ビジネスからプライベートまで: 英語での「依頼」表現をマスターする

依頼の一言がビジネスの成果を左右することも。また、親しい人への一言が関係を深める鍵になることも。英語での「依頼表現」の仕方はさまざまです。ビジネスシーンからプライベートまで、相手との関係性も考慮しつつ、自分の気持ちを正確に伝えられる表現を、まとめて紹介します。

大事なのは相手を尊重する適切な言葉遣い

ビジネスの場だけでなく、日常生活でも英語での「依頼」は避けては通れません。しかし、その表現は相手の立場、関係性、シチュエーションによって微妙に異なります。相手を尊重し、適切な言葉で気持ちを伝える技術は、ビジネスからプライベートまで幅広く活用できるスキルです。

カジュアル (友人や知人など、親しい間柄)

Can you ~?

「~してくれる?」という意味で、相手に何かを頼むときの疑問文として最も一般的に使われます。

Can you pass the salt?
塩を取ってくれる?

Could you ~?

Could you help me carry this box?
この箱、持ってくれますか?

Can you ~?よりもやや丁寧な表現として使われる依頼の形式です。couldはcanの過去形ですが、この文脈では過去を示すわけではなく、依頼をより柔らかく表現するために使われます。

Would you mind -ing?

直訳すると「~するのは嫌ですか?」です。mind -ingは「~することを嫌だと思う」という意味です。依頼そのものよりも、相手に不便や迷惑をかけることを避けるという気配りを前面に押し出したいときに適しています。

Would you mind opening the window?
窓を開けてもらってもいいですか?

これを短縮してMind ~?と言うこともできます。非常に簡潔で、依頼や質問をカジュアルかつ直接的にする際に使用されます。

Mind turning down the music?
音楽を小さくしてくれる?

Can you give me a hand with ~?

直訳すると「~に関して手を貸してくれる?」となりますが、実際には「~の手伝いをしてくれる?」や「~で助けてくれる?」という意味で使われる英語の依頼表現です。特に物理的な手助けやアクションを伴うタスクの助けを求める際に適しています。

Can you give me a hand with these boxes?
この箱を(運ぶのを)手伝ってもらえる?

短縮して、Gimme a hand with ~と言うこともできます。gimmeはgive meの口語的な短縮形として使われます。特に親しい人々の間でのコミュニケーションでよく聞かれる表現です。

Do you want to ~?

「~しない?」や「~したい?」というニュアンスです。こちらの希望よりも相手の意思に重点を置くため、堅苦しくなく何かを頼むときに適しています。

Do you want to join us for dinner?
私たちと一緒に食事しない?

Do me a favor and ~

「ちょっと頼みがあるんだけど、~してくれない?」という意味で、直接的ですが、柔らかい依頼の仕方として使われます。

Do me a favor and check this letter, will you?
お願いがあるんだけど、この手紙をチェックしてくれない?

Can you hook me up with ~?

英語のスラング的な依頼表現で、「~を紹介してくれる?」や「~を手に入れてくれる?」という意味になります。たとえば、誰かが何か特定の商品やチケットを探していて、それを持っているか、入手方法を知っている人に頼む場合などに使います。

Can you hook me up with some tickets?
チケットを手配してくれる?

Help a brother/sister out with ~

「兄弟や姉妹として、~の手伝いをしてくれない?」という意味になりますが、実際の兄弟姉妹という意味ではなく、一般的な友情や連帯感を示すための表現です。

Help a brother/sister out with this project.
このプロジェクトを手伝ってくれない?

Be a pal and ~

上の表現と似ていますが、こちらは「友達として、~してくれる?」という感じです。palは「友達」を意味するカジュアルな言葉です。and以降には依頼したい内容の動詞が続きます。

Be a pal and cover my shift tomorrow.
友達として、明日の当番を代わってくれ。

Think you could ~?

Do you think you could ~?のDo youが省略されたカジュアルな文です。「~できると思う?」という意味になります。直接的でなく、簡潔でフレンドリーな形で相手に何かを依頼する際に使用されます。

Think you could drive me to the airport?
空港まで送ってもらえたりする?

Any chance you could ~?

文の最初のIs thereが省略されていると考えることができます。「~できる可能性はありますか?」という意味になります。この表現を使用することで、相手に選択の余地を残しながらも自分の希望や要望を伝えることができます。

Any chance you could help me move next week?
来週、引っ越しを手伝ってもらえる可能性はある?

ビジネスやフォーマル (上司や未知の人とのコミュニケーション)

I’m wondering if you could ~

I’m wonderingは「私は思っています」や「私は疑問に思っています」といった意味で、この表現を使用することで、相手に直接的なプレッシャーをかけることなく、優しく依頼や要請を伝えることができます。実際には「~してもらえますか?」という質問や依頼の意味になります。

I’m wondering if you could provide an update on the project’s progress.
プロジェクトの進捗についての最新情報を提供していただけますか。

I’d appreciate it if you could ~

「~ていただければ感謝します」と、礼儀正しく丁寧に何かを頼む際に使われます。先にも説明しましたが、couldはこの文脈では過去を示すわけではなく、依頼をより柔らかく表現するために使われます。

I’d appreciate it if you could review the report by tomorrow.
明日までに報告書を確認していただけると幸いです。

Would it be possible for you to ~?

上のappreciateを使ったフレーズと同様に、相手に対してプレッシャーや強制感を与えずに、頼みたいことを優しく伝えることができる表現です。「~していただくことは可能でしょうか?」のような意味になります。

Would it be possible for you to attend the meeting?
会議に出席していただくことは可能でしょうか?

