世界中で活躍する、日本人アスリートたち。彼らのことを報じた英語ニュースから、使える表現を学びましょう!今回はボクシングの井上尚弥選手を取り上げます。
無敗の王者、井上尚弥選手
世界で活躍する日本人アスリートにまつわるニュースから英語表現をご紹介する本連載。第6回目はボクシングの井上尚弥選手です。
「23戦23勝20KO」という圧倒的強さでライトフライ級、スーパーフライ級、バンタム級の3階級制覇を果たし、「Monster」というニックネームで知られている井上選手。先日のノニト・ドネア選手との統一戦で勝利し、日本人初(バンタム級としては世界初)の3団体統一王者となったことが大きなニュースになりました。
今回はそんな井上選手のこれまでの歩みを振り返りながら、そこに登場する英語表現を幾つかご紹介していきたいと思います。
The story of Naoya 'The Monster' Inoue!
「遊びに行く」って英語でなんて言う?
ボクシング人生の始まり
1993年に神奈川県座間市で生まれ、アマチュアボクシングの選手だった父、真吾さんに憧れて小学1年生の頃からボクシングを始めた井上選手。以来、コーチでもある真吾さんと共にボクサー人生を歩んでいきます。
高校生の頃には史上初のアマ7冠(インターハイ×2、国体×2、選抜、国際プレジデント杯、全日本選手権)を果たすなど、アマチュアの頃からその実力は全国区でした。
幼い頃から練習に明け暮れた日々について、井上選手はこちらの動画の2:18あたりで次のように回想しています。
WBSS Season 2 Quarter-Finals - Yokohama: Pre-Fight Documentary
Every day after school, I had two hours of training. By the time I got home, it was late. So I had no time to just hang out.
学校が終わってからの練習時間2時間ですけど、もう練習に行けば帰ってくるのは夜だし、やっぱり遊んでいる時間はないですよね。
今の強さは決して一朝一夕に得られたものではなく、遊びたい盛りの小学生の頃からボクシング一筋で並々ならぬ努力を積み重ねた結果だということがよく分かりますね。
また、井上選手の類いまれなボクシング能力について、彼を支えるコーチの一人である太田コーチは同じ動画内の3:39あたりから次のように話しています。
Every single punch he throws is very powerful. He’s got speed, power, mental strength, he’s got that whole package.
どのパンチも強い、強いですね。スピード、パワー、メンタル、全てにおいてもうSクラスだと思います。
日本最速での世界王座獲得
高校卒業後、プロテストに合格しプロ転向を果たした井上選手。
プロ転向の記者会見では当時、井岡一翔選手が持っていた世界王座獲得までの最速記録(プロ7戦目)を塗り替えることを宣言し注目を浴びました。また、このとき所属ジムの大橋会長が彼のことを「怪物です」と紹介したことから、以降の「Monster」というニックネームが定着し始めます。
強敵との対戦を物ともせず勝ち星を重ねていった井上選手は、国内最速タイ記録のプロデビュー4戦目で日本王座を獲得し、迎えたプロ6戦目となる2014年4月6日にはフライ級王者のアドリアン・エルナンデス選手に挑戦し勝利。宣言どおり、当時の日本人男子の世界王座獲得最速記録を更新したのです!
ライトフライ級王座獲得を報じた記事
記事はこちら:Naoya Inoue wins light flyweight title(ESPN)
Naoya Inoue of Japan scored a sixth-round technical knockout of Adrian Hernandez of Mexico on Sunday to win the WBC light flyweight title.
日本の井上尚弥が日曜日、メキシコのアドリアン・エルナンデスから6ラウンドTKOを奪い、WBCライトフライ級のタイトルを勝ち取った。
The 20-year-old Inoue landed a series of combinations and the bout was stopped 2 minutes, 54 seconds into the sixth round.
20歳の井上は一連のコンビネーションを与え、試合は6ラウンド目の2分54秒で終了した。
Inoue, the first Japanese boxer to claim a world title in just his sixth professional fight , improved to 6-0 with five knockouts. Hernandez dropped to 29-3-1 with 18 KOs.
