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世界中に生徒は4万人!子どもたちを夢中にさせるオンライン英会話の秘密

オンライン英会話

世界のオンライン言語学習の市場規模は、2025年には124億5263万ドルへと成長すると見込まれており、日本でも利用者はこれから大きく増加すると予想されています。2017年に米国で創業し、2020年12月からは日本でのサービスも本格的に開始した子ども向けオンライン学習企業のNovakidに取材した内容を、前編・後編に分けてご紹介します。

Novakid(ノバキッド)は、4歳から12歳までの子ども向けに、ネイティブスピーカーによる個人レッスンを提供するオンライン学習プラットフォームです。

2017年に米国で創業して以来、既に30カ国以上で事業を展開、世界中に4万人以上の生徒がいます。これまでにはポーランド、トルコ、ロシア、スペイン、イタリア、中東、北アフリカなどに主要な顧客基盤があり、日本でのサービスも、2020年12月から本格的に開始しています。

インドの市場調査会社であるValuates Reportsが2020年9月に発表したレポートによると*1世界のオンライン言語学習の市場規模は、2019年の59億2390万ドル(約6200億円)から2025年には124億5263万ドル(約1兆3000億円)へと、年平均成長率13.18%で推移すると予測されています。パンデミックがオンライン語学学習の需要の大きな転換点となり、利用者はこれから大きく増加すると考えられているのです。

オンライン学習の波がやってきているのは、日本の教育市場も例外ではありません。これらの動向は子どもの英語教育にどのような影響を与えていくのでしょうか?NovakidのCEOマックス・アザロウ氏らに話を聞きました。

子どもの個性に合わせた質の高い授業

一般的に、語学教育を早期から始めるメリットは大きいと指摘されています。発音の滑らかさや書いた文章のナチュラルさなど、ネイティブに近い英語が身につくのは、幼少期の頃から英語に直に触れていた場合が多いです。とりわけグローバル化が進展し、英語を使うことが今後さらに重要になっていくと考えれば、幼少期から英語の勉強を始めておくことは、子どもにとって大きなアドバンテージとなります。

とはいえ、子どもに早くから質の高い英語教育を受けさせたいと考えても、実はなかなか簡単なことではありません。もちろん日本でも、これまでに子ども向けの英会話教室は数多くありましたが、先生がネイティブではなかったりすることも多く、あまり「ナチュラル」ではない発音で英語を学ぶということも珍しくありません。

ネイティブ講師による質の高い授業を提供している教室もありますが、その場合は数が限られている上に、たいていは高額でもあるため、誰もが簡単に「身に付く英語教育」を受けられるというわけではないとアザロウ氏は指摘します。

「Novakidで英語を教えている先生は、主にアメリカ、イギリス、アイルランド、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ出身の英語のネイティブスピーカーであり、全員がDELTA、CELTA、TESOL、TEFLなど、国際的な英語教授資格を取得しているプロフェッショナルです。また採用に当たっては、児童を対象とした指導経験が最低2年間あることを必須としているため、先生の全員が児童教育を得意としていることも特徴です。Novakidのオンライン英会話でなら、多くの子どもたちに質の高い授業を提供することができると自信を持っています」

またお子様の個性に合わせて、多くの先生の中から、ぴったりの先生をリクエストすることができるという点も、Novakidならではのシステムです。世界中にいるネイティブ講師の授業に、距離的制約を超えて簡単に繋がることができるのは、オンライン教育の大きなメリットです。

「踊りが好きなお子様であれば、ダンスを得意とする先生をリクエストすることができます。また好みの先生のタイプを伝えれば、似た特徴をもっている先生をAIを使って探し出して、新たにお勧めすることもできます。子どもたちがきちんと英語を身に付けるためには、このように、個性を生かして楽しく勉強できる環境をしっかりと整えてあげることが最も重要なのです」

子どもに飽きさせない工夫

大人と違って子どもの英語教育の場合、どう授業に集中させるかというのも、大きなポイントとなってきます。

Novakidの授業は一回につき25分間の個人レッスン。子どもが飽きずにレッスンを受け続けられる最適な時間に設定されています。基本的には「英語を英語で教える」スタイルの授業によってネイティブの発音・イントネーション・リズムを体で身に付けられる点が特徴ですが、英語だけの授業では不安だというお子様には、バイリンガルの先生をリクエストできるので安心です。

通学不要なバーチャル教室で行われる授業では、お絵かき、歌、ゲームなどのオリジナル教材を使って、楽しむことに夢中になって英語に慣れ親しんでいきます。また生徒毎に用意されたアカウントでは、レッスンや宿題の達成度合いに応じて、Novakid上のゲームで使用できる「スター」が与えられ、子どもたちのやる気を促進させる工夫も施されています。

「Novakidのサービスの一番の特徴は、ゲーム感覚で授業を楽しめる点です。授業が始まるまで子どもたちは、どんな先生が授業をするのか、授業の内容は難しすぎないかなど、とても不安な気持ちになります。Novakidの授業では、そんなお子様たちの不安を解消するために、歌やゲームなどを取り入れて、楽しく安心して英語学習に取り組める環境づくりを徹底しています」

またNovakidの先生たちが実践している、「TPR法(全身反応教授法)」にも注目です。授業ではスライドを見せるだけでなく、先生たちはジェスチャーや表情、動きを大きく使ってレッスンを進めていくので、子どもたちは初めは英語がわからなくても、喜んで動作を繰り返し、より早く、より効率的に学ぶことができるようになると言われています。「TPR法」の第一人者であるサンホセ州立大学の心理学教授James J. Asherは、“Babies don't learn by memorizing lists; why should children and adults?”というレクチャーの中で以下のように述べています。*2

「子どもは、微笑む、立つ、歩く、走るなどの基礎的な身体的行動で理解を示しますが、これらの行動を私はTPRと呼んでいます。結論を述べると、人間は聞いて行動することで言語を習得するようにできているのだと思います。私が『言語と身体の会話』と呼んでいるものが1年ほど続くと、幼児は徐々に話すことができるようになります。言葉を発すようになり始めたときにはまだ完璧ではないながらも、そこから徐々に流暢なネイティブスピーカーへと向かっていくのです」

オンライン教育によって、幼少期からネイティブスピーカーの英語に身近に触れる人が増えていけば、日本人が持つ英語への苦手意識にも大きな変化が表れていきそうですね。

ENGLISH JOURNAL ONLINE編集部

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