1985年の第1作公開以来、全世界の累計興行収入が1998億円以上を記録している大ヒットシリーズ『ターミネーター』。その第2作で共演したアーノルド・シュワルツェネッガーさんとリンダ・ハミルトンさんが、28年ぶりに再共演した最新作。日本では公開後、2週連続で週末興行成績1位となるなど大人気となっています。11月初旬にプロモーションのために来日した主要キャストが語った衝撃の制作裏話とは?
28年たってもすごい!強靭(きょうじん)な筋肉と過激なアクション!
28年ぶりに同じシリーズで共演を果たしたシュワルツェネッガーとハミルトンに、2人の再会の思いについての質問から始まり、出演者全員に対し、それぞれの心に残った撮影シーンなどが質問されました。
シュワルツェネッガーは、1作目から友情が続いているハミルトンについて、「彼女は女性のアクションヒーロー像の歴史を築いてきた。本作でのサラ・コナーの迫力が溢れ説得力のあるアクションは、信じられない程素晴らしい」とコメントします。
ハミルトンもまた、「シュワルツェネッガーとは35年以上の友情と信頼関係を培っていて、お互いのユーモアを愛し、ここまで信頼できる人は他にいない。2人の歴史が本作を実現させたとも言える」と答えました。
ガブリエルが演じるRev 9との戦いでは、てんてこまいになった
ワイヤーで吊られたり、飛行機が急に落ちる場面にわくわくするアーノルドさん。そんな戦いの中で最も楽しんだ場面を次のように語りました。
I enjoyed the action sequences the best, when I fought Gabriel, the Rev 9. Because I thought it was so smartly written, the kind of abilities that he has. ... I had my hands full fighting him. I always enjoy those kinds of fighting scenes.
「ガブリエルが演じる、シリーズ最凶の最新型ターミネーターRev 9と戦ったアクションシーンが一番楽しかった。ガブリエルの能力がうまく書かれた脚本だったからね。彼との戦いではてんてこまいになった。そんな戦闘シーンをいつも楽しんだよ」
アーノルド・シュワルツェネッガーの手で殴られる場面では童心に帰った
子どものころからの憧れだった映画で、自分自身が演じている現実を心から楽しんでいたガブリエルさん。彼の心がはしゃいだ場面について語りました。
That was so much fun. I’m, I was, I had Arnold Schwarzenegger, his hand, Mr. Olympia’s hand. If you’ve ever seen this guy’s hands, it’s as big as my head. And he’s punching me and he’s punching me, and then I have to pretend that I’m tough and I’m strong enough. But inside, I’m a child, and I’m so happy. It was so much fun.
「とても楽しかったです。ミスター・オリンピア(プロ・ボディービル界の最高峰)であるアーノルド・シュワルツェネッガーの手で殴られたんです。彼の手は私の頭の大きさくらいあります。彼が私をボコボコに殴りつける場面で、私はタフで強い演技をしなければならないのですが、心の中では童心に帰ってすごくうれしくて楽しかったです」
バイオレンスにあふれる演技を、優雅に行ったリンダに驚いた!
初めてのアクション映画体験だったとは思えないくらい、カッコいいマッケンジーさん!彼女のような強くて美しいソルジャーに守られたい!という気分で映画が楽しめます!(映画を見てきた感想です。)そんなマッケンジーさんは、危機的な状況でサラ・コナーに助けられた場面に感動したと語ります。
I think my favorite moment was we were shooting in a highway in the south of Spain for a sequence where Gabriel is chasing us and we’re in a pickup truck.
... the arrival of Sarah Connor … It was just the most incredible thing, and she was so gleeful and happy and at home doing this incredibly violent act.
「私の好きな瞬間は、スペイン南部の高速道路のピックアップトラックの中にいる私たちを、ガブリエルが追いかけてくる場面です。サラ・コナーが到着すると、彼女は信じられないほどのバイオレンスにあふれる演技を、優雅に、楽しんで、くつろいで行ったのです。驚きました!」
何より難しかったのは「アイル・ビー・バック」というせりふ
現在63歳のリンダさんは、脂肪を燃やし、筋肉を付けることに焦点を絞った一日3回のワークアウトや、テキサスのトレーニング・キャンプへ参加するなど、『ターミネーター2』のときの10倍以上のトレーニングを積んだそうです。そんな彼女がもっとも苦労した場面とは意外なことに、あの名せりふでした。
The hardest action scene for me in this movie was saying, “I’ll be back.” It’s very hard to say that line when for 35 years it’s been running in your mind with Arnold Schwarzenegger’s voice. So, we tried it over and over and over again. And every time I did it, I would look to our director, our dear director Tim Miller, and say, “Does that sound good?” and he’s, like, “Sounds like Arnold.”
「一番難しかったのは、「アイル・ビー・バック」と言う場面。このせりふは、アーノルド・シュワルツェネッガーの声で35年間も私の頭の中にあるんだから。何度も繰り返して練習して、練習のたびにティム・ミラー監督に「よかった?」と聞くと、「いや、アーノルドの声だった」と答えるのよ」
水中で12時間以上の撮影は本当に大変で、死ぬかと思った!
人類の命運を握るダニー役のナタリアさんは、「自分はラテン系でありながら、こんなアクション大作に重要な役で出演できたことが、ハリウッドや、世界が変わりつつあることを伝えられたと思う」と語ります。そのナタリアさんが死んでしまうかと思うほど苦労した場面とは・・・。
In Budapest, we were doing these underwater scenes that you will see, uh, with Linda, and it was, we were shooting from 6 p.m. till 6 a.m. It was really hard work more than 12 hours underwater. ... I was so tired that I thought I was going to die. Of course, I was not.
「ブダペストで、私たちは水中シーンをやっていました、ああ、リンダと、そして、それは、私たちは夜の6時から朝の6時まで水中で12時間以上の撮影は本当に大変でした。私はとても疲れて死ぬかと思った。もちろん死にませんでしたけど」
映画の見どころ
シリーズ1作目では敵、2作目では味方だったサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)とT-800(アーノルド・シュワルツェネッガー)が再登場。
今回の4作目では、なぜサラは戦い続けなければならないのか、溶解炉に沈んだはずのT-800がなぜ再生されたのか、滅亡の危機を回避したはずの人類が迎える新たな危機とは?多くの謎が解き明かされます。
家族と絆、自己犠牲、力強く目覚めていく女性など、奥の深い感動が大きなポイントとなっています。さらに、国境問題や多様性、AIの進化など「今作られること」の意味が込められた最新作です。
(C) 2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved .写真:山本高裕(編集部)
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