思わず笑っちゃう超脱力系連載「ぬる英語」第4回!前回は「車にひかれる」という、万一の事態に役立つ英語表現を学びましたが、今回はさらなるお役立ちフレーズを紹介します。そう、トイレです。日本でも海外でも人はみな、もよおすもの。もう世界中どこで「ウッ」とお腹を押さえても大丈夫になりますよ!(多分)
日本はトイレに恵まれている
私は今、タイに向かう飛行機に乗っています。だから、同窓会には行けません。タイは仕事で行くので、横で寝ている生肉先生(めちゃくちゃ素敵な百合作品を描かれる漫画家さんです!)の邪魔をしないよう、移動時間を有効活用して、原稿をしています。なぜなら締め切りは待ってくれないからです。
あなたがこれを読んでいる頃には、私はもうこの世の楽園、日本に戻っていることでしょう。そう、トイレが美しい国、日本です。
私はアイドルではないので、これまで世界中でトイレをしてきましたが・・・そもそも、トイレがあるって、大変に素晴らしいことだと思っています。トイレがない国や、トイレに扉がない所、紙もなければ洗う用のホースも付いていない場所など、世界のトイレ事情は実にさまざま。私はTOTOさん等にこの場を借りて御礼申し上げたい所存です。
日本にいれば、外出していてもトイレが必ずありますよね。お腹の中で急にカウントダウンが始まったとしても、大体の場合、どうにかなります。100%ではないにせよ・・・まあ、どうにかしますよね。
しかし、海外は別です。そもそも一般開放しているトイレが少なかったり、使うのに有料だったり。たとえお金を払っても、100%勇気を出してもう頑張るしかないトイレもあります。
だから、私はいつも言うんです。
「推しは推せるときに推せ。トイレは行けるときに行け」と――。
「トイレ」を表す英語は?
日本語でもトイレは「お手洗い」、「化粧室」、「便所」、「厠」ほか、いろいろな言い方がありますが、英語も同じようにトイレを指す単語がたくさんあります。
- toilet
- washroom
- bathroom
- restroom
- ladies
- gents
- ladies’ room
- men’s room
ここはENGLISH JOURNALですから、本当は「アメリカではbathroomがよく使われていて云々」とか書かなきゃいけないと分かっているんですが、トイレという人生を左右する重要アイテムに関しては、もうとにかくtoilet(トイレット)だけでも覚えてください!と声を大にして言います!!!
英語に慣れていない日本人が「トゥイルゥエ」と英語風に話している場面に何度か遭遇したことがありますが、いずれも全然通じてませんでした。そんなことをしなくても、「トイレット」と「ット」をつけるだけで伝わります。「ット」のところは軽やかに言ってみてくださいね!
Where’s the toilet?
トイレはどこ?
「あまり上品な言い方じゃないザマス」と言いたい人もいるでしょう。でも、toiletの場所がわからず、結果として惨事が起こることに比べたら、そんなのはごくごく小さなことで、気にする必要はありません。
toiletなら、世界中ほんとうにどこでも通じる可能性が高いですからね。おしゃれに気取ってladiesとか言って、伝わらないやりとりに時間をかけている場合じゃないのです。0.1秒を争う戦いなのです。
トイレはビジネス・・・!?
本連載「ぬる英語」を読んでいるあなたは、きっと英語をバリバリ使って、世界を股にかけてビッグ・ビジネスを繰り広げたい――なんて思っていることでしょう。そんなあなたに、一つ伝えたいことがあります。
businessは時と場合によって用を足すという意味になるんです。だからそう、big businessというと、「大きい方をする」ということにもなります。もちろん、small businessなら小さい方です!
I need to do big business.
“ビッグビジネス”をしないと。
初めて私がこの英単語を聞いたとき、「なにごと?!」と聞き返したら普通に”Poo poo.”(うんちだよ)と解説されました。教えてくれてありがとう。
こんなフレーズをチェックしなければいけないアルクのネイティブスタッフの皆さん、もしかしたらこれ、シンガポールでしか言わないのかもしれません。でも、仲良しの間柄だと結構な頻度(?)で使うので、このままでお願いします。
アルクのネイティブ校正スタッフ2名(MargaretとPeter)に聞いてみたところ・・・
Magaret:「私自身は使ったことがなく、周りが口にするのを聞いたこともありません。北米の人は、家族に対して I have to go number two. という表現を使うかも」
Peter:「個人的には何十年もこのフレーズを見かけたことはないから、昔ほど一般的ではないのだと思います。でもフレーズの存在は知っていましたから、シンガポールだけで使われるわけではないですよ」
だそうです。それから、「do big business」は、小さな子どもや動物が用を足すときに用いられる表現のようですね。英辞郎やCollinsのオンライン英英辞典にもそうした説明がありました。(EJ編集部:担当K)
トイレ一つとっても、場所によって違うんですね〜!そういえば、日本でも飲食業の方ってトイレに行く時に「3番行ってきます」とか言いますよね。MargaretさんもPeterさんもありがとうございます♪
本日の「ぬる英語」たち
さて、毎回原稿を提出すると「もっとたくさんフレーズを入れてくれませんか?」と言われるので、今回はもちろん、トイレ周りのフレーズをご紹介します!
Is it free to use the toilet here?
ここのトイレは無料ですか?
慌ててトイレに向かっても、有料トイレに手ぶらで行ったら大幅に時間をロスします。なお、海外では、お情けでタダで入れてくれるというケースはかなり稀ですからお気を付けください。
Where can I get toilet paper?
トイレットペーパーはどこで手に入る?
トイレの個室に入って用を足す前に、必ずトイレットペーパーがあるかを確認してください。たまにトイレの入り口の外側に設置してあったり、そもそも紙を提供していない所もあります。(そんなときは横についているホースの水や桶で洗いましょう。とてもスッキリするので私はこのスタイル、好きです)
Is it OK to flush the toilet paper?
紙は流して平気ですか?flush:ドッ[ザッ]と水をかけて~を流す、(~を)勢いよく流す
日本ではあり得ないことですが、海外、特に東南アジアのトイレは詰まりやすいので、紙を流してはいけないことも多いんです。トイレ内にあるゴミ箱に捨てます。知らずに詰まってえらいことにならないよう、気をつけましょう!
How do I flush it?
どうやって流すの?
これね・・・ほんとに・・・マジでどこでどうやって流すのか分からないタイプのトイレが海外にはあります。そんなトイレからは脈々と受け継がれてきたであろう歴史を感じるわけですが、できれば自分のときはキレイさっぱり過去のことは洗い流してから使いたいものです。主語をyouにしいて How do you flush this toilet? でも同じく「このトイレ、どうやって流すんですか?」という意味で使えます。
アルク、これで満足したかな???
今回は「ぬる英語」らしからぬ、超お役立ちフレーズばかりご紹介してしまい反省しています。
次回、ぬる英語はブラボーな内容でお届けします!
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