プロデビュー後たった6戦目で世界タイトルを獲得した最初の日本人ボクサーとなった井上は、戦績を6勝0敗5KOと戦績を伸ばした。エルナンデスは29勝3敗1分け5KOと戦績を悪化させた。
世界最速での2階級制覇達成
減量に苦しんでいた井上選手は一度防衛した後ライトフライ級の王座を返上し、一気に2階級上のスーパーフライ級へ転向します。そしてプロ8戦目となる2014年12月30日、WBO王者のオマール・ナルバエス選手を2R KOで下し、当時の世界最速記録での2階級制覇を果たします!
2階級制覇を報じた記事
記事はこちら:Naoya Inoue wins second title(ESPN)
Only eight fights into his professional career, Japanese prodigy Naoya Inoue claimed his second world title in eight months on Tuesday as he scored four knockdowns and blew away junior bantamweight titleholder Omar Narvaez in the second round at Metropolitan Gym in Tokyo.
東京の都立体育館で火曜日、プロデビューたった8戦目で、日本の天才、井上尚弥が四つのダウンを奪ってジュニアバンタム級(=スーパーフライ級)王者のオマール・ナルバエスを2ラウンドで倒し、8か月ぶり二つ目の世界タイトルを獲得した。
日本最速での3階級制覇達成
スーパーフライ級で7度の防衛に成功した井上選手はバンタム級へ挑戦します。
そして、プロ15戦目となる2018年5月25日、WBA世界バンタム級王者のジェイミー・マクドネル選手を1ラウンドTKOに沈めるという驚異的な強さで、日本最速での3階級制覇を達成したのです!
試合の決着がつくシーンは、こちらの動画の0:45あたりからご覧になれます。
Top 5 Naoya Inoue and Nonito Donaire Knockouts
HumbleなMonster
その驚異的な強さから、海外でも「Monster」として広く知られるようになった井上選手。
こちらの動画では井上選手がいかに「Monster」であるかをさまざまなボクシング関係者たちが語っているのですが、5:12あたりから井上選手の紳士的で謙虚なパーソナリティーも踏まえて次のように話しています。
The Monster: Naoya Inoue | FULL EPISODE
The Japanese culture is a very humble culture, but do not mistake humble for weak. Do not mistake kindness for the lack of ferocity. This guy is a beast. The thing about monsters is they’re inhuman, possessing powers never seen before. Power is a gift. It’s a gift from God. And I’m not even a religious man but that power comes someplace from deep inside. Either you have it or you don’t. You can teach boxing, you can teach how throw a jab, but you can’t teach power.
日本の文化はとても謙虚な文化です。でも謙虚さを弱さと勘違いしてはいけません。優しさをどう猛さの欠如と見誤ってはいけません。この男は野獣なのです。怪物というのは見たことのない強力なパワーを持っている超人なのです。怪力は授かりものです。神からの授かりものなのです。私は信心深いわけでもなんでもないですが、あの力は内側の奥底から湧き出てくるもので、持っているかいないかのどちらかなのです。ボクシングやジャブは教えられますが、怪力は教えられないのです。
「in deep waters」ってどういう意味?
WBSS(World Boxing Super Series)優勝!
着実に防衛を重ね、その強さを世界にとどろかせていた井上選手は2018年にWBSSへの出場を果たします。
WBSSとは、4団体(WBA、WBC、IBF、WBO)いずれかの世界王者または世界ランキング15位以内の選手しか出場資格を持たないトーナメント戦で、まさに階級の頂点を決める大会です。
バンタム級出場者の一人として名を連ねた井上選手は強豪たちを次々に沈め、2019年11月7日、決勝でノニト・ドネア選手と対戦します。
Inoue vs Donaire - WBSS Season 2 Bantamweight Final
ドネア選手といえば5階級制覇王者で、かつアジア人として初めて4団体統一王者となった、井上選手も憧れる伝説の選手です。しかし、年齢もあってピークは過ぎたとやゆされることもあり、下馬評は井上選手有利と見ていました。
しかし、この試合は井上選手史上最も苦戦した死闘になりました。
2ラウンド目でドネア選手の左フックを顔面に食らった井上選手は、プロになって初めて右目上部を切って流血します。また、このときのダメージで眼底骨折を負い、視界が二重に見えていた井上選手。試合後の解説となるこちらの動画の14:32あたりでも以下のように表現されています。
The Monster: Naoya Inoue | FULL EPISODE
He fractured an orbital bone. He broke his nose. And he really was in some deep waters in that fight.
