国内にいながら海外留学に匹敵するほどの英語体験ができるという英会話合宿「イングリッシュブートキャンプ」に、英語が苦手なライターが2日間の体験取材に行ってきました! 今回は2日目の様子をご紹介します。
1日目はこちらから
合宿2日目:「ここまで変わるの?」と自分も驚いた!
翌日は、9時30分からレッスンがスタートしました。「イングリッシュブートキャンプ二子玉川ベース」に再集結した受講者やインストラクターは「昨日はよく眠れた?」「宿題はどう、やってきた?」なんて挨拶を交わしながら、ウォーミングアップ。
ちなみに この日は、最初から英語の環境です。初日もそうでしたが、インストラクターの皆さんは朝からハイテンション。正直、初日の昨日は気圧され感がありましたが(笑)、2日目になると慣れた半面、グローバルコミュニケーションを理解したこともあり、これって普通のことなんだと受け止めました。
1日目に行ったレッスンでウォーミングアップ
まずは1日目に行ったアピールレッスン「You`ll love it!」を披露して、テンションを国内留学モードに引き戻します。さらに、昨日の振り返り、宿題の答え合わせなども。朝からワイワイ英語を話していきますが、 昨日から環境にも馴染んでいるので、自分も含め、皆さん英語に対する壁はない感じ 。どうにかしてメッセージを伝えようと、知っている単語や表現を駆使してレッスンを進めていきました。
英語は伝えてなんぼ! 2日目にして成長した自分を発見
そして11時からは、「最後の晩餐」など有名な絵画や、海に浮かぶ氷河といった景色について45秒間で相手に説明する「Machine-gun Speech」がスタート。その名のごとく、絵画や景色を見て感じたことなどを切れ目なく喋り続けるのです。
やってみて思ったのは、 自分はこのレッスンを初日ではできなかっただろう ということ。パッと見たモノについて、いきなり話せと言っても緊張のあまり言葉は出てこず、出たとしても自信なさげなか細い声、そんな体たらくに恥ずかしさのあまり、相手と目線なんて合わせられない…となっていたことでしょう。
しかし、今日は違いました。大きかったのは 「正しい英語ではなく伝わる英語であればいい!」という妙な自信。 流暢なフレーズではなくても(もちろん、磨く必要はありますが)、 重要なのは考えを英語に乗せて相手に運ぶこと なのです。おまけに、昨日から散々恥もかいていますから、いまさら臆することはありません。むしろ、臆するほうが恥ずかしい! 聞き手に回る時も、会話に言葉や表情、動きでレスポンスを加えることで相手は話しやすくなり、コミュニケーションは加速するとわかりました。こうなると、英語で話すのが断然、面白くなります。
ディスカッションの練習 もしもビジネスリーダーになったら
次は昨日の宿題で手渡されたビジネステーマについて、インストラクターが司会役となり、受講生がディスカッションを行って、答えを導き出していく「 Case Study 」です。
ライターの場合、女性の参加者とペアになり、お互いがビジネスリーダーになったと想定したうえで、決断について意見を交わしていきました。インストラクターが両者の声を引き出すようガイド役を買うので、「なぜ、こういう決断を下すのか」を自身のなかでまとめながら、理論的に述べることができたと思います。およそ45分のディスカッションの後、各チームが結論と理由を述べました。
我々の場合、最後まで 主張 は交わらなかったものの、1人1人が意見を発表。それについてメインインストラクターが意見、コミュニケーションの在り方についてもアドバイスをくれました。
いよいよクライマックス 3時間のプレゼンテーションのレッスン
ランチタイムを経て、午後からは3時間以上にも及ぶレッスン「Powerful Business Presentation 」の時間です。これは、実際のビジネスシーンを想定したロールプレイによるトレーニングで、2人1組になった受講者が旅行会社役に扮し、アメリカのビジネススクールの校長と生徒代表と、クライアント役になったネイティブ講師から得た情報をもとに、最適な日本旅行のプランを提案、最終的にはクライアントに向けてプレゼンも行うのです。
まさに、ここまでのトレーニングで得たものをすべて発揮して 取り組む 総合演習で、 「イングリッシュブートキャンプ」のクライマックスともいえるレッスン でしょう。
こう書くと「ちょっとハードな内容かも」と思うでしょうが、意外とそうではありませんでした。これまで実践してきたことの集大成であり、それらを集約すればいいのです。各チームにはインストラクターが付き、提案内容やプレゼン資料の作り方もサポート。ペア相手とも議論を交わしながら、内容を詰めていきました。
総仕上げのプレゼンで「コミュニケーションスキルが上がっている」と褒められる!
