英語を話すとき、「いつも同じ表現ばかり使っている」と感じることはありませんか?そこで、学校では習わないけれど英語ネイティブはよく使う、「ちょっと言ってみたい」スマートな英語表現をディビッド・セインさんに教えてもらいましょう!さて、「もうすぐ」をaroundを使って英語で言うと・・・?
「すぐそこ」「もうすぐ」を表す英語表現
今回は、 「何かがやってくる」というちょっとウキウキした気持ち を表すときに使える便利なフレーズを紹介したいと思います。
just around the corner
cornerは「角」という意味ですので、「角を曲がったあたり」ということになります。例えば道案内などで、The bakery is just around the corner. と言えば、「パン屋さんは角を曲がったところですよ」という意味です。また、角に関係なく「目と鼻の先だよ」という意味を表すときにも使えます。
しかしこのフレーズ、just around the cornerは 実はもっと多く使われる他の意味がある のです。イベントごとや季節などが 「すぐそこまできている」「間近に迫っている」というときにぴったりの表現なんです 。
会話での使い方を見てみましょう。
A: The trees have started to change color.
木々が色づいてきましたね。B: Yeah. Autumn is just around the corner.
ええ。もうすぐ秋ね。
A: Your birthday is just around the corner. Is there anything you want?
あなたの誕生日がもうすぐだけど、欲しいものはある?B: I’d like a new smartphone case.
新しいスマホケースが欲しいな。
このように、 イベントの期日が近づいて、出来事が「すぐそこまでやって来ている」 という、何かをワクワクと心待ちにしている気持ちを含みます。
また、楽しい出来事だけではなく、「試験」や「プレゼン」「面談」など重要なビッグイベントが迫っているというときにも使えます。
A: Are you working overtime today?
今日も残業?B: Yeah. My big presentation is just around the corner.
うん。大事なプレゼンがもうすぐなんだ。
この言い方だと、「大きなイベントがすぐそこまで来てしまっている」、という 切羽詰まったニュアンス になります。justの代わりにrightを使っても同じ意味になりますので覚えておいてください。
また、 似ている表現として、close at hand という言い方もあります。at handは「手元に」という意味と「近い将来」という意味があるので「近い将来やってくる予定」というイメージです。
Winter is close at hand.
冬はすぐそこです。
New Year's Day is close at hand.
お正月はもうすぐだ。
このように使います。
他にもいろいろある!aroundを使った英語表現
今回のaroundは「そのあたり」というニュアンスの、日常会話でとてもよく使われる単語の一つですが、他にもaroundを使った、ネイティブがよく使う言い回しがあります。
例えば、word gets aroundは「言葉があちこちに行く」つまり、「話が広まる」という意味で使います。ここでのwordは「うわさ話」を指します。
A: You broke up with Jessie?
ジェシーと別れたの?B: Yeah, last week. Word gets around so fast!
ええ、先週ね。話が広まるのは本当に早いね。
このように使います。他にも、
See you around.
じゃ、またね。
※人と別れる時のあいさつ
I’ll be around .
すぐ近くにいるよ。
※誰かのそばに付いていてあげる、というニュアンス
I’ll show you around.
案内しますよ。
※誰かを観光などに案内してあげるときに
どれも英語ネイティブはよく使うので、覚えておきましょう。
「〜が近づいている」はapproachingを使って、A typhoon is approaching.などのようにも表せますが、今回紹介した、「ちょっと角を曲がったとこまで来ている」なんて言い方を使ってみると、より生き生きした表現として伝わります。ぜひ使ってみてくださいね。
EJアーカイブスにセインさんが登場!
より自然な英語らしい表現を選び、ネイティブの語彙感覚を身に付けてみませんか!?例えば、「許す」という日本語に対して、英語の allow ・ permit ・forgiveの使い分けについてなど、意味は似ていても、ニュアンスや用法が異なる表現の使い分けを、クイズ形式で分かりやすく解説します。状況にぴったり合う英語表現を学んで、相手に誤解を与えずに自分の思いを伝えられるようになりましょう。
- 写真:山本高裕
- 作成:2020年3月13日、更新:2024年10月3日
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