彼は眼底を骨折し、鼻を折った。あの戦いの中で本当に窮地に立っていたのです。
9ラウンドではドネア選手の右ストレートが顔面にさく裂し、自身初のクリンチ(相手の攻撃を避けるために素早く接近し、あるいは抱きつく防御法)を試みるなど、怪物が初めて苦しんでいる姿に誰もが驚きました。
しかし井上選手も確実に有効打を重ねていき、12ラウンドまで死闘を繰り広げた両者。結果は3-0の判定で井上選手が勝利し、見事WBSS優勝を決めました!
2人のお子さんに優勝トロフィーを持ち帰ると約束していたドネア選手。「なんとか子供たちに約束を果たしたい」―― そんな想いから、井上選手にトロフィーを借りられないか試合後に相談します。
これを快諾した井上選手。後にドネア選手のお子さんたちからSNS上で感謝のメッセージが送られます。
— Nonito Donaire - filipinoflash.eth (@filipinoflash) November 8, 2019
「big-time shot」ってどういう意味?
聖地ラスベガスでのデビュー
2020年10月31日、井上選手はボクシングの聖地、ラスベガスでのデビューを果たします。対戦相手はWBO世界バンタム級1位、WBA世界バンタム級3位のジェイソン・モロニー選手でした。
コロナ禍で無観客試合だったにもかかわらずファイトマネーは破格の1億円と、井上選手への注目度の高さが試合前から伺えたこの一戦。7ラウンドKOでモロニー選手を退け、怪物の名をほしいままにします。
ラスベガスでのデビュー戦を報じた記事
記事はこちら:Ringside Seat: Halloween spotlights a 'Monster,' a 'Tank' and a future heavyweight champ(ESPN)
また、そのKOシーンはこちらの動画の24:26あたりで見ることができます。
Naoya Inoue vs Jason Moloney | FREE FIGHT
Oh! Big right hand from Naoya Inoue! Moloney is down and hurt. It’s over. It is over. Naoya ‘The Monster’ Inoue on Halloween night knocks out Jason ‘Mayhem’ Moloney, proving that he does belong at the top of that pound-for-pound list. The Monster is No. 3 right now but the next vote, we’ll see where he ends, because tonight he looked impressive.
おお!井上尚弥の強烈な右!モロニーはダウンしてダメージを負っています。試合終了です。試合が終了しました。ハロウィンの夜、尚弥?モンスター“井上がジェイソン・メイヘム※1・モロニーをノックアウトし、彼が「パウンドフォーパウンド※2」リストのトップにランクされることを証明しました。今現在モンスターはランキング第3位ですが、次の投票で彼がどこに来るのか見ものでしょう。だって今夜の彼は素晴らしかったのだから。
※1 メイヘム:ジェイソン・メイヘム・モロニー選手の通称。mayhemには「大混乱、騒乱」などの意味があります。
※2 パウンドフォーパウンド:ボクシングなどの格闘技において、全階級を通して誰が最強かを決める方法。PFPやP4Pなどと略され、ボクシングではアメリカの「リング」誌や「ESPN.com」などがパウンドフォーパウンドランキングを決定しています。
ラスベガスデビュー戦を強烈なKOで勝利した井上選手は、続く挑戦者のマイケル・ダスマリナス選手も3ラウンドTKOに沈めます。強烈な左ボディを食らわせた瞬間、こちらの動画の0:18あたりでは以下のように実況されています。
Naoya Inoue Highlight Reel Knockout of Michael Dasmarinas, 3 Knockdowns in 3 Rds | FIGHT HIGHLIGHTS
Oh! Big-time shot to the body by Inoue!
おお!井上の会心のボディーが決まった!
「無敵の」って英語でなんて言う?
