ガチで英語が必要になる人必見!ビジネス英語に特化して学べる「HiNative Trek」を詳細レビュー

就職・転職や異動などで、春からビジネス英語を使う機会が増えるという人も多いのではないでしょうか。「日常会話ならできるけれど、ビジネス英語には自信がない」「普段からインプット(読む・聞く)をしているけれど、アウトプット(書く・話す)は苦手」・・・。いずれも、中・上級の英語学習者からよく聞く悩みです。
そんな人におすすめなのが、ビジネス英語に特化した学習サービス「HiNative Trek(ハイネイティブ・トレック)」。 1日1つの課題に取り組むことで着実にビジネス英語力を高められる と評判のこのサービスを、春から英語を使う会社に入社予定のフレッシュマンが体験しました。

体験したのは……

榎本賢也 さん

春から英語を使う会社に入社予定の大学4年生。TOEIC 880点。海外経験はないものの専門学校や大学で英語を学び、日常会話レベルなら問題なくこなせる上級者。ただしビジネス英語を学んだ経験はなく、入社後に備えて仕事で通用する英語力を身に付けたいと考えている。

◆1日1題、ビジネス英語の課題に挑戦

HiNative Trekは、スマホ1つで学べる英語学習サービス。平日は1日1題の課題が出され、空き時間に取り組んで提出する。すると、アメリカ人ネイティブスピーカーの講師からフィードバックが送られてくる。 継続して学習するうちに、ビジネスに役立つ表現が確実に身に付く 仕組みだ。予約の必要や対面のレッスンがなく、アプリだけで完結するので、いつでもどこでも学習可能。これなら、入社後も通勤途中や昼休みなどの空き時間を活用して、無理なく続けていけそうだ。

コースはビジネスシーンで使える英語を学ぶ「 ビジネスコース 」と、IT業界で役立つ英語表現に特化した「 ITコース 」の2つ。私は入社に備えて、ビジネス全般の英語を学びたかったので、「ビジネスコース」を選び、体験することにした。

課題やコメントは通知でお知らせ

HiNative Trekでは、月ごとに学習テーマが設定されている。「プレゼン」「交渉」「電話応対」「同僚とのコミュニケーション」といった具合だ。私が体験した3月のテーマは「ビジネスミーティング」。入社後に外国人スタッフとの打ち合わせもあるということなので、すぐに役立ちそうだ。

課題は1日1題、月曜から金曜の朝に配信される。アプリの通知をオンにしておくと、課題の配信や講師からのフィードバックがあるたびに通知が来るので見落とす心配がない。

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◆1つの用法をじっくり学べる課題構成

早速アプリを開き、初日の課題をチェックした。以下がその内容だ。

▼今日の課題はRead and Answerです。本文に従って回答してください。

テキスト:
Presenter: Good morning! I think that I’ve already met most of you, but my name is Ryan, and I lead the design team at BrandUP. We spoke last week about updating your brand. Today I’d like to talk a little bit about the team and show you some of the ideas that we’ve put together.

語彙:(語彙リストのページへリンク)

ヒント:副詞「already」を現在完了形の動詞と組み合わせると「すでに行った」という意味になります。また、副詞「just」を使うと「今ちょうど行った」という意味になります。文の構造:「have」+「already または just」+「過去分詞」。テキストの「already」は現在完了形の動詞「have met」を修飾しています。

課題:

(1)「already」と現在完了形の動詞を組み合わせて、担当している作業をすでに終えたという文章を書いてください。
(2)「just」と現在完了形の動詞を組み合わせて、最近終えた仕事についてチームに報告する文章を書いてください。

この日のテーマは「副詞(already, just)と現在完了形の組み合わせ」。このように、課題ごとに1つの用法を学ぶ構成になっている。

学習から課題提出まで、流れに沿って簡単操作

まずは、その日の用法を含む英文テキストを読む。「会議冒頭のあいさつ」「進捗状況の確認」「日時の調整」など、実際のビジネスシーンを想定した発言や会話が例示されている。ネイティブによる音声もアップされているので、正しい発音を確認することができる。

