月刊『ENGLISH JOURNAL』の人気コーナー「Mystery Speakers」。過去に掲載した問題を聞いてGuess what‘s talking!(何が話しているか当てましょう!)。訳や音声、正解などもこちらからご確認ください。
トークを聞く
音声を聞いてみましょう。
問題を聞く
Q1~3に答えましょう。「何」が話しているか分かりますか?
Q1 Where is the speaker?
a) In a book
b) In a school
c) In a wine bottle
d) In a pond
Q2 What sometimes confuses people about the speaker and his relatives?
a) They are too short.
b) They always speak in riddles.
c) They have many different rules.
d) They are only for children.
Q3 Who is speaking?
スクリプトを読む
問題のスクリプトを見ながら、音声を聞いてみましょう。
「Words from a Forgotten Friend」
➊Well, well! ➋What brings you to my forgotten shelf? A little ➌nostalgia perhaps? A ➍broken heart? A new love, maybe? It’s been years since I last saw you. I believe the last time you ➎glanced at me was in high school. And if I’m not mistaken, you weren’t too happy about it. But I know. The problem is when teachers turn me into homework to memorize, or a ➏riddle to be solved, most people just forget about me after the exam. And that’s sad, really, because I wasn’t made to be a test. ➐I’m supposed to be enjoyed!
Some people say our kind are difficult to understand, but I’m not sure that’s true. We’re only words ➑after all. I admit that some of my ➒relatives can be pretty ➓wordy. I mean, those guys from ancient Greece and Europe, they’re hundreds of years old, and, ⓫boy — they ⓬go on and on and on! Me? I’m only a page long. And most of us these days aren’t much longer than that.
Of course, many of us have unique rules. Maybe that’s what sometimes confuses people.
For example:
Some ⓭folks think we always need to ⓮rhyme,
But that’s not true all of the time.
Some of us need a certain number of lines,
Or a rhythm that runs like a very . . . fine . . . wine . . . ?
⓯Yikes. As I said, I’m really not the rhyming type. Now, where was I? Ah, yes. Did you know that some of my Japanese relatives are only three lines long? I have a very famous cousin who’s always talking about a frog and a pond. It doesn’t seem like much to me, but others think he’s quite deep.
Anyway, it’s good to see you again. Go on, open the book . . . I’m on Page 83.
語注を確認する
➊ Well, well! やあやあ、これはこれは
➋ What brings you ~? どうして~に来たのですか?
➌ nostalgia 郷愁の念、懐かしさ
➍ broken heart 傷心、失恋
➎ glance at ~ ~をちらっと見る
➏ riddle 謎、難問
➐ be supposed to do ~するようにできている、~することになっている
➑ after all 何と言っても、何しろ
➒ relative 親類、身内
➓ wordy 言葉数の多い、冗漫な
⓫ boy やれやれ、うわあ ★驚き、落胆を表す。
⓬ go on and on 長々と続く
⓭ folks 人々 ★この意味では通例、複数形。
⓮ rhyme 韻を踏む ★ 5 行下のrhymingは形容詞で「韻を踏んでいる」の意。
⓯ yikes うわっ、ゲッ ★=yipes。驚き、困惑を表す。
訳を確認する
訳を確認し、もう一度音声を聞いてみましょう。
「忘れ去られた友人の言葉」
おや、おや!どうしてまた、忘れ去られた私の棚にいらっしゃったのですか?ちょっと郷愁に駆られたとか?失恋?もしかして新しい恋ですか?最後にお目にかかってから何年もたっていますね。私をちらっと見てくださったのは、高校時代が最後だったと思います。もし私の記憶が間違っていなければ、そのとき、あなたはあまり楽しそうではありませんでしたよね。でもわかります。問題なのは、教師が私を暗記する宿題を出したり、解答すべき難問扱いしたりすると、たいていの人は、その試験が終わると私のことを忘れてしまう、ということです。それは本当に悲しいです、私はテストのために作られたわけではないのですから。本来は、楽しんでもらうためのものなんですよ!
私たちの仲間は理解しづらい、と言う人も中にはいますが、それが本当かどうかわかりません。私たちはしょせん、ただの言葉ですから。親戚の中にすごく言葉数が多いとも言える人がいるのは認めます。つまり、古代ギリシャやヨーロッパ出身の親戚とかはね、生まれてから何百年もたっていて、やれやれ―彼らときたら、延々と続くんです!私ですか?私はたったの1ページですよ。最近は私たちの仲間のほとんどが、それよりもせいぜい少し長い程度です。
もちろん、私たちには独自の規則を持っているものもたくさんいます。たぶんそれで、皆さんが時々混乱されることがあるのでしょう。
例えば、
私たちには常に押韻が必要だと考える人もいる
でもいつもそうだというわけじゃない。
中には決まったライン(行数)が必要な者もいる
あるいは、とても・・・ファイン(上等)な・・・ワインのようなリズム・・・?
おっと。お伝えしたとおり、私は本当に、韻をうまく踏むタイプではないんです。さてと、どこまで話しましたっけ?ああ、そうだ。私には、たった3行だけの親戚も日本にいるのをご存じでしたか?カエルと池の話ばかりしている、とても有名ないとこがいるんです。私には大したことないように思えますが、彼はすごく奥深いと考えられています。
何はともあれ、また会えてよかったです。さあどうぞ、本を開いて・・・私は83ページにいますよ。
問題・訳と正解
Q1 Where is the speaker?
(話し手はどこにいますか?)
a) In a book(本) → 〇正解
b) In a school(学校)
c) In a wine bottle(ワインの瓶)
d) In a pond(池)
Q2 What sometimes confuses people about the speaker and his relatives?
(話し手とその親戚に関するどんなことが、人々を時々混乱させますか?)
a) They are too short.(短過ぎること)
b) They always speak in riddles.(いつも謎めいた話し方をすること)
c) They have many different rules.(さまざまな規則がたくさんあること) → 正解
d) They are only for children.(子どもだけを対象にしていること)
Q3. Who is speaking?
(話しているのは、誰でしょう?)
A poem / Poetry(詩)
画像:Arek Socha from Pixabay、Jonathan J. Castellon and Thought Catalog from Unsplash
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