そして、いよいよプレゼンタイム。各チームは受講者、インストラクター全員の前に立ち、スクリーンに映し出した資料を背にして懸命にスピーチしたのですが、皆さん立派な姿で、ビジネスの臨場感が漂うほど!
我々のチームも交互に話しながら、先進技術を持つ日本企業への訪問、日本文化体験をアピールしたところ、内容は面白く、コミュニケーションスキルについても 「ジェスチャーやアイコンタクト、声の出し方はとても良かった」と褒めていただきました 。
1日目とは大違い、「地蔵」じゃない堂々とした英語スピーチ
最後のレッスンは、昨日もやった「Speech Check Test 」です。前回と同様2チームにわかれ、それぞれがスピーチ。全員が終了すると、各受講者の1回目と今回の動画を見比べるのですが…これが、 お世辞抜きで格段の進化と変化! 堂々と英語で話す姿は、昨日とは別人です。
ライターの場合「これまでの最高の体験」がテーマで、富士山に登頂したエピソードを披露しましたが、地蔵が人間に生まれ変わったかの如く、聴衆を前にイキイキと話す姿に、 「2日でここまで変わるのか!」という驚きと喜びに包まれました 。他の受講者も同じようで、自身の変化に笑顔が隠せない様子です。
感動のフィナーレ
時刻は18時前。2日間で20時間にも及ぶ英語漬けのトレーニングはエンディングを迎えました。受講者全員に卒業証書が手渡され、その瞬間や集合写真を撮影。英語オンリーのハードなスケジュールをやり遂げたこともあり達成感に溢れ、卒業を心から祝うインストラクターの皆さんの姿も印象的でした。
2日間の合宿でなぜこんなに英語力がアップしたのか
「イングリッシュブートキャンプ」の体験取材でわかったのは、 学生時代に学んだ基礎があれば、超短期の国内留学でも、英語力アップは実現できる ということでした。バラエティに富み、かつユニークなレッスンだったので、気づけば引き込まれ、心理的障壁は吹き飛び、むしろ、瞬時に英語をつむぎだす楽しみにハマるほど。苦手意識はなくなり、英語でコミュニケーションを図る楽しみを覚えました。
聞くところによると、日本は世界でもまれに見る「高文脈(ハイ・コンテクスト)」文化だとか。会話はわざわざ言葉に出さない「暗黙の 了解 」=文脈の上に成り立っていて、むしろ、曖昧さやかすかな表現が求められます。「察しろ」「言わなくてもわかるだろう」といのは、まさに日本ならではということなのです。
ところが、英会話は異なり、直接的、理論的、シンプルな表現が求められます。英語を話す人のうち、ネイティブスピーカーはごくわずか。ほとんどは、英語が非母国語の人たちが、慣れない言語を用いて異文化で育ってきた相手とコミュニケーションを図るのですから、 大きく自信に満ちた声、ジェスチャー、アイコンタクト、スマイル、何よりも情熱という、「会話のスキル」が必要 なのです。
また、グローバル社会において人は忙しく、インパクトのない相手は重要視しません。自己アピールに富んだ会話テクニックがないと覚えてもらえず、ことビジネスシーンでは不利になると思います。
その点で 「英語力」ではなく「英会話力」に力点を置いた「イングリッシュブートキャンプ」の英会話合宿は、とても効果的 だと感じました。自分自身の成長が何よりの証拠で、とても充実した体験になりました。スタッフだけではなく、受講者の皆さま、ありがとうございました。
今回の取材先はこちら「イングリッシュブートキャンプ 二子玉川ベース」(東京都)
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1973年生まれ。フリーランスの編集・ライター。株式投資、不動産投資、FX、投資信託、ネット副業、クレジットカード、医療、介護など、幅広いジャンルで取材・執筆を行っている。企業の女性活用に関する記事執筆も多数。著書に『決定版 1万円からはじめるFX超入門』(かんき出版)など
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