同じ言葉を話しているはずなのに、お互いが思い浮かべているのは別のもの。そんなことは日本人同士の会話でも起こります。所変われば英語も変わる。同じ英語を話すアメリカとイギリスでも、そんな誤解はよくあります。連載「アメリカ英語 vs. イギリス英語」の第4回は「pants」を取り上げます。
Pantsってパンツじゃないの?
まずはアメリカ人のジェームズとイギリス人のオリビアの会話を見てみましょう。
James (US): I really like those pants you’re wearing.
Olivia (UK): Oh, no! My hip-huggers are too low. I thought they’d be OK.
James (US): Sorry?
見せるつもりのない下着が見えていたら、それは誰だってびっくりです。それともジェームズがのぞき込んでいたんでしょうか(だとしたら、お仕置きしないといけません)。
ではもう一度、今度は日本語でやり取りを見てみましょう。
ジェームズ(米):君のはいている「pants」、とてもいいね。
オリビア(英):え、ちょっと!ローウエストのズボンが下りすぎてたのね。見えないと思ってたのに。
ジェームズ(米):何だって?
ジェームズは、オリビアがなんで慌てているのか、理由がわからないみたいですね。
では、解説しましょう!
アメリカではズボンのことを pants と言うけれど、イギリスでは下着を意味するから!
ズボンに相当する英語には trousers や bottoms、slacks などがあります。pants の場合、日本語でもすでに2通りで使われているので、ジェームズとオリビアのすれ違いの真意を予測できた方も多いのでは?
個人的にはイギリス流の pants が見えたらラッキー💗と言いたいところですが、GOTCHA!編集部は私を除いて全員女性なので、お口にチャック!
では、次回をお楽しみに!
【トーキングマラソン】話したいなら、話すトレーニング。
語学一筋55年 アルクのキクタン英会話をベースに開発
- スマホ相手に恥ずかしさゼロの英会話
- 制限時間は6秒!瞬間発話力が鍛えられる!
- 英会話教室の【20倍】の発話量で学べる!
SERIES連載
思わず笑っちゃうような英会話フレーズを、気取らず、ぬるく楽しくお届けする連載。講師は藤代あゆみさん。国際唎酒師として日本酒の魅力を広めたり、日本の漫画の海外への翻訳出版に携わったり。シンガポールでの勤務経験もある国際派の藤代さんと学びましょう!
現役の高校英語教師で、書籍『子どもに聞かれて困らない 英文法のキソ』の著者、大竹保幹さんが、「英文法が苦手!」という方を、英語が楽しくてしょうがなくなるパラダイスに案内します。
英語学習を1000時間も続けるのは大変!でも工夫をすれば無理だと思っていたことも楽しみに変わります。そのための秘訣を、「1000時間ヒアリングマラソン」の主任コーチ、松岡昇さんに教えていただきます。