イギリス4カ国の現地人に「どんな国か?」をインタビュー!各国の英語音声付き
北アイルランド、ストラノーカム、ダーク・ヘッジズ

イギリスはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国から成ることを知っていますか?本記事では、各国の市井の人々にその国がどんな国なのかをインタビューしました。各国の英語の特徴が分かる音声もお楽しみください。

個性豊かな4つの国

イギリスはEngland(イングランド)、Scotland(スコットランド)、Wales(ウェールズ)、Northern Ireland(北アイルランド)の4つの国で構成され、一口にイギリスと言っても、4つの国にはそれぞれ個性や特徴があります(詳しくは下の記事で紹介しています)。

今回は、実際に現地に住む人々に、「あなたの国はどんな国ですか?」と質問してみました。話される英語にも特徴があるので、音声も併せて聞いてみましょう。

イングランドではやっぱりサッカーが人気

マンチェスター・シティの本拠地、エティハド・スタジアム。

インタビュイー情報

  • Berniさん
  • 60代
  • ドッグスタイリスト
  • イングランド、マンチェスター出身

マンチェスターはイングランドの主要な都市の一つで、地図を見るとイングランドのおおよそ真ん中にあります。ロンドンとは3、4時間ほどの距離でしょう。

私たちの街には、マンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティという二つの大きなサッカーチームがあります。私の夫はマンチェスター・ユナイテッドのファンで、私はマンチェスター・シティのファンです。だから時々ではありますが、二人の間に緊張が走ることがあります(笑)。ここの人たちは赤(マンチェスター・ユナイテッド)か青(マンチェスター・シティ)のどちらかのファンで、わが家にはどちらもいるのです。

マンチェスター・ユナイテッドは世界で最も古いサッカーチームの一つで、1878年に創設されました。オールド・トラッフォードがホームスタジアムです。マンチェスター船舶運河の近くで、戦時中に爆撃されましたが、どうにか残りました。マンチェスター・シティはメイン・ロードというスタジアムが本拠地でしたが、現在はエティハド・スタジアムに移転しました。

Manchester’s one of the major cities in England. If you look at the map, it’s roughly in the centre of England. London’s maybe three, four hours away. We have two major football teams, Manchester United and Manchester City. My husband is a Manchester United fan, I’m a Manchester City. So, there is some tension there, ha-ha, sometimes. So, you’re either a red or a blue. So, we’re both in this house. Manchester United, it’s one of the oldest football teams in the world. It started in 1878. Old Trafford is the stadium. It’s close to Manchester Ship Canal, which was bombed during the war, but that survived somehow. Manchester City used to be at a place, stadium called Maine Road. It’s now moved to the Etihad Stadium.

ネッシー伝説でにぎわうスコットランド

ネス湖ではクルーズ船に乗ってネッシー探しに出掛けられる。

インタビュイー情報

  • Alexさん
  • 60代
  • スコットランド、グリーノック出身

アウトランダー」のファンなら、ぜひハイランド地方や周りの島々に行ってみてください。ハイランド地方にはたくさんの山と谷があります。スコットランドでは山を「ben」と呼び、イギリスで一番高い山はスコットランドにあるベン・ネビス山です。谷は「glen」と言います。

スコットランドはどこに行っても人がとても親切で、これはスコットランド人についてよく知られている特徴の一つです。毎年、観光シーズンが始まるとネス湖の怪獣を目にする人がいます。これは本当なんです、議論の余地はありません。怪獣を見たことがあるかをネス湖村やインヴァネスの辺りに住んでいる人に尋ねたら、みんな「見た」と言うでしょうね。

If you’re an “Outlander” fan, visit the Highlands and the islands. The Highlands have mountains and valleys—―in Scotland, we call them “bens.” The highest mountain in Britain is Ben Nevis, which is in Scotland. And the valleys, we call them “glens.” And, of course, everywhere you go in Scotland, the people are very friendly. It’s one of the things we’re famous for. Every year, at the start of the tourist season, someone will see a monster in Loch Ness. It’s a fact. You can’t argue with that. If you ask anyone who lives around the village of Ness or Inverness have they ever seen the monster, they’ll tell you yes.

