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“private eye”の検索が急増した理由は?「英辞郎 on the WEB」検索ワードランキング2020

「英辞郎 on the WEB」検索ワードランキング2020

アルクが提供している「英辞郎 on the WEB」は、英単語の意味やその文例などが豊富に詰まった、日本最大級のオンライン英和・和英検索サービスです。そこで特に検索された語句を「オンライン辞書で調べられている語句」として、パソコンとスマホの端末別にランキング形式でご紹介します!2020年、世間ではどんな言葉が調べられていたのでしょうか?

2020年の人気検索ワードランキング

英辞郎 on the WEB*1の検索語別検索リクエスト回数(英語のみ)をPCとスマホのデバイス別に集計しました(集計期間:2020年1月1日~2020年11月19日)。

eow.alc.co.jp

PCでの検索回数ランキング ベスト10

1位   address
2位   implement
3位   ensure
4位   assume
5位   relevant
6位   apply
7位   concern
8位   confirm
9位   provide
10位 identify

まずはPCで検索されたワードランキングです。後述するスマホのランキングと比較すると、ある時期に検索数が急増しているといったものは少なく、多少の増減はあれど常に一定数調べられているものがほとんどです。また、ビジネスシーンでよく使う言葉が多くランクインしているのも特徴です。

PCでは仕事などで必要なワードを検索し、スマホでは気になったトレンドワードをさっと検索するという人が多いのかもしれません。

1位のaddressは常に検索数の多いワードです。dが2つ、sが2つ続くつづりに自信がなくなって検索した・・・という覚えがある方も多いのでは。

2位のimplementは、「道具」という意味の名詞のほか、「履行する」「実行する」という動詞で使われるワード。「履行」「実行」という意味の名詞、implementationも検索されています。

3位のensureは「~を確かにする」という意味の動詞、4位のassumeは「~と想定する」という意味の動詞です。ビジネスで使われる機会の多い言葉ですね。

5位のrelevantは「関係のある」という意味の形容詞で、反対語のirrelevant(無関係の)もよく検索されています。

6位のapplyは「適用する」「申し込む」といった意味の動詞。仕事の応募やルールの適用、クレジットカードの申し込みなど、ビジネスシーンから日常生活まで幅広く使われる言葉ですね。

7位のconcernは「~に関係している」「心配させる」といった意味の動詞で、「関心事」「懸念」といった意味の名詞でも使われます。「心配そうな」「関係している」という意味の形容詞concerned、「~に関して」という意味の前置詞concerningとともに検索されています。

8位のconfirmは「確認する」という意味の動詞ですが、こちらも名詞のconfirmation(確認)や形容詞のconfirmed(確認された)といった言葉とともによく検索されています。

9位のprovide(供給する)も日常的によく使われる言葉です。proviede withprovide forなど、一緒に使う前置詞も検索されています。ちなみにwithforは、「providewith 物」「providefor 人」(人に物を供給する)という語順で使い分けます。

10位のidentifyは、「(身元などを)確認する」「識別する」といった意味の動詞。「故障原因を見つけ出す」といった意味でビジネスシーンでも使われる言葉です。

 

スマホでの検索回数ランキング ベスト10

1位   laughter
2位   lockdown
3位   matter
4位   not A but B
5位   quarantine
6位   present
7位   leave
8位   turn out
9位   myra
10位 mean

つづいてスマホの検索ワードランキングです。こちらは、ある特定の時期に急上昇したワードがいくつか含まれています。

1位のlaughterは6月から検索数が増え始め、8月にピークを迎えています。7月10日に配信された、Official髭男dismの楽曲「laughter」が原因と考えられます。ピーク時には6月の検索数の100倍以上に!彼らの人気ぶりがうかがえます。ちなみにlaughterは「笑うこと」「笑い声」という意味の名詞です。

2位のlockdownがランクイン。3月から検索が増え始め、小池知事が都市封鎖(ロックダウン)に言及した23日前後にピークに達しました。その後4月、5月と徐々に検索数が減っていき、7月には落ち着きました。5位のquarantineも、3月に急上昇し6月には落ち着くという、おおよそ同じ推移を辿っています。

quarantineの意味を取り上げたENGLISH JOURNAL ONLINEの以下の記事も多く読まれました。

ej.alc.co.jp

3位のmatterはこれまでも一定数調べられていた人気ワードでしたが、5月のジョージ・フロイド氏の事件を契機に世界中に拡大した“Black Lives Matter”をスローガンとした運動を受けて、6月に検索数が急上昇しました。matterは「事柄」といった意味の名詞でもありますが、“Black Lives Matter”では「重要である」という意味の動詞で使われています。