ドネア選手との再戦~日本人初の3団体統一王者へ
あまたの挑戦者を退けWBAで6度、IBFで4度防衛を果たした井上選手は、3団体統一王者となるためWBCのタイトルに挑戦します。
対戦相手はWBSS決勝で死闘を繰り広げたドネア選手です。実に2年7か月ぶりの再戦となったこの試合。前回の死闘とは打って変わって2ラウンドでTKOを奪う圧倒的な強さを見せて勝利を飾り、日本人初(バンタム級としては世界初)の3団体統一王者となります!
ドネア選手との試合を報じた記事
記事はこちら:‘Really is a monster’: Boxing world stunned by ‘special’ KO as champ sends pound-for-pound message(FOX SPORTS)
Japan’s unbeaten “Monster” Naoya Inoue set his sights on becoming the undisputed world bantamweight champion after demolishing Nonito Donaire inside two rounds to claim his third title.
日本の無敵の「モンスター」井上尚弥が、ノニト・ドネアを2ラウンドで負かして三つ目のタイトルを獲得した後、誰もが認める世界バンタム級王者になることに狙いを定めた。
圧倒的な強さで勝利した井上選手の試合シーンを見て、なんとあの元ヘビー級世界王者マイク・タイソンさんもべた褒めしていました。
マイク・タイソンが井上選手について言及する記事
記事はこちら:Mike Tyson makes massive Manny Pacquiao claim as he watches Naoya Inoue’s highlights(GIVEMESPORT)
A compilation of Inoue has been put together showcasing his best bits so far. This video was then shown by Tyson who reacted to it, lauding the ‘Monster.’
井上のこれまでのベストショットをまとめた総集編が公開された。このビデオを見たタイソンは、「モンスター」を称賛する反応を見せた。
また、試合終了とともに父である真吾トレーナーが勝利した息子ではなく先にドネア選手へ駆け寄り、安否を気遣っているシーンも世界の人々から称賛されました。
No drama in Saitama @NaoyaInoue_410 | #InoueDonaire2 pic.twitter.com/7Sxjq9bTBz
— Top Rank Boxing (@trboxing) June 7, 2022
前述したWBSS優勝トロフィーの件もそうですが、最強とうたわれても決しておごることなく常に相手を気遣える井上選手たちの優しさ、誠実さが伝わるこういったエピソードは気持ちがとても温かくなりますよね。
悲願のPFPランキングトップ
圧倒的な強さを見せたドネア選手との再戦、そして三階級制覇の実績が評価され井上選手はついにPound for poundで1位の座に輝き、世界最強の男となります。
PFPランキングトップを報じた記事
記事はこちら:RATINGS UPDATE: NAOYA INOUE IS THE NEW POUND FOR POUND KING(The Ring)
“The Monster” may have scored a decisive second-round stoppage of the great Nonito Donaire on Tuesday in Saitama, Japan, but his goal of reaching the lofty position of pound-for-pound No. 1 was realized by the tightest of split decisions.
「モンスター」は火曜日、日本の埼玉で偉大なノニト・ドネアを2ラウンドで倒したのは疑う余地のないものだったかもしれない。しかしパウンドフォーパウンドランキング1位という高い地位を目指す彼の目標は、僅差の判定で現実のものとなった。
さらなる高みへの挑戦
ドネア選手との戦いの後、記者会見を行った井上選手。今後の展望について、こちらの動画の22:11あたりから以下のように語っています。
ボクシング・井上尚弥選手が会見 日本選手初の3団体統一王者(2022年6月27日)
もちろん今年の目標は4団体統一というものになりますけど、この年内の4団体統一が無事行えたとしたならば、次の目標はスーパーバンタム級に上げての挑戦をしていきたいと思っています。その先になりますとやっぱり自分の身体、体重、そういったところの問題も出てきますのでそこは慎重にこれから考えていきたいなと思います。
(以下、通訳ママ)Of course, uh, like you said, uh, my short-term goal is to unify the four sanctioning bodies’ titles, uh, this year. So, if I can achieve that goal, uh, within, by the end of this year, I’d like to move up to the super bantamweight and challenge in that class as well. And, uh, any goals beyond that, it all depends on my conditions, my physical conditions and my weight conditions, so I’d like to see very carefully, uh, what lies ahead from that point on.