「語彙」のリンク先では、ポイントとなる単語や表現が一覧にまとめられている。個人的には、このリストに目を通すだけでもかなりの学習効果があると感じた。 語義がすべて英語で書かれた英英辞典スタイルで、読むうちにおのずと「英語で英語を理解する頭」に切り替わる 。用例も豊富で、どれもビジネスシーンで実際に使えそうな文ばかりだ。

ヒント」には、その日に学ぶ内容が日本語で簡潔にまとめられている。中級以上の学習者にとっては難しい内容ではないが、すでにある知識を改めて確認するいい機会になる。

以上を確認したら、いよいよ課題に挑戦。私の場合、体験時点ではまだ実際に働き始めていなかったため、具体的な業務内容を想像するのにやや苦労した。ただ、英文自体はそれほど悩まずに作ることができた。スマホ上で英文を入力し、「送信」ボタンをタップすれば提出完了、とにかく操作は簡単だ。

さらに、作成した英文を読み上げて録音し、音声も提出する。アプリ上で録音ボタンを押して話すだけなので、こちらも難しい操作は何もない。

◆アメリカ人ネイティブ講師ならではの細かなフィードバック

担当講師は全員アメリカ人ネイティブスピーカー

課題を提出すると、担当講師から英文と録音音声に対するフィードバックが送られてくる。講師は、全員がアメリカ人ネイティブスピーカー。 担当固定制なので、年間を通じて同じ講師から継続してフィードバックが受けられる ようになっている。

初回のフィードバックには、簡単な自己紹介も含まれていた。講師の出身地や経歴などがわかり、親しみが湧く。HiNative Trekは文字ベースのやりとりで完結するため、モチベーションを維持できるか心配な部分もあったのだが、これなら楽しく続けられそうだ。

講師とのやりとりはすべて英語

講師からのコメントは各課題の下に連なり、メッセージアプリの「返信」のような形で表示される。このため、送られたフィードバックがどの課題に対するものなのかが一目でわかる。フィードバックを受けてさらに疑問点があれば、1つの課題につき3回まで質問することが可能だ。

ちなみに、講師とのやりとりは基本的にすべて英語で行われる。このため、 HiNative Trekの利用中は「英語漬け」に近い環境が生まれる のがうれしい。ただし、入門者や初級者にとっては、英語で書かれた解説を読んで理解するのは難しいかもしれない。HiNative Trekは、英語でのやりとりが問題なく行える中級者以上におすすめのサービスと言えそうだ。

驚くほど丁寧&ボリューム満点のフィードバック

肝心なフィードバックの中身だが、細部にわたるまで丁寧にチェックされており、率直に言って驚いた。冠詞や前置詞、単数・複数などは、それらが間違っていても「通じてしまう」ため、ネイティブとの会話では指摘されにくい。また、自分でミスに気付くことが難しい部分でもある。こうした 細かな誤りも一つ一つ指摘し、「なぜ誤りなのか」「どう直せばいいか」まで詳しく解説してくれていた。添削のボリュームには圧倒される

なお、フィードバックはコメントごとに「ブックマーク」ボタンから保存しておくことができる。後で見直したいコメントをブックマークしておくと、復習に役立ちそうだ。

毎日の学習サイクルが作りやすい

課題を提出してからフィードバックが送られてくるまでのタイミングは、以下のとおり *1

  • 配信日の13時までに提出→同日18時まで
  • 配信日の13時以降に提出→24時間以内(金曜日の13時以降に提出の場合は翌月曜日)
  • 配信日の翌日以降に提出→月?水曜日は48時間以内、木?日曜日は翌週中
例えば平日の午前中に課題を提出しておくと、夜にはフィードバックを確認して復習できる。このスタイルを習慣付けることができれば、日々の学習を無理なく続けられそうだ。

忙しいときには数日分の課題をまとめて提出することもできるが、提出が遅い場合はフィードバックがもらえるまでの時間も長くなる。また、フィードバックが一度に来ると復習が大変になるため、課題はなるべくその日のうちに提出した方がいいだろう。

◆ビジネス視点からのアドバイスに英語力の穴を実感

ここからは体験中、特に勉強になった課題とフィードバックを3つ紹介したい。

[1]finalizeとfinishの使い分け

<課題>

動詞「finalize」と「finish」を使って、先週の会議で割り当てた作業の進捗状況を確認する質問を2つ書いてください。

提出した文>

  1. Have you finalized the construction project?
  2. Have you finished the marketing report that was assigned to you last week?