ウェールズの楽しみは郷土料理

郷土料理の一つ、ウェルシュケーキ。フラットブレッドに砂糖やドライフルーツを加えて焼いたもの。

インタビュイー情報

  • Pádraig Lawlorさん
  • 20代
  • 学生
  • ウェールズ、ブリジェンド出身

ウェールズはとても古い国で、とても奥深い文化があります。「アイステズヴォッド」というお祭りのようなイベントが毎年開催され、伝統的なウェールズの歌と踊りでウェールズの文化を祝います。

ウェールズにはとてもおいしい郷土料理が幾つもあって、ラム肉が入った「カウル」というスープはパンと一緒に食べます。とても素朴で農家の味という感じですが、とても素晴らしい料理です。1400年代当時、ウェールズの農家で簡単に作ることができて、それでいておいしいので広く広まり、いろいろな地域で食べられています。簡単に作れておいしいからです。何百年もの間、人々に楽しまれています。

Wales is a very old country, so that we’ve got very deep culture. There’s something called the Eisteddfod, which is like a national festival we have every year. We’re celebrating Welsh culture, you know, traditional Welsh dancing and singing. We have some really nice national food. There’s something called cawl. It’s like a soup or broth with lamb in it, and you have bread on the side. It’s quite basic, sort of peasants’ food, but it’s lovely. It’s something that back in the 1400s a Welsh peasant could easily make, but it’s still tasty. That’s why it’s so widespread, eaten everywhere, because it’s easy to make but it tastes good. And it’s been around for hundreds of years.

映画やドラマの撮影地が楽しめる北アイルランド

伝説の巨人が作ったともいわれるジャイアンツ・コーズウェー。

インタビュイー情報

  • Dvoraさん
  • 写真家
  • 北アイルランド、ベルファスト出身

私は見たことがないのですが、もし「ゲーム・オブ・スローンズ」に興味があるなら、ここにはちょっとした場所がたくさんあって、ドラマに関連した場所を観光することができます。たくさんの撮影地があって、現在では実際に行くことができるようになっており、ダーク・ヘッジズもその一つです。その辺りにはほとんど何もありません。

最近、私たちはクッシェンダンの洞窟という所を見つけました。とても小さな洞窟です。すごくこぢんまりとした小石の多いビーチですが美しく、水は澄んでおり、どうもそこでも「ゲーム・オブ・スローンズ」の撮影が数シーン行われたようです。

ジャイアンツ・コーズウェイは、伝説と歴史にあふれています。何百万年も前にマグマが冷えてできた場所です。火山とかからのマグマだったと思いますが、六角形の岩がたくさんあるんです。

I(’ve) never seen the “Game of Thrones,” but there’s a lot of little places that, if you’re interested in that, they have a lot of places that now you can go to which is[are] connected with that. A lot of the places where they shot are now places that you can go and visit, one of them being The Dark Hedges. There’s not a lot around there. We’ve stumbled across another place recently, called Cushendun Caves, and it’s (a) very small cave. It’s very small, very pebbly beach. Beautiful, clear water, but apparently that’s (where) some of the scenes were shot for the “Game of Thrones” as well. Giant’s Causeway is full of folklore and history. It was formed millions of years ago by cooling magma. I think it’s, was magma from volcanoes and stuff, and it’s hexagonal rocks.

※本記事は『ENGLISH JOURNAL』2021年12月号に掲載した記事を再編集したものです。

取材:荒玉野(イングランド、スコットランド)、冨久岡ナヲ(ウェールズ、北アイルランド)

ENGLISH JOURNAL ONLINE編集部
ENGLISH JOURNAL ONLINE編集部

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