justは「ちょうど」だけじゃない。ネイティブ感覚の使い分け

英語の会話やメールで、justという単語をよく目にしませんか。「ちょうど」「〜したばかり」という意味で覚えていても、ネイティブの使い方を見ていると、それだけでは説明できないケースが多いことに気づくかもしれません。justは文法的な意味以上に、「どう聞こえるか」「どんな気持ちが込められているか」に注意が必要な単語です。この記事では、ネイティブが感覚的に使い分けているjustの役割を、場面ごとに整理してみます。

just は「ちょうど」だけの単語ではない

まず押さえておきたいのは、justを辞書的に正しく使っても、会話では別のニュアンスdで受け取られることがある、という点です。

  • It’s just five minutes.
    (たった5分だよ/ほんの5分だよ)
  • I just wanted to ask.
    (ちょっと聞きたかっただけなんですが)
  • Just send me the file.
    (とりあえずそのファイルを送ってください)

どれも文法的には正しい文ですが、場合によっては、相手にネガティブな印象を持たれてしまう可能性もあります。

just の印象を左右するポイント

justが与える印象は、会話の状況や相手との関係性、文脈によって左右されます。こここからはjustの機能別に、注意が必要なポイントを紹介します。

① 行為や負担を「軽く」見せるjust

  • It’s just a quick question.
    (ちょっと聞きたいことがあるんだけど)
  • I just need a small favor.
    (ちょっとお願いがあって)

このケースでは、話し手は相手の負担が軽いと伝える意図で、justを使っている場合が多いでしょう。しかし、聞き手は、

  • 「本当にちょっとなのだろうか」
  • 「こちらの負担を軽く見積もられている気がする」

と感じることもあります。

つまり、just を使うことによって、話し手が「これくらいのお願いならたいしたことはない」と決めつけているように受け取られることがあるのです。

▶ 注意が必要な状況

  • 相手との認識がずれている可能性があるとき
  • 多少の手間や判断力が必要な依頼をするとき

② 率直さを出そうとして、高圧的に聞こえるjust

  • Just tell me the truth.
    (本当のことを言ってくれればいいよ)
  • Just do it this way.
    (このやり方でやってみて)

この場合、話し手は回りくどく伝えるのではなく、率直に話したいという気持ちから、justを使っている場合が多いでしょう。しかし、相手との関係性や状況によっては、

  • 「つべこべ言わずに、本当のことを言って」
  • 「黙って指示通りにやって」

などと、相手に選択の余地を与えていないとして受け取られることがあります。結果的に高圧的な印象を与えてしまうので、注意してください。

▶ 注意が必要な状況

  • 目上や目下など、立場が違う相手
  • 感情が絡む話題

③ クッションとして使われるjust

  • I just wanted to check something.
    (ちょっと確認したいことがあって)
  • I just thought I’d let you know.
    (一応お伝えしておこうと思って)

この just は、話を柔らかく切り出すための、クッションとして使われます。相手に配慮しながら話を始めたいときに、自然に使われる表現です。

ただし、状況や使い方によっては、

  • 「言い訳をしているように聞こえる」
  • 「自信がなさそうに見える」
  • 「責任や本題をぼかしている印象を与える」

と受け取られることもあります。

つまり、justを使って柔らかく話しているつもりが、「弱々しく、言い訳がましい」と受け取られる場合があるのです。

▶ 注意が必要な状況

  • 自信を持って伝える必要がある内容
  • 責任の所在を明確にしたい場合

なぜjustは意図と違って伝わることがあるのか

justは「小ささ」や「軽さ」を表す単語ですが、その判断をしているのは話し手です。

  • 話し手にとってはjust
  • 聞き手にとってはnot just

この認識のズレが、違和感や反発を生む原因になります。

どう使い分ければいいのか

大切なのは、justを使うかどうかを「文法的な正しさ」で判断しないことです。正しい表現でも、実際の会話では誤解を与えることがあります。重要なのは、

  • 本当に軽い内容か
  • 相手がどう受け取りそうか
  • 別の言い方の方が伝わりやすくないか

こうした点を意識することで、justの使い方は自然に調整できます。

まとめ

  • justは「ちょうど」以上の役割を持つ単語
  • 軽さ、親しみ、圧力のいずれにもなり得る
  • 重要なのは単語そのものより、会話相手との関係性と状況
  • ネイティブはjustを感覚的に使い分けている

justのニュアンスを意識できるようになると、正しい英語がせるだけでなく、英語がより自然になります。

参考:just が使われる主なパターン(要注意ポイント付き)

① 事実・時間を示すjust

  • I just arrived.
    (ちょうど着いたところです/今着きました)
  • It happened just now.
    (たった今起きた出来事です)

事実や時間の近さを示すjustで、最も辞書的で、誤解を与えにくい使い方です。

② 負担を軽く見せるjust

  • It’s just a minute.
    (ほんの1分だけです)
  • I just need a moment.
    (少し時間をもらえれば大丈夫です)

このjustは、相手の負担が軽いことを伝えたい場合に使われますが、状況によっては「負担を実際より軽く言っている」と受け取られる可能性があります。

③ クッションとしてのjust

  • I just wanted to ask ...
    (ちょっとお聞きしたいことがあって・・・)
  • I just thought I’d check ...
    (一応確認しておこうと思って・・・)

話を柔らかく切り出すときに使うjustです。一方で、自信がなさそう、言い訳がましいと受け取られる可能性もあります。

④ 高圧的に聞こえやすいjust(注意)

  • Just tell me.
    (いいから言って)
  • Just do it.
    (とにかくやって)

率直さを出したいという意図から、justをこのように用いると、相手には選択の余地がなく、命令されているように聞こえがちです。注意してください。

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

英語を学び、英語で学ぶための語学情報ウェブサイト「ENGLISH JOURNAL」が、英語学習の「その先」にあるものをお届けします。単なる英語の運用能力にとどまらない、知識や思考力を求め、「まだ見ぬ世界」への一歩を踏み出しましょう!

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