あっという間に世界の人気者となったピコ太郎の「PPAP」。流行語大賞ノミネートに続き、紅白にも出るとのびっくり情報も飛び出しましたね。さて、PPAPのどのあたりが海外にウケたのか、英語表現と共にお届けします。
知らないと恥ずかしい? ピコ太郎のPPAP
一度聞いてもピンとこないが、気が付くと「ペンパイナッポーアッポーペン」と歌っている自分に気が付く、強力な「時間差攻撃」をしてくるピコ太郎の動画「PPAP」。しかし、私の周りからは「面白さが分からない」「意味が分からない」「そもそもピコ太郎って誰?」という声もちらほら。
それはさておき、世界的に大注目されたきっかけは(みなさんもうご存知かと思いますが)、ジャスティン・ビーバーがTwitterで紹介したのが発端なのですが、8月25日に公開されたこの動画を1カ月後に発掘するとは、彼はインターネットパトロールでもしているのでしょうか?
そのおかげか、世界中のメディアで取り上げられ、あっという間にYoutubeの週間再生回数が世界1位(9月30日~10月6日集計)に、またビルボードのHOT100(10月19日付)の77位にランクインしたというので驚きです。
海外ではどう報じられている?
「PPAP」のどのあたりが海外にウケたのでしょうか? 海外のサイトを見ているとやたらと出てくる表現をいくつか発見。
PPAP song goes viral.
Internet goes bananas for viral PPAP ...
His novelty viral hit PPAP ...
go viralは「インターネットや口コミなどで情報が急速に広まる」、go bananasは「頭がおかしくなる」という俗語なのですが、「PPAP」の広まり方はそれぐらい勢いがあったという受け取られ方なのですね。noveltyはノベルティグッズなど日本語にもなっていますが、ここでは目新しい、珍しいといった意味で使われているようです。
「PPAP」を見た海外の人たちの感想は?
「PPAP」を見た方の感想はさまざま。「面白い!」「これ好き!」というものもあれば、「なぜこれが流行っているんだ?」「日本人はこの面白さを理解しているのか?」というものも。歌詞の内容についてのコメントについて見てみると以下のようなものが。
This weird, nonsensical one liner song ...
The outrageously awful song ...
weirdは「風変りな」、nonsensicalは「ばかげた、無意味な」、outrageouslyは「とんでもなく」、 awfulは「ひどい」という意味で考えると、「この風変りでナンセンスなジョークソング」「すさまじくひどい歌」・・・、うーんひどい言われ方ですね。
そんな「えっ、ちょっと言い過ぎ?」というコメントと一緒に使われているのが以下の表現。
IMO
in my opinion(私の考えでは)の略語でネット用語なのですが、これを使えば「個人的な意見だけどね」と前置きできるので、炎上は避けられるかもしれません。
そのほかにも、
lol
laugh out loud(大笑いする)の略語なども、コメントに使用されていました。面白かったということをシンプルに表現できるので、ハッシュタグ#lolでもよく使用されていますね。
おまけ:海外の子どもたちの反応
こちらはアメリカの Fine Brothers Entertainmentが作成した7歳から11歳の子どもたちに 「PPAP」を見たときのリアクションを紹介している動画です。すでに「これ知ってる!」という子もいれば「なんじゃこれ」という感想も。「tongue twister(早口言葉)みたい」という子もいて、英語圏の子どもでも「ペンパイナッポーアッポーペン」は言いづらいのかもしれませんね。
年末にかけてピコ太郎の「PPAP」はもっとブレイクするかもしれませんよ。英語での会議や会食などのアイスブレークに・・・使うかどうかは自己責任として、とにかく海外ニュースはあまり見る気になれないという方も、この機会にピコ太郎の報じられ方を英語でチェックしてみてはいかがでしょうか。
ピコ太郎とは
お笑い芸人古坂大魔王演じるキャラクター。千葉出身の53歳になるシンガーソングライターという設定らしい。ピコ太郎 オフィシャルサイト https://avex.jp/pikotaro/
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