【ちょっと気になる英単語】situationshipって?

ちょっと気になる英単語を毎回ピックアップしてお届けします。今回取り上げるのは「situationship」。恋愛の話題やSNSの投稿でよく見かけるこの言葉、実は「relationship(関係)」と「situation(状況)」を掛け合わせた、とても今っぽい英語なんです。

##関係している“みたい”?

友だちより親しい。デートもするし、連絡も頻繁。でも「付き合ってる?」と聞かれたら答えに困る——。

そんな曖昧で定義されていない関係を指すのが、このsituationshipという言葉です。

  • situationship

もともとは2010年代前半から使われていた表現ですが、2020年代に入り、オンラインデーティングの普及や若い世代の恋愛観の変化とともにTikTokやInstagramで一気に広まりました。いまでは、Gen Z の恋愛スタイルを象徴する言葉として、海外メディアでも盛んに取り上げられています。

Dictionary.com ではこのように説明されています:

A romantic or sexual relationship that its participants have not defined, and which can also lack commitment or exclusivity.
お互いに関係をはっきり決めていなくて、真剣さや“2人だけ”という独占性もあいまいな関係。

出典:situationship – Dictionary.com, Dictionary.com

どこか不安で、どこか気楽。そんな現代の関係性

たとえば、こんなふうに使われます。

  • We hang out all the time, but we’re not dating. It’s a situationship.
    (よく会うし仲いいけど、付き合ってはない。つまりsituationship)

  • I caught feelings in this situationship, and now I’m confused.
    (situationshipで好きになっちゃって、今すごく混乱してる)

  • This situationship has been going on for months.
    (このsituationship、もう何カ月も続いてる)

恋人関係に比べて気楽だけど、定義が曖昧なぶん、不安もつきまとう——。

そんなゆるい自由と、少しのもやもやが同居しているのが、situationshipです。

日本語に訳すとしたら?

そのまま対応する単語はありませんが、

  • 「曖昧な関係」
  • 「友だち以上恋人未満」
  • 「はっきりさせていない関係」

などが近い表現になります。

恋愛の形が多様化している現代ならではの言葉として、今後もよく目にする機会が増えるかもしれません。

SNSでsituationshipを見かけたら、「あ、これ“関係はあるけど関係と呼べない関係”のことか」と思い出してみてください。

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

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