<講師からのフィードバック(抜粋)>

"Finalize" means "agree on or complete a final version of something". Construction projects don't really have versions, so I recommend using "finish" in (1). Reports do have versions, so "finalize" can be used in (2). You could use "finalize" in (1) if you're talking about coming to an agreement on what construction will be done.

この日の課題は、finalizeとfinishを使って英文を書くというもの。英文を作成する前に両者の使い分けをしっかりと確認したつもりだったが、完全には理解しきれていなかったようだ。私はfinalized the construction project と書いたが、講師からは「finalizeは複数のバージョンがある物事に対して使う」と指摘を受けた。「建設工事のように複数のバージョンがないプロジェクトは、finishを使うのが適切」という説明に納得がいった。 まさにビジネスの場面を想定した語彙の選び方を知ることができ、「英語ができる」と「ビジネスで英語ができる」の違いをまざまざと思い知った

[2]finishの発音

上で紹介した課題では、発音に対するフィードバックも非常に丁寧で役立った。

<講師からのフィードバック(抜粋)>
The vowel sound in the first syllable of "finished" is "ih", as in "in". I hear "ee", as in" see".

「"ee"と発音しているが、正しくは"ih"と発音すべき」というように、 母音のわずかな違いまで指摘してくれている 。これもやはり、ネイティブとの会話では流されてしまう部分だろう。先生による正しい発音の音声も送られるため、これをまねして発音練習を行うことができた。

[3]compileの使い方と前置詞

<課題>

動詞「hope」を使って遠回しに依頼する文章を2つ書いてください。なお、依頼内容は会議で決めた業務を想定してください。

<提出した文>

  1. I was hoping that you could compile problems that we are facing now in this project.
  2. I was hoping that you could make the monthly sales report of the product.

<講師からのフィードバック(抜粋)>
Correction1:
"Compile" means "produce(a list or book) by assembling information collected from other sources". You can't compile problems, but you can compile a list of problems.

Correction2:
"Make" and "report" could be used together, but "write" is a much more natural choice.

Correction3:
The report is not part of the product, but that is what you are saying if you say "report of the product". A monthly sales report isn't usually generated for a single product, so you should not mention the product. If you were talking about another type of report, you could use" on" to specify the subject of the report.

この課題は非常に勉強になった。1つ目の文でcompile problemsと書いたが、講師によると「compile a list of problemsが自然で、compile problemsとは言わない」とのことだった。日本語では「問題点をまとめる」と言うため、そのまま英文にしてしまったが、 英語ならではの自然な表現を身に付けなければいけないと痛感 した。

2つ目の文ではreport of the productとしたが、「について」と言うときはofではなくonを使うと指摘された。もともと前置詞の使い分けは苦手なため、フィードバックに対しさらに追加の質問をしたところ、回答に加えて、単語や成句を調べる際に役立つサイトも教えてくれた。このように、 今後の学習に役立つ情報までフォローしてくれる のは非常にありがたい。

Books Nagram Viewer

検索窓に比較するフレーズを入れると、どちらの語彙の利用頻度が高いかを年代軸で見ることができる。

HiNative Trek 公式ページへ

◆体験を終えて?英語に対する意識が変わった!~

HiNative Trekを体験して感じた大きな利点は3つ。

[1 ]予約不要。いつでもどこでも学べるので続けやすい

まず、いつでもどこでも取り組めること。講師とやりとりするタイプの英語学習サービスでは、前もって予約をしたり、時間を調整したりするのが一般的。都合が悪くなれば、変更やキャンセルも必要になる。 HiNative Trekではこうした面倒くささを感じることなく、自分の生活スタイルに合わせて課題に取り組み、講師ともやりとりできる のがうれしい。

