街中や観光地で、外国人観光客が困っているらしい姿を見かけたことはないでしょうか。たとえば、道に迷って目的地にたどり着けない、駅構内で乗るべき電車が分からない、飲食店で日本語のメニューしか用意されておらず注文できない、など。そんな場面で手助けするためのシンプル英語を紹介します。
駅構内で目的の乗り場を説明する表現
外国人観光客が駅の中で、電車の乗り場が分からず困っているようです。目的地へ行く電車が出るホームの場所を伝えましょう。
(1) That's on Track 3.
「(その電車は)3番ホームです。」:trackは「線路」という意味です。Track 3は「3番ホーム」を表し、Platform 3と言い換えることも可能です。onは「~に接している」ことを表すので、on Track 3で「(その電車が)3番線の線路の上にある」ということになります。
(2)Take the train from Track 6 or 8.
「(この電車は)6番ホームまたは8番ホームで乗ります。」:take the trainは「電車に乗る」、from A or Bは「A か B のどちらかから」という意味の表現です。
対話例で表現を確認
紹介した表現を含む対話例です。
(1) That's on Track 3.
A: That's on Track 3.
B: Where is Track 3?
A: Track 3 is one floor below.
B: So, I need to go downstairs.A:(その電車は)3番ホームです。
B: 3番ホームはどこですか。
A: 3番ホームは1つ下の階にあります。
B: ああ、下の階に行くんですね。
(2) Take the train from Track 6 or 8.
A: Take the train from Track 6 or 8.
B: From Track 6 or 8.
A: The next train leaves from Track 6.
B: Oh, I see.A:(この電車は)6番ホームまたは8番ホームで乗ります。
B: 6番ホームか8番ホームですね。
A: 次の電車は6番ホームから出ます。
B: ああ、なるほど。
この表現も覚えておこう
口頭で説明するのが難しく、近くに構内図がある場合、また自分で案内するのが難しい場合に役立つ表現です。
(3) I'll show you it on this station map.
「この構内図で説明します。」:I'll show you itは「私はあなたにそれを説明します」という意味の表現です。on this station mapは「この(駅の)構内図上で、この構内図上の」という意味になります。
(4) You'll have to ask the station staff.
「駅員に聞いてください。」:You’ll have to doは「あなたは~しなければなりません」、ask は「~に尋ねる」という意味の表現です。
まとめ
紹介した表現はいずれもワード数をできるだけ抑えた、初級者の方でも取り組みやすい表現です。少しずつ覚えて、実際に使ってみましょう。
『観光客を助ける英会話』が好評発売中!
困っている外国人観光客を手助けするためのシンプル英語を学ぶ本です。街中や観光地で、外国人が困っているらしい姿を見かけたことはないでしょうか。たとえば、道に迷って目的地にたどり着けない、駅構内で乗るべき電車が分からない、飲食店で日本語のメニューしか用意されておらず注文できない、など。そんな場面で、なんとか力になりたい、と思ったことがある方は少なくないはず。本書はそんな方々が対象読者です。
英語に苦手意識があっても大丈夫
本書は、英語に苦手意識がある方、学生時代に学んで以降、ずっと英語から離れていた方などを想定して、そうした方々が無理なく使えるように、1つの文のワード数はできるだけ少なくしました。シンプル英語だから、英語が初級レベルでも学びやすく、そして忘れにくいです。
40場面、240フレーズを収録
外国人観光客と比較的多く遭遇するであろう、駅、観光スポット、小売店、飲食店などの代表的な40場面を選び、計240のフレーズと、そのフレーズを使った対話例を収録しています。たとえば以下のようなフレーズです。
「途中まで一緒に行きましょう。」
「観光案内所で無料Wi-Fiを使えます。」
「スマホにQR コードを表示させてください。」
「食物アレルギーはありますか。」
1人ですべてを解決できなくても、一次的な対応をする場合に使える表現や、英語ができる人につないであげる際に使える表現も収録しています。付属音声で練習して、実際に街中で使ってみましょう。