「TOEICのスコアは高いし留学もしたのにネイティブ同士の会話についていけない。一体どうすればいいのだろう」と密かに悩んでいる方、少なくないのでは?一般的な英語学習者がネイティブ並みになることはできるのかという疑問を含め、5人の英語コーチがずばりお答えします。
不足 。ネイティブ並みになるにはどうしたら?">Q. 留学したのに英語力 不足 。ネイティブ並みになるにはどうしたら?
TOEICは850点、留学経験ありの30代です。普段、仕事で英語を使っていて、特に不安は感じません。が、たまにネイティブ同士のとてつもなく速い会話が始まると会話に入ることができず、差を痛感しています。ネイティブと同等に会話できるようになるには、どうしたらいいでしょうか?
A. ネイティブと同じ英語に触れて、少しずつ近づこう
こんな質問に対して、コーチ陣からは次のような回答が寄せられました。
- 様々な努力で近づくことは可能
- ネイティブには遠慮なく質問を!
- 自分の英語力に自信を持って!
- 海外ドラマを学習に活用しよう
- オンライン英会話を活用してみて
そして、海外ドラマや映画を見たり、外国人との会話の機会を多く作ったり、「ネイティブが触れている英語」にたくさん触れられる、留学と同じ英語漬けの環境に身を置くことで、少しずつネイティブに近づいていきましょう。
以下、それぞれのコーチからのアドバイス(全5件)にはさらに 具体的な ヒントが紹介されていますので、ぜひご覧ください。各コーチのプロフィールや、これ以外の質問と回答は、 こちらの記事 に。
様々な努力で近づくことは可能
TOEIC850点ではネイティブ同士の話している内容は1、2割くらいしか聞き取れていないと思います。TOEIC満点(リスニングパート満点)に到達してようやく4割くらいが理解できるという感覚です。それくらいネイティブと対等に会話をするということは大変なのです。
それでもネイティブと同等に会話できるようにするには普段からTOEICや英語学習教材だけではなく、ネイティブ向けの英語コンテンツに触れていく必要があります。ネイティブ向けの映画やYouTube動画、洋楽に毎日3時間以上触れてネイティブの自然なアクセント、イントネーションに慣れていく必要があります。
またスマートフォンの設定は全部英語に切り替える、Facebookの投稿もすべて英語、読む雑誌やニュースも全部英語に切り替える、また自分の中で何か考えるときもすべて英語で考える。友人も日本人の友人ではなく外国人の友人を作る。これくらいのことを毎日行っていく必要があります。
これだけやってもネイティブと同等に会話をするには数年はかかります。ですがこれらを行っていくことで確実にネイティブレベルに近づくことはできます。
ネイティブには遠慮なく質問を!
ネイティブ同士だとスラングなども使いますし、お互いのレスポンスもテンポがいいので話の 展開 が速くなることは大いにあります。日本人は外国人に対して「言葉が分からないかも」と配慮をする気質がありますが、ネイティブはそこまで気をつかってくれません。黙っていると「理解している」と見なされ、話がどんどん進む…ということが起こります。
分からないときはきちんと伝えることも大事です。英語圏の多くは、質問はウェルカムな土壌がありますので、「聞いたら悪いかな」と思わずに、スピードを落としてもらったり、「もう1回言って!」と 主張 をする方が、良いコミュニケーションが取れるようになります。
もし、よりネイティブに近づくとするなら、大衆文化に触れるのも一つの近道です。接する相手がアメリカ人なら、アメリカの人気テレビ番組やドラマなどを学習の補助として使えます。ナチュラルなスピード、アクセント、表現、反応の仕方などを体感的につかめたり、ジョークが分かったりするので、上級レベルの方にはおすすめです。
自分の英語力に自信を持って!
私自身、以前はシドニーでネイティブに囲まれて働いていたので、正直自分の英語の拙さに落ち込むこともありました。でもくよくよしていても仕方がないので、強みをフルに前面に打ち出し、結果を出すように努めました。すると職場で成功体験を積む度に、英語に対するコンプレックスはどんどん消えていきました。
プラス、私たちノンネイティブが留意しておくべきなのは、職場は学校ではないということです。 同僚 は私たちの英語力をテストするために存在する訳ではありません。彼らはお互いの強みを生かして、同じゴールを目指して助け合う仲間。その仲間とのコミュニケーションが円滑に取れれば、十分なのではないでしょうか。
それでも気になる場合は、海外ドラマやポッドキャストの視聴をおすすめします。英語の「旬」な表現を取り入れるツールとして、ピッタリですよ!
海外ドラマを学習に活用しよう
配慮に甘んじずに、ネイティブ同士の会話にもついていけるくらいの会話力(リスニング力、スピーキング力)を身につけたいと思ったら、それなりの負荷をかけたトレーニングが必要です。
一番良いのは、映画やドラマを使ったトレーニングです。ネイティブ同士の自然な会話に近いスピードや話し方、いわゆる「生の英語」を教材に使うのです。好きな映画の役者になりきって、シャドーイングをしてみるのがおすすめです。シャドーイングは、聞こえてくる音声のすぐ後を追いかけて話していくものです。その音声と同じ速さで話すため、英語をスピーディーに話す練習にもなります。
何を言っているか分からないときは、英語字幕を見て確認しましょう。HuluやNetflixで見られる映画やドラマの一部は、英語字幕も出るようになっています。まずは英語字幕を見てセリフを確認する→次に英語字幕を見ながら一文ずつ聞いて繰り返す(リピーティング)→英語字幕を見ながら一緒に話してみる(オーバーラッピング)、とステップを踏んでから、最後にシャドーイングをしてみるのがいいでしょう。
オンライン英会話を活用してみて
オンライン英会話を何年やっても成果を感じられないという方もいらっしゃいますが、使い方を間違っているからです。「受け身」でレッスンの回数を重ねても、英会話の場には慣れても、レベルアップには繋がりません。「攻め」の姿勢で、自分が会話をリードする気持ちが重要です。
事前に 話すネタを用意する、英作文をするなどの予習をし、復習として「もっと深く話したかったな」と思う表現は英作文をして、新出単語は確認する。予習と復習のサイクルを上手く回していくことがコツです。
先生に「間違ったら 修正 してほしい」「発音をよくチェックしてほしい」などの要望を伝えることも大切。日本人慣れしている先生は、 修正 して自信をなくされるより、どんどん話してもらおうと考え、 修正 をしない人も多いですが質問者さんのレベルだともったいないです。
フィリピン系の先生、東欧などのヨーロッパ系の先生、ネイティブの先生など、オンライン英会話のサービスにもそれぞれ特徴がありますので、自分に合うサービスを選んでください。いくつか無料の体験レッスンを受けてみて、比較することもおすすめします。
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