
同じ言葉を話しているはずなのに、お互いが思い浮かべているのは別のもの。そんなことは日本人同士の会話でも起こります。所変われば英語も変わる。同じ英語を話すアメリカとイギリスでも、そんな誤解はよくあります。連載「アメリカ英語 vs. イギリス英語」の第4回は「boot」を取り上げます。
bootで思い浮かべるのは足に履くアレですよね
まずはイギリス人のSophieとアメリカ人のEthanの会話を見てみましょう。
Sophie (UK): I left my umbrella in the boot of the car.
Ethan (US): You left your umbrella where? In your boot? I hope your boot doesn't get wet.
ブーツは長いから、確かに傘を差しておくにはぴったり・・・じゃないですね。
ではもう一度、今度は日本語でやり取りを見てみましょう。
ソフィー(英):車の「boot」に傘を置いてきちゃったの。
イーサン(米):傘をどこに置いてきたって?ブーツの中?ブーツが濡れないといいけれど。
※ 会話はすべてフィクションです。
ソフィーはなぜ、bootという言葉を使ったのでしょうか・・・。その理由はというと
イギリス英語で、bootは車のトランクを指すから

なるほど、イギリス英語でbootは車のトランクのことなんですね。
実はイーサンの言葉を受けて、ソフィーは次のように言いました。
Sophie (UK): Haha, don’t worry, Ethan. I meant the car’s trunk. My boot’s safe!
ソフィー(英): ハハハ、心配しないで、イーサン。私は車のトランクのことを言っていたの。私のブーツは大丈夫だよ!
おかしなことになっていなくて、安心しました。
自動車のパーツを指す英語は、他にも違いがあります。例えば、hood(アメリカ英語)とbonnet(アメリカ英語)は「ボンネット(エンジンフード)」のことで、windshield(アメリカ英語)とwindscreen (イギリス英語)は「フロントガラス」のこと。
ここまで書いてきて気が付きましたが、イギリス英語が日本語になっているものもあれば、フロントガラスのように、英語とは違う呼び方をするパーツもありますね。調べていけば、いろいろ違いが見えてきて楽しそうです。
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