4月に、スティーブ・ソレイシィさんの大ベストセラー『英会話なるほどフレーズ100』が発売20周年を迎えました。前回『英会話なるほどフレーズ100』からお届けした連載「にじゅうまるフレーズ」が大好評でしたので、本連載では『英会話ペラペラビジネス100』から選りすぐりの英会話表現を紹介しています。皆さんの「英語の得意表現」を増やしていきましょう。第8回はデジタル社会のビジネス表現「 send 」「 show 」です。
記事を読むのにかかる時間
約2分
「同封します」「添付します」をカバーするこの表現
person to person(対面)の営業スタイルだけの時代と違って、電話・メール・インターネットだけでも商談ができるようになったり、面識のない人に名刺をいきなり同封したりするようになりました。
同封していることを伝えるときに、I’m enclosing~や、I’m attaching~という表現を使う人もいますが、「同封する」は、 シンプルにsendingがお薦め です。
I’m sending the latest version.現代のグローバル社会ならではのビジネス表現I’m sending ~は、メールにファイルを添付する際にもよく使います。メールが身近になったため、メールにまつわる表現もシンプルになってきているのです。最新版を同封させていただきます。
たとえば、「メールする」という表現は、 send an emailを、 send だけで伝えることができます。このように、 send や show の基本動詞がシンプルに使える時代になっているのです。
I’m sending it just in case . 念のため お送りします。
I’m sending a copy of the original order .また、オンライン会議などで「画面共有します」はよく使う表現ですね。英語でI’ll share the screen.と言うこともできますが、わざわざ「画面」と言わなくても、その場では当然「画面」であることは当たり前として捉えられるため、 I’ll show you.とだけ言う ようになってきています。ビジネスでは、相手に端的に用件を伝える必要があるため、分かりやすく短い表現が好まれます。注文書のコピーをお送りいたします。
I’ll show you a few examples of our work .弊社の業務実績のいくつかの例をお見せします。
I’ll show you again, a little closer up.今度はクローズアップした画像をご覧いただきます。
I’mは必ず短縮形で使おう
メールではsendingのように現在進行形を用いるのがよくあるパターンです。中学校の英語の時間に、「短縮形は、丁寧ではない口語表現」と習った方もいらっしゃると思います。しかし、実際は、短縮形がぞんざいな印象を与えるというわけではありません。I am ~は、I’m ~と言っても丁寧です。you areならyou're、we areならwe're、(s)he isなら(s)he's、it willもit'llというように、なるべく短縮形を使うようにしましょう。
I’m sending you my resume for the position of software programmer.手書きのレターの場合も 同様に 、「~の件についてお伺いしたいのですが」と言いたいときに、I’m writing about~のように、現在進行形を用います。ソフトウェア・プログラマーに応募いたしたく履歴書をお送りします。
I’m writing about the software I purchased from you.御社から購入しましたソフトウエアの件でお伺いしたいのですが。
ビジネスレター
Dear Ms. Lombardi.Thank you for your order . We’re preparing it now.
It’ll arrive in 2 to 3 weeks.
I made a rough design of your custom chair.
I’m sending it just in case .
If there are any problems, please let me know .
I’m sending my card just in case .
Jake Logan
ロンバルディ様
ご注文をありがとうございました。現在準備を進めております。
2、3週間後に到着の予定です。
御社のカスタム・チェアのラフデザインができました。
念のため ドラフトをお送りします。
もし、問題があるようでしたら、 お知らせ ください。
名刺も 念のため 同封します。
ジェイク・ローガン
EXERCISES
次の日本語を英文にしてみましょう。
1 履歴書を同封いたします。
2 私の最新刊を送らせていただきます。
解答例は記事の最後をご覧ください。
※ 本記事は『英会話ペラペラビジネス100』の内容をもとに構成しています。
『改訂版 英会話ペラペラビジネス100』発売!
- 作者: スティーブ ソレイシィ , ロビン ソレイシィ
- 発売日: 2021/02/01
- メディア: 単行本
本書では、英語変換の きっかけ となる日本語訳にこだわり、誰もが「これを英語で言いたかった」と思うような、よく使う自然な日本語に磨き上げています。
また、復習用ボーナスコンテンツ「ペラペラ瞬発トレーニング100! 」では、著者自身の音声ガイドによる「日→英」変換練習で、本書のコア表現を復習できます。
こちらもオススメ
- 作者: スティーブソレイシィ,ロビンソレイシィ
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2000/04/04
- メディア: 単行本
- 購入: 77人 クリック: 631回
- CD付 ネイティブなら日本のきちんとした表現をこう言う 英会話きちんとフレーズ100 (スティーブ・ソレイシィの英会話シリーズ)
- 作者: スティーブ・ソレイシィ,ロビン・ソレイシィ
- 出版社/メーカー: アルク
- 発売日: 2012/01/25
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
EXERCISESの解答例
1 I’m sending my resume
2 I’m sending my latest book.
スティーブ・ソレイシィ(Steve Soresi ) アメリカ・フロリダ州出身。1990年英語指導助手として岐阜県に初来日。1998年早稲田大学大学院政治経済学部でマスコミュニケーション理論を学び同大学院修士課程を修了。2009年青山学院大学大学院国際政治学研究科博士課程を修了。拓殖大学、東洋英和女学院大学の専任講師を経て、2011年ソレイシィ研究所(株)を設立。現在、同研究所の代表として日本の「英語が使える国の仲間入り」を目指した英語教材の企画開発、英語教授法の研究と人材育成、英会話コーチ、セミナー、公演などを行っている。BBT大学教授。NHKラジオ第2放送「英会話タイムトライアル」講師(2012年4月~現在)。
【トーキングマラソン】話したいなら、話すトレーニング。
語学一筋55年 アルクのキクタン英会話をベースに開発
- スマホ相手に恥ずかしさゼロの英会話
- 制限時間は6秒!瞬間発話力が鍛えられる!
- 英会話教室の【20倍】の発話量で学べる!