表します。つまり、例文4はI don't know the thing to do.と同じ意味です。

この文のthe thingはto不定詞の動詞(do)の目的語なので、名詞(the thingかwhat)が必要となります。それゆえhowはここでは使えないのです。

しかしながら例文5では、代名詞itが動詞doの目的語として与えられているので、「それがされる手段・方法」を意味する副詞が必要になります。ですので、例文5ではhowの代わりにwhatを使うことはできません。

第3問:[how/what]の違いをもっと深くチェック!

6.(×)I love how you've done with your hair!
7.(〇)I love what you've done with your hair!(あなたのカットした髪、すごくいいね!)
8.(〇)I love how you've done your hair!(あなたの髪のカットの仕方、すごくいいね!)

例文7の関係代名詞whatは動詞have doneの直接目的語です。従って同文はI love the thing that you've done with your hair!と書き替えることができます(the thingがhave doneの目的語)。一方、例文8ではyour hairが動詞have doneの直接目的語です。それゆえ、「髪をカットする」という動作のされる方法を関係副詞howで表しているのです。

最後に、whatは「どの」を意味する形容詞としても使われることを覚えておいてください(次の例参照)。

〇 What way should I go?(どの道を行くべきだろう?)
〇 Please tell me what way to go.(どの道を行ったらよいか教えてください)
*whatがwayを修飾。howにはこのような用法はない

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ENGLISH JOURNAL編集部
構成:ENGLISH JOURNAL編集部

英語を学び、英語で学ぶための語学情報ウェブサイト「ENGLISH JOURNAL」が、英語学習の「その先」にあるものをお届けします。 単なる英語の運用能力にとどまらない、知識や思考力を求め、「まだ見ぬ世界」への一歩を踏み出しましょう!

編集:湯直樹(アルク)

※ 本記事は、書籍『英文法の落とし穴 ~ 日本人が苦手な100項目でマスターする!』(アルク)の内容の一部を再構成したものです。

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