TOEICのパート2は、英語音声に対する自然な回答を選ぶ問題が出題されます。短い文とはいえ、パート2は耳からでしか情報を得られないため苦手意識をもっている方は多いでしょう。
そこで本記事では、パート2で出題される問題パターン別の回答方法や、スコアアップのコツなどを解説しています。点数アップに効果的な勉強法やおすすめ教材も紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
本記事を読めばパート2に対する苦手意識がなくなり、目標スコア到達に向けた効果的な学習を行えるようになるでしょう。
TOEICパート2では、短い音声を正確に理解するリスニング力が必要です。リスニング力強化のために有効な学習ツールとして「Santa アルク」を紹介します。
Santa アルクの特徴は、AIを活用した効率的な学習ができる点です。たとえば、苦手分野の分析や最適な学習ルートの提案などが可能です。また、AIによる精度95%をほこるスコア診断によって、定期的に自分のレベルを確認できる機能もついています。
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パート2の学習を効率的に行いたい方は、Santa アルクを検討してみてください。
目次
TOEICパート2の問題形式
TOEICのパート2は、短い音声を聴いてもっとも適切な回答を選ぶ問題形式です。パート2の特徴は、音声も設問も問題用紙に記載されていない点です。
たとえば、以下のような問題が出題されます。(本番では音声も設問も記載されていません)
本記事では以下から問題を引用しています。
【音声】
Would you like me to close the door?(ドアを閉めましょうか。)
【選択肢】
(A) OK. I’ll try one of those.(いいですよ。あれのうちのひとつを試してみます。)
(B) Yes. Could you?(ええ。お願いできますか。)
(C) I think it closes at 10:00.(10時に閉まると思います。)
上記の場合、答えは(B)です。
25個の短い音声が次々と流れてくるため、問題を解いたらすぐ次の問題に集中する必要があるパートです。
TOEICパート2は一番難しい?苦手な人が多い理由
TOEICのパート2をもっとも難しいと感じる方が一定数います。
- 問題用紙から情報を得られない
- ひっかけ問題が出題される
難しいと言われる理由を、上記2点の観点から解説します。
問題用紙から情報を得られない
パート2が他のパートと大きく異なるのは、問題用紙に情報が一切記載されていない点です。
短い音声と、音声に対応するA〜Cの選択肢は、耳からしか情報を得られません。そのため、リスニングに苦手意識をもっている方にとって、パート2は難易度が高いパートに思われるのです。
一方で、リスニング力さえあれば、パート2のスコアは伸ばせます。パート3やパート4は設問を読むリーディング力も必要ですが、パート2はリスニング力のみが求められるのです。
ひっかけ問題が出題される
パート2ではひっかけ問題が出題されるため、難易度が高いと思われています。
たとえば、Doから始まる会話では、YesやNoでの答え方が基本です。しかしパート2では、YesやNo以外の回答が正解になるケースがあります。
ひっかけ問題は他にも種類があります。ひっかけ問題の対策については、記事後半で解説しているため、参考にしてみてください。
TOEICパート2の出題パターン
TOEICのパート2には、よく出る会話のパターンが存在します。
- WH疑問文問題
- Yes・No 疑問文問題
- 否定疑問文問題
- 付加疑問文問題
- 選択疑問文問題
- 平叙文問題
それぞれのパターンには答え方の基本があるため、しっかり理解しておきましょう。
WH疑問文問題
5W1Hの会話とは、以下の単語から始まる会話を指します。
- Who(だれが)
- What(何を)
- When(いつ)
- Where(どこで)
- Why(なぜ)
- How(どのように)
WH疑問文問題の例題を以下に示します。
【音声】
Who is in charge of seating arrangements?(だれが席の配置を担当していますか。)
【選択肢】
(A) The agreement has been broken.(協定は破られました。)
(B) Julia usually does them.(ジュリアがいつも行っています。)
(C) There’s no extra charge for those.(それらに対する追加料金はありません。)
上記の答えは(B)です。Whoで質問されているため、上記の問題のように人名が出てきた選択肢が正解になるケースが多いです。
他にもWhereの場合は「場所」、Whenの場合は「時間」に関わる単語が出現すると、正解の確率が高くなります。
文頭を聞き取れると正解率が上がる問題であるため、難易度は比較的低い問題です。
Yes・No 疑問文問題
Yes/Noで答えられる問題パターンです。基本的にはDo〜やAre〜などから始まる疑問文を指します。
例題を以下に示します。
【音声】
Do you know how to fix this machine?(この機械の修理方法がわかりますか。)
