「とにかく何でも」「ありとあらゆるもの」って英語でなんて言う?【映画で英語】

ドリームガールズ

映画は生きた英語の宝庫。おすすめ映画から、ちょっとおしゃれですぐに使える英語表現を毎回一つ紹介します!映画『ドリームガールズ』から、「とにかく何でも」「ありとあらゆるもの」という言うときの表現です。

今日のおすすめ表現

You name it.

You name it.は、「とにかく何でも」「ありとあらゆるもの」と言いたいときに使えるフレーズです。

表現の出どころ

1960年代のブラックミュージック業界を描いた作品『ドリームガールズ』(原題:Dreamgirls)からご紹介します。

ドリームガールズ (字幕版)

ドリームガールズ (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 1960年代と言えば、ザ・スプリームスを始めとした3人組の女性ボーカル・グループが花開いた時代でした。映画の中心的存在である3人組グループ「ザ・ドリームガールズ」はザ・スプリームスを、そしてビヨンセ・ノウルズ演じるディーナはダイアナ・ロスを、それぞれモデルにしていると言われています。

一方で、オーディション番組『アメリカン・アイドル』出身で歌唱力にかなり定評のあるジェニファー・ハドソンが演じるエフィ・ホワイトは、ザ・スプリームスのメンバーだったフローレンス・バラードやソロシンガーだったエタ・ジェイムズをモデルにしていると言われており、どちらもかなりパワフルな歌手だったようです。

歌唱力のある女性を英語でdivaと言ったりしますが、これはイタリア語が語源で、もともとはオペラで主役を張るような偉大な女性歌手を指していました。また、その才能ゆえにわがままになってしまう女性を、ネガティブな意味でdivaと呼ぶこともあります。まさに、自分の才能に絶対の自信を持ち、バックコーラスなんて嫌だと言ったエフィのイメージですね。

ところで、新曲『Heavy』をレコーディング中にエフィが出て行ってしまうシーンがあります。スタジオの建物の外に出ると暴動が起きており、カーティス(ジェイミー・フォックス)が「We’re black-owned.」(俺たちは黒人経営の会社だ)と叫ぶシーンがあります。

これは1967年に黒人と地元警察との間に起きた衝突から発展した「デトロイト暴動」を表現していると思われます。映画自体はフィクションですが、当時の様子を色濃く反映した作品になっています。

表現の使い方

エフィを中心とした「ドリーメッツ」はそれまで、ジミー(エディ・マーフィ)のバックコーラスとして活動していました。ところが、今後は「ザ・ドリームズ」として、3人には独自のステージを持たせるとカーティスが宣言します。

そこでカーティスは、ディーナたち3人にステージは1週間後に開幕すること、ジョリー・ジェンキンスという人物に演出を依頼してこれまでとはまったく違うショーになること、やるべきことは山ほどあることを告げます。

カーティスはさらに、ジョリー・ジェンキンスについてこう続けます。

He’s done movies, Broadway, club acts, you name it.
彼はこれまで、映画、ブロードウェイ、クラブ、ありとあらゆるものを手掛けてきたんだ。

You name it.はつまり、ここに列挙したものや考えつくもの何でも、ということです。

ちなみにこのジョリー・ジェンキンスですが、レコードレーベル「モータウン・レコード」で振付師として活躍し、ザ・スプリームスの振り付けも担当したチョリー・アトキンスになぞらえた人物だと言われています。

まとめ

今回のフレーズYou name it.は、似たような何かを列挙した後にYou name it.と付けて、その類のありとあらゆるもの、と表現する使い方が一般的です。例えば、「jazz, rock, fusion, pops, you name it, I can play any type of music!」(ジャズでもロックでもフュージョンでもポップスでも、とにかく何でも弾けるよ!」といった感じです。

カジュアルな場面で使ってくださいね!

松丸さとみ

松丸さとみフリーランス翻訳者・ライター。学生や日系企業駐在員としてイギリスで計6年強を過ごす。現在は、フリーランスにて時事ネタを中心に翻訳・ライティング (・ときどき通訳)を行っている。
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