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全米ナンバーワンを記録したBTSの英語曲第3弾「Permission to Dance」

「今聴いてほしいアーティスト」と関連する楽曲を音楽が伝えるメッセージや社会的・音楽的文脈などと合わせて高橋芳朗さんが解説します。

今月の一曲

BTSの「Permission to Dance」を紹介します。

2013年デビューの韓国発7人組ボーイグループ「BTS」は世界中で旋風を巻き起こし、「Permission to Dance」を含むシングル「Butter」がロングヒット中。今年の第63回グラミー賞では惜しくも受賞は逃したものの、韓国アーティスト史上初となる「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス」部門ノミネート&単独パフォーマンス披露も大きな話題に。

「みんなで自由に踊ろう」―世界に向けたポジティブなメッセージソング

昨年の「Dynamite」の全米1位獲得によって、名実共に世界を代表するアーティストの地位を決定付けた韓国のボーイグループ、BTS。その勢いは今年に入ってもとどまるところを知らず、「Dynamite」に続く2曲目の英語詞のシングル「Butter」も5月にリリースして初登場で全米チャートを制覇。その「Butter」が連続1位記録を更新する中、畳み掛けるようにして7月に発表した英語曲第3弾「Permission to Dance」も「Butter」と入れ替わりで全米ナンバーワンを記録するなど、目下向かうところ敵なしの状態だ。

先述した「Dynamite」や昨年末のアルバム『BE』からの先行シングルに選ばれた「Life Goes On」など、ここ最近は楽曲を通してコロナ禍の世界を元気づけ癒やし続けているBTSだが、今回の新曲もそんなコンセプトを継承するダンスポップ。メンバーのJIMINは曲のテーマについて「パンデミックで厳しい日々が続いていますが、ダンスだけは誰の許可もなく踊っていいんだ、そんなメッセージを込めた曲です」とコメントしている。

I wanna dance! / The music’s got me going / Ain’t nothing that can stop how we move, yeah / Let’s break our plans / And live just like we’re golden / And roll in like we’re dancing fools

踊りたいんだ!/音楽に合わせて僕の体が動き出す/こんな感じで踊り出したらもう誰にも止められない/予定にしばられないで/胸を張って生きていこう/みんなで集まってバカみたいに踊るんだ

この「Permission to Dance」は振り付けに国際手話を取り入れるなど、より幅広い層に届くことを視野に入れて作られているが、これは彼らが本気で世界を勇気づけようとしていることの表れなのだろう。今のポップシーンをけん引しているのは他でもない、自分たちなのだ―「Permission to Dance」からは、そんなBTS の自覚と強い使命感が聴き取れる。

英語詞のおすすめK-POPソング4選

今回の記事で紹介している音楽のプレイリストをご紹介します。国や人種の壁を越えて楽しめる英語詞のK-POPを聴いてみよう!

  1. Butter by BTS
  2. Magic by TOMORROW X TOGETHER
  3. Not Shy (English Ver.) by ITZY
  4. I Can’t Stop Me (English Ver.) by TWICE

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※本記事は『ENGLISH JOURNAL』2021年11月号に掲載した記事を再編集したものです。

高橋芳朗音楽ジャーナリスト、ラジオパーソナリティ、選曲家。TBSラジオ「ジェーン・スー生活は踊る」にレギュラー出演中。著書に『ディス・イズ・アメリカ「トランプ時代」のポップミュージック』(スモール出版)、『生活が踊る歌』(駒草出版)など。