【選択肢】
(A) I don’t know where she is.(彼女がどこにいるのか知りません。)
(B) By next week, I’m sure.(来週までには、間違いなく。)
(C) No, but try Sarah. Maybe she knows.(いいえ、でもサラを当たってみてください。たぶん彼女ならわかります。)
答えは(C)です。WH疑問文問題と同様に、Do〜やAre〜、Is〜などを聞き取ると正解率が上がる問題であるため、文頭の疑問詞に集中しましょう。
否定疑問文問題
否定疑問文問題とは、Don’t you〜やIsn’t〜のような表現で始まる疑問文を指します。日本語に訳すと「〜ではないのですか?」や「〜ですよね?」となります。
例題を以下に示します。
【音声】
Isn’t Charles going to take over for Bob?(チャールズがボブの仕事を引き継ぐのではないのですか。)
【選択肢】
(A) I guess we’ll have to start over.(思うに、もう一度やり直さなければなりません。)
(B) No one knows for sure.(だれも確かなことを知らないんです。)
(C) Yes. We have a reservation for two.(はい。2人分のご予約を承っています。)
正解は(B)です。上記の問題では、否定疑問文を知らなければ、音声の内容を正確に把握できません。
否定疑問文は、何度も聞いて慣れていないと、回答が難しい出題形式です。パート2でハイスコアを取るために、日々の学習時に否定疑問文の聞き取りトレーニングも取り入れましょう。
付加疑問文問題
付加疑問文問題とは、疑問文の最後に「〜, don’t you?」 や 「〜, isn’t it?」などがつけられた問題を指します。付加疑問文の文末は、日本語にすると「〜だよね?」と訳せます。
例題を以下に示します。
【音声】
It’s going to be sunny tomorrow, isn’t it?(明日は晴れですよね。)
【選択肢】
(A) Yes. It was hot there too.(はい。そこも暑かったのです。)
(B) Yes. That’s what the weatherperson said.(はい。気象予報士がそう言っていました。)
(C) Sure. Tomorrow is fine with me.(もちろん。明日でいいですよ。)
正解は(B)です。付加疑問文の注意点は、最後の付加疑問詞を聞くまで疑問文だと判断できないことです。
リスニング力が試される問題で、難易度は比較的高くなります。
選択疑問文問題
複数の選択肢から適切な回答を選ぶ問題です。
たとえば、以下のような問題が出題されます。
Would you prefer first class or business?(ファーストクラスになさいますか、それともビジネスクラスになさいますか。)
(A) First class passengers may now board.(ファーストクラスの乗客は、すぐに搭乗できます。)
(B) I was the top of my class in high school.(わたしは高校時代、クラスの主席でした。)
(C) My budget only allows for business class.(わたしの予算では、ビジネスクラスしか利用できません。)
正解は(C)です。上記の問題では、(B)の選択肢にあるclassが、飛行機のclassと同じ音であるため注意しましょう。
選択疑問文問題は、疑問詞の「Which」や、上記の「prefer」などの単語が登場する場合が多いです。
平叙文問題
平叙(へいじょ)文問題とは、疑問形ではない通常の文章を指します。
例題を以下に示します。
【音声】
This is the worst time for the lights to go out.(こんなときに停電するのは最悪です。)
【選択肢】
(A) The light fixtures will be installed next week.(照明設備は来週取り付けられます。)
(B) Calm down. They’ll be back on in a minute.(落ち着いて。すぐに復旧するでしょう。)
(C) I’m sorry. I don’t know what time it is.(すみません、何時か分かりません。)
正解は(B)です。(A)のlightや(C)のtimeなどに引っかからないように注意しましょう。
平叙文問題は、基本的な疑問文と異なり最後まで聞き取れなければ正解できない場合が多いです。パート2の中でも高いリスニング力が求められる問題パターンです。
TOEICパート2でスコアアップするコツ
TOEICのパート2でスコアアップするためのコツを紹介します。
- 文頭の疑問詞を集中して聞く
- 同じ音の単語に注意する
- ひっかけ問題の対策をしておく
覚えておくだけでスコアを上げられる方法もあるため、ぜひ参考にしてみてください。
文頭の疑問詞を集中して聞く
パート2では、疑問詞を聞き取るだけで正解できる問題があるため、文頭に集中しましょう。
疑問詞と回答の関係性は以下のとおりです。
