TOEIC受験2週間前にすべきは、自分の「強み」と「弱み」の発見と整理【TOEIC L&Rテストで600点を取る!】

TOEICで600点を取るために、3カ月前から何をすべきかを提案する本連載。第4回は2週間前にすべきことです。ポイントは新しいことを始めるのではなく、やってきたことを振り返り、自分の強みと弱みを洗い出して整理すること。大里秀介さんに詳しく解説していただきます。

こんにちは、大里秀介です。

さて、残すところ本番まであと2週間です。そろそろ「本番が迫ってくる感」があるのではと思いますが、いかがですか?

直前期の焦りや緊張感が、いい意味で学習にプラスになっていることを願っております。

それでは回のアドバイスです。

新しいことをせず、やってきたことを振り返る

モチベーションの維持が大事

これまで約2カ月半の学習をしてきて、いろいろなことを思いながら進めてきたことと思います。それなりに手ごたえを感じた方もいるでしょうし、「難しい!」と思った方もいるでしょう。

ここまで来たら、1カ月前にすべきこととしてお話ししたことと同じで、新しい教材に手を付けず、やってきたことだけを振り返るようにしてください。

今の時期に新しい教材を引っ張り出してやることは、決して悪いことではありません。しかし、学んでいないもの(あるいは既に学んではいるものの、英文が異なるため違って見えるものなど)に遭遇して、正解できずに落ち込んでしまう可能性があります。

そうすると、これまで保ってきたモチベーションが下がり、効もやる気も下がってしまいます。

自分の問題点を洗い出す

受験2週間前の段階では、模試問題集に取り組んでいる方、その模試を 3回チャレンジ法で復習しようとしている、または復習中の方が多いかと思います。

その際には、これまで行ってきた学習内容を自分で消化できているかどうかを、しっかり把握しましょう。

これまで学んだはずの語彙や文法を見て「あれ?」と疑問に思ったり、過去に解いたことがある問題を再び間違えてしまったりしたら、それは自分が成長できていないことを意味します。

でも、そうやって自分の問題点を見つけることに意味があるのです。

強みと弱みを発見し、整理する

模試200問の復習法・3つのアプローチ

復習するなかで、「おお、この問題は確実に解けるな」や「あらら、このタイプはよく引っかかってしまう。分かったつもりでも分かってなかった・・・」という問題が出現します。

前者は自分の強みになりますし、後者は弱みになります。

そこで、過去に解いた模試をもう一度解き、自分の弱みを洗い出してみましょう。そして、その弱みを克服することを、今後1週間のテーマとします。そうすることでTOEIC受験がより意義深いものになるはずです。

本番と同じ形式の模試には問題が200問あります。その200問について、「これは余裕で解ける」という問題には○、「ちょっと考えてみるとわかる、解けるかも」には△、「これは解けない、解説を読んでもいまだによく分からない」は×の印を付けます。

○が付くものは「あなたの強み」、×は「あなたの弱み」になります。そして△は、「本番では解けるかもしれないし、解けないかもしれない」問題です。

その後の学習方法ですが、ここで3つアプローチがあります。 

  1. ○が付く問題を解くスピードをアップする。
    ⇒ ○を◎に引き上げ、△や×を解く時間を創出する。
  2. ×の付く問題にじっくり取り組む。
    ⇒ ×の弱点克服(×から△へ)。
  3. △を余裕で解ける領域に引き上げる。
    ⇒ ○の領域を増やし、実力を付ける(△から○へ)。

1だったらモチベーションが上がるでしょう。2はじっくり取り組むことで英語力の底上げができます。3. であれば正答数の増加が期待できますね。ここは自分にしっくりくるアプローチを取って構いませんが、私のオススメは 1. または 3. です。

残された時間を有意義に使う

制限時間のあるテストでは、できる問題の解答時間を縮めることで、 問題が早く解ける爽快感 を味わえます。また、△に相当するものを○に引き上げることで、「あと少しで分かりそうなモヤモヤ」が解消され、スッキリできる度合いが高まります

2の「×の付く問題」については、1カ月以上前くらいからじっくり取り組み、今の整理の時点では「やらない」という選択をしてもよいと思います。時間をかけても成果が出ず、残された時間の浪費につながる可能性があるためです。

ただ、最終的には皆さんそれぞれで何がいいか決めてみてください。

いかがでしたか?

あと2週間、全で頑張りましょう!

応援しています!

大里 秀介(おおさと・しゅうすけ)
大里 秀介(おおさと・しゅうすけ)

東北大学農学部応用生物化学科卒。サッポロビール株式会社に勤務する現役サラリーマン。2006年に英語学習を開始し、2011年にTOEIC990点を取得。2012年にアルク主催「TOEICRテストスコアアップ指導者養成講座」修了。同年からカナダ・オンタリオ州にあるSLEEMAN BREWERIES LTD.に2年間勤務し、北米の大ビジネスプロジェクトをTOEICで磨いた英語力を駆使して成功に導く。TOEIC ブロガー「Tommy」としても活躍し、TOEIC 書籍、コラム執筆、セミナー開催等、TOEIC に関する啓蒙を積極的に展開。著書に『3週間で攻略 TOEICR テスト 900点!』(アルク)ほか多数。
ブログ「TOEIC A GO! GO! 目指せTOEIC990点の道!

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