今年2023年のイースターは、4月9日!イースターという行事の由来は何でしょうか?また、どんなイベントで楽しむのでしょうか?
イースターってどんな行事?
イースターは復活祭。イエス・キリストの復活を祝う日です。イエス・キリストは、弟子たちとの最後の晩餐にて自らの身体と血をパンとワインに例えて弟子たちに分け与えた後、裁判にかけられ、有罪判決を下されます。その後、ローマ兵にひどく痛めつけられながら、十字架を自ら背負いゴルゴダの丘までエルサレム街道を通って歩き、十字架上で亡くなりました。13日の金曜日に亡くなったとする説もあり、この日は不吉な日として西洋では認識されているようです。
「世の罪の身代わり」となり亡くなられたイエス・キリストは、3日の後、死からよみがえり復活します。これが、日曜日だったと言われています。
イースターはこの壮大なイエス・キリストの復活劇を祝う日なのです。
しかし、元々は宗教とは関係のなかった春の祭りが、キリスト教の布教に伴い、意味を変えて「イースター」として楽しまれるようになったともいわれています。春の到来を、皆で集まって楽しむ行事でもあるようです。
いつがイースター?
イースター当日は、春分の日の後、最初に来る満月の日の次の日曜日とされており、「イースターサンデー」とも呼ばれます。2023年は、4月9日のようです。
また、イースター前の日曜日を除く40日間を「四旬節」(Lent)と呼び、キリストの受難をしのび、悔い改めをもって節制して過ごす期間とされています。第1日が「灰の水曜日」(Ash Wednesday)で、2023年は2月22日でした。灰をかぶるのは、古い習慣で信徒が罪を悔いたしるしに粗い布をまとって灰を被ったとされているからです。つまり、イースターは2月から始まっているのです。
なんで卵?
イースターといえば卵のイメージが強いです。なぜ卵をイベントでは使うのでしょうか?それは卵が意味するシンボルにあるようです。
卵は「誕生」のシンボルで、新しい命の源であることから、キリストの復活を祝うのにちょうどいいそうです。その他にも、花、ひよこ、チョウ、小鳥、アヒルの子もイースターのシンボルで、どれも「新しい命」の象徴として使われているようです。
どのように楽しむ?
では、イースターはどのように楽しめばよいでしょうか?
まずは、ゆで卵の殻に色を付けることから始めましょう。卵の上下に穴を開けて、中身を抜きます。アクリル絵の具やポスターカラーなど発色の良い染料を使って卵を染めます。また、シールやスタンプで卵を飾るのもよいでしょう。パンチアートで切り抜いた紙片も組み合わせれば、かわいらしい模様が作れます。ゆで卵で作ることもできますが、染料が中身まで染みてしまうことや日持ちを考えると、中身を抜く方がおすすめです。
作った卵は、家の中に飾るだけでなく、エッグハント、エッグロール、エッグレースなどに使って遊びましょう!
エッグハントは庭や家の中に隠された卵を見つける遊びで、見つけた卵の数を競い合って楽しみます。
エッグロールは草の生えた斜面で卵を転がす遊びで、飾り付けした卵を割れないように転がすのが難しいようです。
エッグレースでは、卵をスプーンに載せて運びます。運動会や体育祭で行う「スプーンリレー」と似ているかもしれません。
卵を使って遊ぶ以外にも、教会のミサに行ったり、パレードやイベントに参加したりしてもよいかもしれません。多くの教会では日曜日の朝に「イースター礼拝」を行います。また、ディズニーランドでは4月1日から「ディズニー・イースター」が開催され、パレードがイースターの装いになったり、スペシャルグッズが発売されたりします。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、3月10日からイースターイベントが開催されています。
ぜひイースター、復活祭という宗教行事を楽しんでみてください。
トップ画像:UnsplashのBianca Ackermannが撮影した写真
本文画像:UnsplashのHannah TaskerとArteida MjESHTRIが撮影した写真