疑問詞 | 回答のタイプ | 例 |
---|---|---|
Who | 人物 | John, a manager, the secretary |
What | 物事、活動 | A report, going to a meeting |
Where | 場所 | In the office, at the park |
When | 時間、日付 | Tomorrow, at 3 PM, on Monday |
Why | 理由、原因 | Because of the holiday, for a meeting |
Which | 選択肢からの選択 | The blue one, the second option |
How | 方法、状態 | By car, quickly, very well |
How many/much | 数量、金額 | Three, $50 |
Do/Does/Did | Yes/No(肯定的または否定的な答え) | Yes, he does. / No, I didn't. |
Can/Could | 能力、可能性 | Yes, I can. / No, we couldn't. |
上記の内容を覚えておくだけで、文章全体を聞き取れなくても正解を選べる確率が上がります。
とくに初心者の方は、文頭に集中する方法でパート2のスコアアップが期待できます。
同じ音の単語に注意する
パート2では、問題の音声で流れた単語と同じ音の単語が選択肢に含まれている場合があるため注意しましょう。
たとえば、以下のような問題が出題されます。
【音声】
Would you prefer first class or business?(ファーストクラスになさいますか、それともビジネスクラスになさいますか。)
【選択肢】
(A) First class passengers may now board.(ファーストクラスの乗客は、すぐに搭乗できます。)
(B) I was the top of my class in high school.(わたしは高校時代、クラスの主席でした。)
(C) My budget only allows for business class.(わたしの予算では、ビジネスクラスしか利用できません。)
正解は(C)です。この問題では(B)の高校のクラス(class)が飛行機のクラス(class)と同じ音の単語として出題されています。
問題の音声と同じ音が聞こえたからといって、安直に同じ音が登場した選択肢を選ばないように注意しましょう。
ひっかけ問題の対策をしておく
パート2で出題されるひっかけ問題は誤答しやすいため、日々の学習で対策しておきましょう。
ひっかけ問題の例を以下に示します。
【音声】
Why don’t you take the rest of the day off?(きょうはもう終わりにしたら?)
【選択肢】
(A) Yes. Where is the rest of the crew?(はい。残りの乗務員はどこですか。)
(B) I can’t. I have a deadline.(できません。締め切りがあるので。)
(C) Because the project has finished.(事業が終わったからです。)
答えは(B)です。問題ではWhyが文頭であるため、理由を答えていそうな(C)を選択する方もいるでしょう。
しかし、Why dou't you 〜は「〜してはどうですか?」を示す表現であるため、(B)が適した回答になります。
その他にも、Whereから始まっているのに、場所で回答していない選択肢が正解になる問題も出題されます。
ひっかけ問題への対策は、問題集を何度も解いてトレーニングする方法が効果的です。難易度が高い問題ですが、とくにハイスコアを狙う方には落とせない問題です。
パート2以外のTOEICのコツを知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
TOEICパート2における効果的な勉強法
TOEICのパート2における勉強法を3つ解説します。
- シャドーイングを行う
- ディクテーションを行う
- パート2に特化した教材で学習する
上記の勉強法はパート1・3・4のスコアアップにもつながります。学習する際の参考にしてみてください。
シャドーイングを行う
シャドーイングとは、流れる音声を聞きながら、後を追って繰り返し発声するリスニングトレーニングです。
シャドーイングを実践することで、正しい発音を理解できるようになります。自分が発音できる音は聞きやすくなるため、リスニング能力が向上するのです。
また日本人が苦手とする、単語と単語をつなげて発音するリンキングも、シャドーイングによって聞き取れるようになります。
シャドーイングの実践には、TOEICなどの試験対策用の教材以外にも、好きな動画や映画などを活用するのもいいでしょう。
学習にシャドーイングを取り入れて、正しいアクセントや英語のリズムを習得しましょう。
ディクテーションを行う
ディクテーションとは、聞き取った音声を文字起こしするトレーニングです。
ディクテーションを行うと、聞き取れない単語が明確になります。苦手な音を把握できると重点的に対策できるため、効率的にスコアを伸ばせるのです。
