日本酒を50℃くらいまで温めた飲み方、「熱燗」。寒い季節に体を芯から温めてくれる、“冬の風物詩”です。国際唎(きき)酒師の資格を持つ藤代あゆみさんの連載「#5秒英語」、今回はこの熱燗にまつわる英会話フレーズをご紹介します!
日本酒で体も会話も温める
「#5秒英語」も気がつけば6回目となりました。ということは、この記事を読めば、もう30秒も英語を話せるようになります!第1回目からコツコツと頑張ってきた成果を、そろそろ感じてきた方も多いのではないでしょうか?いつも読んでくださるみなさん、ありがとうございます!
これまでの記事をおさらい!
暦の上ではすでに春ですが、まだまだ寒い日が続いていますので、今回取り上げるのは、温めた日本酒「熱燗」に関するフレーズです!
Would you like to try hot sake?
〔ウッ・ヂュー・ライ・トゥ・トゥライ・ホッ・サケ?〕
熱燗の日本酒を試してみたいですか?
(藤代さんによる音声は、①カタカナ発音、②ゆっくりとした速度の英語、③自然な速度の英語、④日本語訳の順で読み上げています)
「レンジでチン」、実はレア
世界のお酒を見渡してみると、温めて楽しめるお酒は日本酒ぐらいなんです。「あれ、ホットワインとか、ホットウイスキー、それに、焼酎のお湯割りだってあるんじゃない?」と疑問に思ったあなた。お酒が大好きのようですね〜。今度、私と飲みに行きましょう(笑)。
さて。確かに、「温かいお酒」というなら他にもあります。ホットワインは、シナモンのようなスパイスや、オレンジなどのフルーツを足してお鍋で温めて飲むものですし、ウイスキーや焼酎のお湯割りという飲み方も親しまれていますよね。
一方、日本酒は、何も加えずにそのまま楽しめるのがポイントです。電子レンジでチンして飲むなんて、かなり珍しいんですよ。冬場に日本へ旅行に来ている外国の方には、熱燗にぜひトライしてもらいたいですね!一口すすっただけで、体の芯から温まるあの感覚、きっとやみつきになってくれるでしょう。今回のフレーズを使って、ぜひおすすめしてみてください。
距離が縮まったらWould you → Do you に
この Would you like to ~ ? という聞き方は、丁寧な英語の表現です。もちろん、飲食店の方が、お客様にお伺いするときにも使えるので覚えておいて損はないですよ!「英語には敬語がない」なんて聞いたことがあるかもしれません。しかし、「です・ます調」のようなものがないだけで、実際には、友達や親しい人同士で使う表現と、目上の方や初対面の人に対して失礼にならない表現は違います。
せっかくなので、仲良くなった人に尋ねる場合のフレーズもご紹介しましょう!
Do you wanna try hot sake?
〔ドゥ・ユー・ワナ・トゥライ・ホッ・サケ?〕
熱燗の日本酒を試してみたい?
「Would you」が「Do you」に変化しましたね。そして、「wanna」という単語は「want to」を省略したものです。家族や友達はもちろん、ビジネスであっても親しい人との会話であればよく使われる表現なんですよ。日本でも、敬語からタメ口になると、相手との距離がグッと縮まりますよね。
つまり、布教したい漫画があれば、最初は Would you like to read this manga? から始めて、最後は Do you wanna ~? に変えていけば、圧の強い布教になり、そして、相手にも沼落ちしてもらえる確率が上がると推測します。とにかく、同じ意味のフレーズでも、違う種類があることをわかって覚えておくと、英語ペラペラへの道にまた一歩近づくことができますよ。
英語の勉強を始めると、「丁寧な表現から覚えるべき!」なんて言う人もいますが、まずは一生懸命英語を使って話そうとしている心の炎が伝われば大丈夫。あなたも、外国の人が、たどたどしくても日本語をしゃべってくれたら、理解しようと寄り添いますよね!変に気取って、ピンポイントでしゃれた英語を話すと、相手がブワーッとしゃべってくるかもしれません。そうなれば、ぽかんとしているあなたを見て、「えっ!?なんかまずいこと言ったかな!?」と微妙な雰囲気になるのがオチです・・・。カタコト英語でも、相手に伝えたいという情熱を胸に頑張って行きましょう!
この連載は音声も付いていて、カタカナ読みを限りなく英語っぽくしゃべっている私の話し方も聞けますから安心してください。ぜひ音声を聞きながら真似してみてくださいね♪
「5秒英語」を耳で学ぶ
この記事全部を藤代さんが読み上げた音声もご用意。下記リンクからぜひ聞いて学習に役立ててくださいね。
藤代あゆみさんのおすすめ記事
●「お酒×英語」の専門資格を知る
●「推し×英語」について楽しく学ぶ
【おすすめの本】日本酒でも漫画でも!「推し」について英語で語ろう
SNSで推し(応援している存在)の情報収集をしたい、素晴らしさを世界中に広めたい、オタク同士つながりたい、推しに愛を伝えたい・・・そんな人にピッタリなのが、藤代あゆみさんの著書『推し英語入門』です。「推し活」が何倍も楽しくなるシンプル英語のフレーズ集であるのはもちろん、藤代さんの最推し「平尾アウリ先生」、そしてその平尾アウリ先生の傑作漫画『推しが武道館いってくれたら死ぬ』への愛がダダ漏れの1冊。
本書の主人公は、ある日突然、『推しが武道館いってくれたら死ぬ』の沼にはまり、推し活を始めた「ちぷちぷ」。ちぷちぷの心の動きやつぶやきが、ストーリー仕立てで展開します。楽しく共感しながら「推し活に使えるシンプル英語」=「推し英語」を身に付けましょう!
トップ画像素材:Adobe Stock
【トーキングマラソン】話したいなら、話すトレーニング。
語学一筋55年 アルクのキクタン英会話をベースに開発
- スマホ相手に恥ずかしさゼロの英会話
- 制限時間は6秒!瞬間発話力が鍛えられる!
- 英会話教室の【20倍】の発話量で学べる!
SERIES連載
思わず笑っちゃうような英会話フレーズを、気取らず、ぬるく楽しくお届けする連載。講師は藤代あゆみさん。国際唎酒師として日本酒の魅力を広めたり、日本の漫画の海外への翻訳出版に携わったり。シンガポールでの勤務経験もある国際派の藤代さんと学びましょう!
現役の高校英語教師で、書籍『子どもに聞かれて困らない 英文法のキソ』の著者、大竹保幹さんが、「英文法が苦手!」という方を、英語が楽しくてしょうがなくなるパラダイスに案内します。
英語学習を1000時間も続けるのは大変!でも工夫をすれば無理だと思っていたことも楽しみに変わります。そのための秘訣を、「1000時間ヒアリングマラソン」の主任コーチ、松岡昇さんに教えていただきます。