
注目を集めた海外ニュースを紹介する、英語音声付きの連載。ケンブリッジ大学率いる国際科学者チームが、観測史上最も古いブラックホールを発見しました。その姿は、非常に大きくて重いようです。
The Discovery of the Oldest Observed Black Hole
An international team of scientists, led by the University of Cambridge, has discovered the oldest black hole that has ever been observed until now. The black hole dates back to the beginning of the universe, at only 400 million years after the big bang, some 13.8 billion years ago.
Researchers of the study published in the journal Nature also found that the black hole is eating its host galaxy to death. The elderly black hole was found in the center of the galaxy called GN-z11 with the NASA/ESA/CSA James Webb Space Telescope. GN-z11 is an enormous black hole and has a mass a few million times that of our sun.
The researchers found that for it to even exist so early in the universe challenges assumptions about how black holes form and grow.
ⒸVOA News, January 18, 2024
観測史上最も古いブラックホールが発見される
ケンブリッジ大学率いる国際科学者チームが、これまで観測された中で最も古いブラックホールを発見しました。このブラックホールは、宇宙の始まり、約138億年前に起きたビッグバンのわずか4億年後にさかのぼります。
『ネイチャー』誌に掲載されたその論文の研究者たちは、このブラックホールが、主人である銀河をのみ込もうとしていることも突き止めました。この老いたブラックホールは、NASA/ESA/CSAのジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡によって、GN-z11と呼ばれる銀河の中心で発見されました。GN-z11は巨大なブラックホールで、私たちの太陽の数百万倍もの質量を有しています。
ブラックホールが宇宙のこんな初期に存在していること自体が、ブラックホールがどのように形成され、成長するかについてのこれまでの仮説に異議を唱えるものであるということを、研究者たちは明らかにしました。
語注
語句 | 意味 |
---|---|
date back to ~ | ~にまでさかのぼる |
big bang | ビッグバン ※宇宙生成の始まりとされるガス体の爆発。 |
some | 約、およそ |
galaxy | 銀河(系) |
NASA (National Aeronautics and Space Administration) | 米国航空宇宙局 |
ESA (European Space Agency) | 欧州宇宙機関 |
CSA (Canadian Space Agency) | カナダ宇宙局 |
James Webb Space Telescope | ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 ※NASA、ESA、CSAが共同開発。 ハッブル宇宙望遠鏡の後継機として開発された。 |
enormous | 巨大な |
mass | 質量 ※物理学用語 |
challenge | (人・考えなどに)異議を唱える、(真偽を)疑う |
assumption | 仮説、推測 |
【1000時間ヒアリングマラソン】 ネイティブの生音声を聞き取る実践トレーニング!
大人気通信講座が、アプリで復活!
1982年に通信講座が開講されて以来、約120万人が利用したヒアリングマラソン。
「外国人と自由に話せるようになりたい」「仕事で困ることなく英語を使いたい」「資格を取って留学したい」など、これまで受講生のさまざまな夢を支えてきました。
アプリ版「1000時間ヒアリングマラソン」は、アウトプット練習や学習時間の計測などの機能を盛り込み、よりパワーアップして復活しました。
「本物の英語力」を目指す人に贈る、最強のリスニング練習
・学校では習わない生きた英語
実際にネイティブスピーカーと話すときや海外映画を見るとき、教科書の英語と「生の英語」のギャップに驚いた経験はありませんか? 1000時間ヒアリングマラソンには、オリジナルドラマやラジオ番組、各国の英語話者のリアルな会話など、学校では触れる機会の少ない本場の英語を届けるコーナーが多数用意されています。
・こだわりの学習トレーニング
音声を聞いてすぐにスクリプトを確認する、一般的なリスニング教材とは異なり、英文や日本語訳をあえて後半で確認する構成にすることで、英語を文字ではなく音から理解できるようにしています。英文の書き取りやシャドーイングなど、各トレーニングを一つずつこなすことで、最初は聞き取りが難しかった英文も深く理解できるようになります。
・あらゆる角度から耳を鍛える豊富なコンテンツ
なぜ英語が聞き取れないのか? には理由があります。全15種類のシリーズは、文法や音の規則、ニュース英語など、それぞれ異なるテーマでリスニング力強化にアプローチしており、自分の弱点を知るきっかけになります。月に一度、TOEIC 形式のリスニング問題を解いたり、書き取りのコンテストに参加したりすることもできるため、成長を定期的に確認することも可能です。
1000時間ヒアリングマラソンは、現在7日間の無料トライアルを実施中です。さあ、あなたも一緒にランナーになりませんか?