ディクテーションを学習に取り入れて、パート2のスコアをアップさせましょう。TOEIC対策におけるディクテーションに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
パート2に特化した教材で学習する
TOEIC対策を行うために、パート2に特化した教材を選ぶこともおすすめです。
パート2に特化した教材では、よく出る表現やひっかけ問題を集中して学習できるため、無駄がありません。
前述したシャドーイングやディクテーションなどを、パート2に特化した教材で行うのも効果的です。
パート2に特化した教材を、次の章で紹介しているため、参考にしてみてください。
TOEICパート2のおすすめ教材
TOEICパート2の対策におすすめの教材を3つ紹介します。
- Santa アルク
- TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 2 & 1
- TOEIC L&R TEST 5分間特急 超集中リスニング
効率的にスコアアップが狙える教材を厳選しているため、教材選びで悩んでいる方は参考にしてみてください。
Santa アルク
AIの力で効率的に学習できるアプリ「Santa アルク」を紹介します。
Santa アルクは、約600万人のユーザーに利用されており、以下の特徴をもっています。
- AIによる精度95%のスコア診断ができる
- AIが効率的な学習ルートを提案してくれる
- 「Santa Tutor」で英語に関する質問ができる
- 無料でも学習できる
- 点数アップの実績が多数ある
Santa アルク最大の特徴は、AIの力で効率的な学習を行える点です。精度95%のスコア診断や、最適化された学習ルートの提示、苦手分野の分析などをAIが行います。
またSanta アルクでは、リスニング教材を多数出版しているアルクがこれまで提供してきた問題にも取り組めます。
通常何冊も購入する必要がある問題を、アプリひとつで対応できるためお得に学習できる点もメリットです。
Santa アルクはスマホアプリなので、どこでもリスニング学習を行えます。忙しい方でも通勤・通学中にリスニング力を鍛えられるため、効率的な学習を行いたい方は、Santa アルクの活用を検討してみてください。
TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 2 & 1
「TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 2&1」は、TOEICリスニングセクションのパート1とパート2の対策に特化した参考書です。
本書は難問とされる出題パターンを押さえ、演習を通じてスコアアップを目指す教材です。
パート2に関しては7つの出題パターンに分けられており、苦手なパターンに集中して取り組むことで弱点を克服できるようになっています。
巻末には、自分の弱点を把握するための模試も用意されています。英語力の向上にも役立つ独自のトレーニング方法も紹介されており、パート2に特化した参考書を探している方におすすめの1冊です。
TOEIC L&R TEST 5分間特急 超集中リスニング
「TOEIC L&R TEST 5分間特急 超集中リスニング」は、TOEICのリスニング対策に特化した参考書です。
パート2では文頭のみ聞き取れると答えられる問題がある一方、全文を聞き取れなければ正解できない問題もあります。パート2のスコアを効率的に伸ばしたいなら、リスニング力強化に特化した本書が効果的です。
難易度の高い問題も取り扱っていますが、具体的にわかりやすく解説されているため初心者の方でも安心して取り組めます。
さらに、毎日5分のトレーニングでリスニング力を向上させられる点も特徴です。仕事や学業で忙しい方でも、5分間継続して学習すればリスニング力アップが期待できます。
効率的にリスニング力を向上させたい方は、検討してみてください。
TOEICのリスニング対策についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
TOEICパート2の点数を上げて目標スコアを達成しよう!
TOEICのパート2は、出題形式を把握していたり、コツを掴んだりするだけでもスコアアップを狙えます。
しかし、ハイスコアを狙いたい方は、ひっかけ問題や難易度の高い問題(平叙文や付加疑問文など)にも正解できなければ目標を達成できません。
リスニング力を強化したい方は、本記事で紹介している勉強法を実践して、パート2のスコアアップを狙いましょう。
パート2対策で効率的な学習教材を探している方には、「Santa アルク」が有効です。
初心者の方には難しい苦手分野の分析や、最適な学習計画の立案などをAIが行います。また、AIによる精度95%のスコア診断をいつでも実施できるため、定期的に自分の英語力を確認できます。
さらにSanta アルクはスマホアプリであるため、好きなときにリスニングトレーニングを実施できる点も強みです。忙しい方でも、イヤホンがあれば通勤・通学中にパート2のスコアを伸ばせます。
効率的にパート2のスコアアップを目指したい方は、Santa アルクの利用を検討してみてください。
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