また、キャリアの中での最終到達地点について同じ動画の35:35あたりから次のように回答しています。
プロボクサーとしての到着地点、最終地点っていうのは、今は35歳までというものを考えています。そこまでの道のり・・・理想とするならば、無敗でゴールというものが理想ですけどボクシングはそこまで、そんなに甘くないスポーツですし、まして階級を上げていけば、やっぱりその階級の壁にもぶち当たることもこの先出てくると思うので、自分がこのボクシングをやってよかったなと思える最終35歳であれば、自分はこのボクシングをやってきて満足できるのかなと思います。
(以下、通訳ママ)Well, um, I’m looking at, uh, the, the ultimate goal of my boxing career as a professional boxing career. I would be at my, I would be age 35, so, uh, in order to reach that goal and also I’d like to be undefeated at the age of 35 when I finish my boxing career, but I do understand boxing isn’t, uh, that easy especially, uh, when I move up to the, uh, the higher, uh, weight class. I know I’m gonna hit a certain wall, but still I’d like to think when I turn 35 and I’d like to think that I, I’m, I was, I’ve been really happy that I did boxing throughout my career, throughout my life, so that’s if could feel that, I think, uh, I would be content of being a good boxer at the age of 35 as the, I would have the very ideal myself, um, when, uh, that time comes.
35歳まで無敗でキャリアを終える、という高い目標を掲げた井上選手。「難しいことだと分かっている」とご自身もおっしゃっていましたが、ものすごく落ち着いて回答されていて、本当に実現してくれそうな期待をせずにはいられなくなる会見でした。
今回登場した英語表現
では、今回登場した英語表現について振り返ります。hang out
遊びに行くLet’s hang out together this Sunday!(今週の日曜日は遊びに出掛けようよ!)のように使います。
get/have the whole package
全てを兼ね備えている、欠点がないwhole packageは文字どおり「全てをひとまとめにしたもの」を表していて、そこから転じて上記のような意味になりました。
bout
(ボクシングなどの)試合、勝負unification bout(統一戦)のように使います。また、「発作」という意味もあります。
claim
~を獲得するclaimといえば「~を主張する、~を要求する」という意味が頭に浮かぶと思いますが、「~(商品など)を獲得する」という意味も持っています。
humble
謙虚なin deep waters
深刻な事態に陥っている、窮地に立っている文字どおり「水中の深い所にはまってあっぷあっぷしている」という意味から転じて、このような意味を持つようになりました。
big-time shot
会心の一撃big-timeには「一流の、トップレベルの」という意味があります。
unbeaten
無敵の、無敗のundisputed
議論の余地のない、誰もが認めるdisputeは「論争する」という意味の動詞で、disputedは「論争を呼んでいる」という形容詞です。そこに否定を表す接頭語「un-」が付いて、このような意味になります。
decisive
決定的なおわりに
いかがだったでしょうか。「Monster」というニックネームに決して名前負けすることなく、怪物街道を進み続ける井上選手。その圧倒的な強さはもちろん、相手選手からたとえどんな挑発を受けても決して紳士的な振る舞いを崩すことなく、リングで決着をつけて黙らせる。どこか武士道精神をほうふつとさせるそんな姿も、見ている人を引き付ける大きな魅力なのではないでしょうか。
4団体統一王者やスーパーバンタム級への挑戦など、まだまだ井上選手の挑戦は続きます。これからの活躍も非常に楽しみですね!
さて、こちらの連載も今回で最終回となりました。最後までお読みいただいた皆さま、本当にありがとうございました。
海外メディアを通して現地の生の声を知ることで、生きた英語を学べるだけでなく、その選手の知らなかった側面や現地での評価など得られる情報が日本のメディアだけを介するときよりも濃くなるような体験をしてもらえれば・・・そんな思いで執筆してまいりましたが、皆さまの英語学習のモチベーションアップに少しでもお役に立てていれば幸いです。
まだまだピックアップしたい選手はたくさんいるのでご紹介できないのが残念ですが、今度は皆さまご自身で好きな選手についての英語の記事や動画を探してみてくださいね!
末筆ながら、皆さまのすてきな英語学習ライフをお祈りしております。
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