I kindly request that you ~

kindly requestは、直訳すると「優しくお願いします」となります。依頼のトーンを柔らかくし、礼儀正しく聞こえるようにする役割を果たします。「~していただきたくお願い申し上げます」のように訳すことができます。

I kindly request that you update the client.
クライアントに最新情報を伝えていただきたく、お願い申し上げます。

Could I ask you to ~?

直訳すると「~していただくことをお願いしてもよろしいですか?」という意味の、礼儀正しい英語の依頼表現です。頼みたいことを直接的には言わずに、まず依頼そのものの許可を求める形を取ることで、非常に丁寧に感じられます。

Could I ask you to forward this email?
このメールを転送していただけますか。

Could you please ~?

Could you ~?(~していただけますか?)にpleaseを含むことで、依頼の内容に対する丁寧さや感謝の意をさらに強調します。

Could you please confirm your attendance?
出席の確認をお願いできますか。

I’d be thankful if you could ~

I’d be thankful(I would be thankful)は「私は感謝します」という意味で、相手が依頼を受け入れてくれた場合の感謝の気持ちを表現しています。

I’d be thankful if you could babysit tonight.
今夜、子守りをしてくれたらありがたいのですが。

非常に丁寧 (大切な人や尊敬する人への依頼)

I would be most grateful if you could ~

gratefulにはthankfulと同様に「感謝する」という意味があります。mostを付けることで強く感謝の気持ちを伝えつつ、丁寧に何かを頼む際に使います。

I would be most grateful if you could share your insights.
ご意見を共有していただければ大変幸いです。

It would mean a lot to me if you could ~

mean a lot to meは「私にとって大変意味がある」という意味。依頼の内容が自分にとってどれほど重要であるか、また、相手の協力や助けを真剣に希望していることを強調します。

It would mean a lot to me if you could attend my graduation.
私の卒業式に出席していただけたら、大変うれしく思います。

※ mean a lot:大きな意味を持つ、

If it’s not too much trouble, could you ~?

「もしそれほどのご迷惑でなければ」と前置きすることで、相手に負担や不便をかけたくないという気配りや考慮を示しています。相手の都合や時間を尊重しながら、柔らかく依頼したい場面に適しています。

If it’s not too much trouble, could you write a recommendation for me?
ご迷惑でなければ、私の推薦状を書いていただけますか?

I humbly request that you ~

humblyは「謙虚に」「控えめに」という意味の副詞で、humbly requestで「謙虚にお願いする」となります。依頼の際に自分の立場を低く見せることで、相手に対する敬意を強調。深い敬意と謙虚さを持って、依頼を行うことができます。

I humbly request that you consider our proposal.
私たちの提案を検討していただくよう、謹んでお願い申し上げます。

May I respectfully ask you to ~?

respectfullyは「敬意を持って」という意味の副詞で、依頼の際に相手に対する尊敬や敬意を強調します。礼儀正しく、かつ相手に対する敬意を持って依頼を行うことができます。

May I respectfully ask you to share your expertise?
恐れ入りますが、あなたの専門知識を共有していただけないでしょうか。

必要性や緊急性を強調したいとき

I really need you to ~

reallyを挟むことで、「本当に ~してほしいのです」と、依頼の内容が非常に重要、または緊急であること伝えたい場面に適しています。

I really need you to finalize the design by today.
本当に今日中にデザインを最終化してほしいのです。

It’s crucial that you ~

crucialは「極めて重要な」という意味です。依頼の内容が無視できないほどの重要性を持つことを示しています。 「~することが非常に重要です」と強く依頼するのに適した表現です。

It’s crucial that you inform everyone about the changes.
変更事項を全員に伝えることが非常に重要です。

It’s essential for you to ~

essentialは「不可欠な」「絶対必要な」という意味で、その要請の重要性を強調します。特定の結果を達成するための鍵となる行動を求める場面などで使われます。

It’s essential for you to backup the data.
データのバックアップをすることはあなたにとって必要です。

I can’t stress enough how important it is for you to ~

I can’t stress enoughは、その重要性を「どれだけ強調しても足りない」ことを示しています。重大な結果がかかっている場面や、特に緊急性を感じる状況での要請などで、よく使われます。

I can’t stress enough how important it is for you to meet the deadline.
締め切りを守ることの重要性をどれだけ強調しても足りません。

I urgently need your assistance with ~

urgentlyは「緊急に」という意味の副詞で、その依頼の緊急性を強調しています。また、assistanceは「協力」「援助」という意味で、相手のサポートや協力が必要であることを示しています。

I urgently need your assistance with the server issue.
サーバーの問題について、緊急にあなたの支援が必要です。

まとめ

英語での「依頼」は、コミュニケーションの核心をなす要素です。ビジネスの成功から親しい人との関係深化まで、この記事で学んだ依頼表現を活用して、より豊かなコミュニケーションを実現しましょう。相手を思いやる気持ちと、適切な表現がもたらす効果は計り知れません。

ENGLISH JOURNAL編集部
ENGLISH JOURNAL編集部

英語を学び、英語で学ぶための語学情報ウェブサイト「ENGLISH JOURNAL」が、英語学習の「その先」にあるものをお届けします。 単なる英語の運用能力にとどまらない、知識や思考力を求め、「まだ見ぬ世界」への一歩を踏み出しましょう!

英文校正:Peter Branscombe

トップ写真:Christina @ wocintechchat.com from Unsplash

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