ENGLISH JOURNAL ONLINE

「slang」と「bad words」、区別できている?身に付けるべき英語最新マナー

「slang」と「bad words」区別できている?身に付けるべき最新マナー

あなたの身近に「この人は感じがいいな~」「この人とは仲良くなれそう!」と思う人はいませんか?なぜか周りに人が集まり、人から好かれる人には、実は秘密があるのです。サマー・レインさんから「モテ英語」のルールを学び、明日からすぐに使えるフレーズや振る舞い方をぜひ参考にしてください!

「モテ英語」のルール1~3はこちら!

ej.alc.co.jp

「モテ英語」のルール4~6はこちら!

ej.alc.co.jp

「モテ英語」のルール7、8はこちら!

ej.alc.co.jp

ルール9:スラングは使う場面に注意しよう

slang」と「bad words」の混同に注意!

海外ドラマや映画を見ているとよく耳にするかと思いますが、日本の学校などでは学ばないスラングがたくさん使われています。まず注意しなければいけないのは、「slang」と「bad words(curse words、swearwordsとも呼びます)」の違いです。bad wordsは公共放送では禁止用語である「f***」や「sh**」から始まる、強い怒りや驚きなどを表現する言葉です。そしてslangは各世代に存在する、くだけた会話で使う流行語のようなものです。この2種類を混同している英語学習者が多くいるように感じます。bad wordsを自然な表現だと捉えてしまったり、またはかっこいいと思って所構わず使ってしまったりすると非常に気まずい雰囲気になってしまう恐れがあるので、注意して使う必要があります。

一方slangは、侮辱や差別的な表現でない限り、基本的に友達とのくだけた会話では自由に使って問題ないでしょう。slangに当てはまる表現は多様ですが、その中でも使用頻度の高いものをいくつか紹介します。messed up(めちゃくちゃで)、pissed off(ムカついて)、cheesy(ダサくてかわいい)、meh(微妙な)、crazy(やばい)、a bajillion ~(ものすごい数の~)、literally(マジで)、最近の若者が使うlit(すごい、かっこいい)などが挙げられます。また、slangのフレーズもあります。That’s a bummer.(それは残念)、I feel you.(その気持ち、わかるよ)、My bad.(私が悪い)など、ここではとても紹介しきれないほどです。

The movie was a romcom, so it was kind of cheesy.
その映画はロマンチックコメディーだったから、ちょっとダサくてかわいかったよ。

Dude, I feel you. What he did was not cool.
ねえ、その気持ちわかるよ。彼がやったことは本当に間違っていたよね。

My bad! I didn’t mean to piss you off.
ごめん、私のせい!あなたを怒らせるつもりはなかったの。

There were a bajillion people at the station. It was crazy.
駅にはものすごい数の人がいたよ。あれはやばかった。

ちなみにslangを使わなくても、何もかっこ悪くありません。むしろ使い方と、使ってもよい場面の判断が難しいものの方が多いことを考えると、無理して使わないという選択もありです!

ルール10:最新のマナーに気を付けよう

相手の背景を意識して、配慮あるふるまいを

これは国を問わず必要な心遣いだといえますが、相手の背景に十分配慮することに注意しましょう。最近注目されている話題としては、人種に関わること、ジェンダーやセクシュアリティー、家族の在り方、食生活などがあるかと思います。ここではその中の二つのトピック、「食生活」「ジェンダーとセクシュアリティー」に焦点を当ててみましょう。

◆食生活(ヴィーガンやベジタリアンなど)

近年、SNSの影響もあり、vegan(ヴィーガン)やvegetarian(ベジタリアン)が世界中で急速な増加傾向にあります。ヴィーガンは、卵や乳製品を含む動物性食品を一切口にしない「完全菜食主義者」のことです。一方、「菜食主義者」であるベジタリアンは、基本的に肉は食べませんが、卵、乳製品、魚のだしなどは口にする人がいます。そのほかにも、肉は食べないが魚は食べるというpescatarian(ペスカタリアン)など食のスタイルはさまざまですが、多くの人にとってこれらはただの流行やダイエットではなく、倫理的な価値観なのです。そのような背景を知り、尊重することは重要なマナーです。会食を設定する際は、ゲストに食のスタイルを次のように確認しましょう。

Do you have any dietary restrictions?
何か食事制限はありますか?

Would you prefer soy milk, or is regular milk OK?
豆乳にしますか?それとも牛乳で大丈夫ですか?

◆ジェンダーとセクシュアリティー

最近では、SNSのプロフィールやEメールの最後に自身の「gender pronouns(ジェンダーを表す代名詞)」を記す人が増えています。これまでの人称代名詞は「he/him」「she/her」と男女二択のみでしたが、ここ数年で性別の多様性を当たり前に受け入れていこうという動きが始まりました。本来、アイデンティティーはとても多様なもので、両性だと自認している人、またはどちらの性でもないと感じている人、そして性別を当てはめたくない人などさまざまです。そのような性別を限定しない人たちは、代名詞に「they/them」という「genderneutral pronouns(中性代名詞)」を使います。相手から gender pronouns を指定された際は、見た目が女性的、または男性的だと決め付けず、その人が指定するgender pronounsを尊重して使うようにしましょう。

また、ジェンダーと同じように、人々のセクシュアリティーもさまざまですよね。異性間の関係を前提とした質問や発言は控えましょう。交際している相手や配偶者について尋ねる際は、相手の性別を決め付けず、partner(パートナー)、またはspouse/significant other(配偶者、恋人)を使うのがおすすめです。

Do you have a significant other?
恋人はいますか?

What does your partner do for a living?
パートナーのご職業はなんですか?

相手の代名詞や性別にまつわることについて間違えても大したことではないと思うかもしれませんが、LGBTQ+の人にとっては悩みや心の傷になってしまう可能性もあるので、しっかり意識しましょう。

特集「モテ英語のルール10」をEJ6月号でチェック!

※本記事は、『ENGLISH JOURNAL』2021年6月号特集の内容を再構成したものです。

サマー・レイン(Summer Rane)

サマー・レイン(Summer Rane) アメリカ、シアトル出身。早稲田大学卒業後、東京大学大学院で研究を行い、現在はスタンフォード大学大学院言語学博士課程在籍。10年以上の英会話講師としての活動を基に、英語教材の執筆や、YouTubeで英会話コンテンツを配信中。
「サマー先生と英会話!」https://www.youtube.com/channel/UC91qteXE1f8puKS8lEBRUhw
「サマー先生のなりきり英語音読」https://www.youtube.com/channel/UCZMf6bG2KyIgr8v_UylBITg