4位のnot A but B、6位のpresent、7位のleave、8位のturn out、10位のmeanは昨年(2019年1月1日~2020年11月19日)の検索ランキングにもランクインしている人気ワード。

「贈り物」「存在」「現在」などの意味があるpresent、「~を意味する」「~するつもりである」「意地悪な」などの意味があるmeanなど、複数の用法がある単語がよく調べられる傾向にあるようです。

9位のmyraは5月に検索数が増えはじめ、7月にピークに。TikTokから人気に火がついたTani Yuukiさんによる楽曲「Myra」の影響と考えられます。

ランク外の注目検索ワード

上記のランキングからは外れてしまったものの、EJ編集部が面白いと感じたトレンドワードをご紹介します(2020年1月1日~11月19日の月別のスマホ検索ワードランキングから抜粋)。

いずれも限定された特定の時期に検索数が急上昇したワードばかりですので、今年を振り返って「なぜこの検索ワードが急上昇したのか?」を予想しながら読んでみてください。全部ピンと来た方は、かなりの情報通かも。

jam(1月検索ランキング2位)

大人気の男性アイドルグループ、JO1(ジェイオーワン)のファンネーム(アーティストを応援するファンの呼び名)が「JAM」に決定した1月10日に検索が急増しました。ファンネーム案をファンから募集し、JO1のメンバーが公式Youtubeで選抜する様子を公開しました。

give a second thought(1月検索ランキング3位)

センター試験の英語で出題され話題に。give a second thoughtは、「~について考え直す」という意味のフレーズ。Twitterでは、受験生の「解けた」「知らなかった・・・」という喜びと悲しみの報告が相次ぎました。

fontaine(2月検索ランキング2位)

2月2日に放送が始まったテレビアニメ「ヒーリングっど プリキュア」のヒロインの名前「キュアフォンテーヌ」だったためか、放送日の日曜日になる度に検索数が増加しました。フランス語で「噴水、泉」という意味です。

private eye(3月検索ランキング3位)

3月14日に検索数が急上昇。「私立探偵」という意味です。この日に放送されたテレビアニメ「名探偵コナン」で、人気キャラクターの安室透(あむろとおる)が「プライベートアイ」と名乗りました。

thrice upon a time (4月検索ランキング9位) 

4月14日、 エヴァンゲリオン公式サイトに映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の新ビジュアルが公開されると、タイトルに添えられた副題“THRICE UPON A TIME”の検索数が急上昇しました。おとぎ話などで使われるonce upon a time(昔々)のonce(一度)がthrice(三度)となっています。“Thrice Upon a Time”は、ジェイムズ・P・ホーガン著のSF小説『未来からのホットライン』の原題です。

unsung(7月検索ランキング3位) 

2020年7月から9月まで放送されたテレビドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』の影響と考えられます。unsungは「歌われていない」「しかるべき称賛を受けていない、日の当たらない」という意味があります。

ドラマの公式HPによると、「アンサング・シンデレラ」というタイトルには、「医師のように頼られず、看護師のように親しまれなくても、“縁の下の力持ち(=アンサングヒーロー)”として患者のために奮闘する病院薬剤師たち」という意味が込められているそうです。

まとめ

以上、2020年の「英辞郎 on the WEB」人気検索ランキングをご紹介しました。

ニュースで持ち切りだった新型コロナウイルスや“Black Lives Matter”関連のものから、人気のテレビ番組や音楽の影響で検索数が上昇したと思われるものまで、さまざまなワードがありましたね。

日々の生活の中で出会った言葉を調べるのも立派な英語学習法の一つです。2021年も「英辞郎 on the WEB」を使ってさまざまな言葉との出合いを楽しみましょう!

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*1:「英辞郎」は道端早知子氏の登録商標です。

ENGLISH JOURNAL ONLINE編集部

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