[2 ]ネイティブ講師のハイレベルな指導、この価格は決して高くない

講師が全員アメリカ人ネイティブ・スピーカー である点にも安心感を覚えた。HiNative Trekは月額19,600円と決して安くない料金設定だが、その分、 ネイティブ講師による質の高いサービスが提供されている 。日割り計算すると1日約650円(年額プランの場合は約540円 *2 )となり、これでネイティブからのきめ細かな指導が受けられると考えると、決して高くないようにも感じた。

[3 ]ビジネス英語が身に付くだけでなく、意識が変わっていく

ネイティブ講師による丁寧なフィードバックからは、学ぶところが非常に多かった。 ビジネス英語の知識が身に付いたのはもちろんのこと、自分の中で英語に対する意識が変わっていく のも感じた。これまでは「なんとなく」英語を書いたり話したりしていたが、講師の丁寧なフィードバックでニュアンスの細かな違いなどを次々と学ぶうちに、 「より正確な英語を使おう」と考えるようになった のだ。

発音に関しても同様だ。普段、自分で自分の発音を聞く機会はあまりない。HiNative Trekでは自分の発音を日常的に聞くことになるので、「より正しい発音で言えるようになろう」と意識が向くようになった。

継続がチカラになる実感

今回、私がHiNative Trekを体験した期間は2週間。操作には迷うことなく、初日からスムーズに学習できた。一方の課題については、最初のうちは「ビジネス英語」に慣れることで精いっぱいだった。しかし1週間ほどすると、「ビジネス英語を使って文章を書く」ことが習慣になり、なんとなくコツがつかめてきた。

また、 ビジネス英語についてネイティブとやりとりしていること自体が刺激的 で、楽しみながら課題に取り組むことができた。2週間の体験を終える頃には自分の中で英語に対する意識が変わり、常に「正確な英語を使おう」「正しく発音しよう」と考えるようになった。短い期間の中でも身に付いた単語や表現がいくつもあり、春からの仕事ががぜん楽しみになってきた。

もちろん、実際のビジネスの現場はそれほど甘くはないだろう。まだまだ覚えるべきことはたくさんあるし、体験を通じて、自分がビジネス英語に疎いことも改めて実感した。

継続は力なり。今後もHiNative Trekでの学習を続ければ、1年で見違えるほどのビジネス英語力を身に付け、英語を使う場面にも臆することなく臨めそうな気がする。

◆登録はとにかく簡単

最後に、HiNative Trekの登録方法について紹介しておこう。

公式サイトから「今すぐHiNative Trekに登録」のボタンをタップし、コースを選択。料金プランは月額プラン(19,600円/月、税込)と年額プラン(196,000円/年、税込)の2種類。年額プランではひと月あたり16,333円と約3,200円もお得になる。ただし無料の体験期間がないため、「まずは試してみたい」という人は月額プランから始めてみるものいいだろう。

「登録方法を選択」の画面では、メールアドレスのほかGoogle、Facebook、Twitterの各アカウントでも登録できる。すでにHiNativeアカウント *3 を持っている人なら、「HiNativeアカウントをお持ちの方はこちら」のリンク先から手続きが可能だ。あとは、スマートフォンで「HiNative」のアプリをダウンロードし、準備は完了。

ガチでビジネス英語が必要になる、中でも特に多忙な方。HiNative Trekで英語を磨いて仕事を成功に導きませんか。 

詳しくは HiNative Trek 公式ページへ

取材・執筆:株式会社エスクリプト

*1 :日付・時刻はいずれも日本時間

*2 :それぞれ月30日として換算。ただし課題の配信は平日のみ

*3 :HiNative Trekは、外国語学習者のためのQ&AプラットフォームHiNativeと同じ株式会社Lang-8(ランゲエト)が運営している。このため、HiNative TrekもHiNativeのアカウントを使って、サービスをタブで切り替え変えて使うことができ便利

ENGLISH JOURNAL ONLINE編集部
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