直感的、瞬間的に何かを感じたときや、自分の思考や感情などがぴったり合うときに、日本語では「ピンとくる」と言いますが、英語ではどのように表すことができるのでしょうか?類似表現やニュアンスの違いについても紹介します。
目次
どんなときにピンとくる?
まずは、「ピンとくる」ってどんな状況なんでしょう?デジタル大辞泉で調べてみました。
1. 態度や状況から、隠れた事情や理由を敏感に感じ取る。直感でそれと気づく。
2. 感覚に訴えかけてくるものがある。自分の感覚と合う。
直感で何かを感じ取るときや、感覚に訴えるものがあるときに使われるようですね。
さて、これらの意味を持った日本語の「ピンとくる」ですが、英語ではさまざまに表すことができます。本記事では下の4つの表現について、ニュアンスの違いや例文も含めて紹介します。
- ring a bell
- click with ~
- strike a chord
- resonate with ~
ring a bell(心当たりがある)
「ピンとくる」の英語表現としてよく使われる表現の一つがring a bellです。直訳すると「鈴を鳴らす」なので、何かを思い出したり感じ取ったりしたときに、頭の中で鈴がチリン!となるイメージですね。
この表現は、その事柄について記憶が少しあるというニュアンスです。何かの情報やトピックが、過去に聞いたことや経験したことに似ていると感じる場合に使われることが多いです。
Does it ring a bell? / Does that ring a bell?
([それを聞いて]何かピンときた?)
When she mentioned her hometown, it immediately rang a bell, and I realized we had met before.
(彼女が故郷のことを話した瞬間にピンときて、彼女と会ったことがあることに気付いた)
That movie title rings a bell. I might have seen it before.
(その映画のタイトルにピンときた。以前に見たことがあるかもしれない)
click with ~(納得いく、しっくりくる)
この表現は、何かを理解できるようになって納得したり共感したりするニュアンスです。考えが自分の中で一致し、シンプルな形で理解できたという感覚を表現します。
When I heard her explanation, everything clicked with me and I finally understood the concept.
(彼女の説明を聞いたら全てがピンときて、やっとそのコンセプトを理解できた)
I read that book and it just clicked with me. The author’s ideas resonated deeply.
(その本を読んで、ピンときた。著者の考えに深く共感できた)
Seeing his restless demeanor, it clicked with me that he was lying.
(彼の落ち着かない態度を見て、嘘をついているとピンときた)
strike a chord(共感を呼ぶ、心に響く)
chordは「(楽器の)弦」や「(音楽の)コード」の意味で覚えている人が多いと思いますが、「心の琴線、感情」という意味もあります。よってstrike a chordは「琴線に触れる」という意味になります。
この表現は、ある事柄が感情的な共感や共鳴を引き起こすというニュアンスです。特定の思いや経験について深く感じたり、他人と共通の感情や体験を共有したりする瞬間を表すことができます。
The movie’s message of family and love struck a chord with me. It reminded me of my own experiences.
(その映画の家族と愛に関するメッセージにピンときた。それは自身の経験を思い出させてくれた)
The artist’s painting struck a chord with me, evoking memories of my childhood.
(そのアーティストの絵画にピンときて、子供時代の記憶を思い出した)
resonate with ~(共鳴する、共感する)
この表現は、何かが自分の気持ちと一致し、共感や共鳴を生み出すニュアンスです。考えやメッセージが自分の中で共鳴し、深く理解や共感を得られると感じた場合に使われます。
The song’s lyrics really resonate with me. When she sings, ”I will always love you,” it really captures how I feel.
(その歌の歌詞にすごくピンときた。彼女が歌う「ずっとあなたを愛します」が、私の気持ちをうまく捉えている)
I was shown her drawing, but it didn’t resonate with me.
(彼女の絵を見せられたが、私にはピンとこなかった)
では、「ピンとこない」はなんて言う?
「ピンとこない」を英語で言うとき、上の表現を否定文で使用してもよいのですが、もっと簡単な表現にした方が自然な場合もあります。何かにピンとこないときは、下のようなシンプルな表現も使ってみましょう。
- I’m confused.
- I don’t get it.
- It doesn’t make sense.
- It doesn’t mean very much to me.
まとめ
いかがでしたか?日本語の「ピンとくる」はさまざまな状況で使えるため、それを表す英語にもさまざまな表現があります。それぞれの微妙なニュアンスの違いを知って、自分の感覚に合った表現を選んで使ってみてください。
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