売上1000億円超!NECの海外営業のプロが書きためた英語表現ノートが書籍化

『売上1000億円超!海外営業マンが教える 世界基準のビジネス英語表現』

このたび『売上1000億円超!海外営業のプロが教える 世界基準のビジネス英語表現』(アルク)が発売されました(10月15日刊行)。これはNECの海外営業社員の原一宏さんが、仕事を通して書きためてきたビジネス英語フレーズ&単語の売り込み原稿を書籍化したものです。ここでは、書籍刊行後に行われた著者と担当編集者の初Zoom対談の一部から、本書制作の裏話や気になるフレーズを特別に公開します!

担当編集・永井薫:どうも初めまして!

著者・原一宏さん:初めまして、執筆中は大変お世話になりました。

永井:いえいえ、こちらこそ。一度お目に掛かって打ち合わせをと言いながら、結局、本が出るまで会う機会がありませんでしたね。ところで、原さんがお勤めのNEC社内では、この本の評判はいかがですか?

原:おかげさまで、社内メーリングリストなどでも掲載してもらい、興味を持ってもらっています。「売上1000億円なんですね!」と声を掛けられるとどきっとします(笑)。

永井:まずは身の回りの同僚の皆さんや後輩社員の方々に読んでいただきたいですね。

事の発端は、大学時代の友人のすすめ

永井:原さんのように執筆経験がない方の本が出るというのは、アルクではとてもまれなんです。どういう経緯で原稿をお送りいただいたんでしょうか。

原:私は1984年にNECに入社して、2年後に初めてアメリカに出張しました。英語は学生時代からわりと得意で、大学のESSにも所属していましたし、英検1級も持っていたのですが、現地で自分の英語がまったく通じないことにショックを受けました。

その後、30年以上にわたってアメリカ・カナダで光通信システムや無線通信の仕事をする中で、お客さまや現地法人のローカルスタッフとのやりとりから学んだ英語表現や日米の文化の違いに関するエピソードを書きためてきました。

長年「これを本にしたい」と思いつつ半ば諦めていたところ、今年1月に大学時代の友人に原稿を読んでもらう機会がありまして。その彼が、ぜひ出版した方がいいと背中を押してくれたんです。

そこでアルクさんに企画書と原稿を送ったところ思いがけずよいお返事を頂けて。私は学生時代、『ENGLISH JOURNAL』を購読していましたし、とても感激しました。

永井:こちらこそ、大切な原稿をアルクに送っていただいてありがとうございます。最初の原稿は4万字でしたが、12万字まで加筆していただいたのですよね。編集部からの過酷な加筆依頼にも耐えていただき(笑)、本当に感謝しております。

『売上1000億円超!海外営業のプロが教える 世界基準のビジネス英語表現』

担当編集者(画面左上)と著者の原さん(画面右下)の対談の様子。元はこんな原稿でした。

ネイティブの校正者が知らない英語?

永井:ところで、原さんの原稿をイギリス・アメリカ・カナダのプロの校正者にチェックしてもらった際、ネイティブが「このフレーズは知らない」と言うものがありました。

原:私の記憶ではsharpen the pencil(値引きをする)とLet’s sync up.(意見をすり合わせましょう)というフレーズは、お問い合わせを頂きましたよね。

永井:そうです。知っているネイティブと知らないネイティブとばらつきがありました。

原:現場では頻出ですが、念のため、付き合いの長いアメリカの現地法人の社員にも改めて聞いて、間違っていないことを確認しました。sharpen the pencilもsync upも、現地社員と一緒にお客さまへの見積もりを作成するときなどに、よく出てくるフレーズです。

永井:いきなり言われると、「え、鉛筆をとがらせるってどういう意味?私が聞き間違えた?」とあせりますね。現場の息遣いが感じられるような、まさに「生きたビジネス英語」ですね。

自分では使わないけれど、知らないとまずい英語

永井:最初のアメリカ出張のときに、まず覚えたフレーズはJust in case,念のため言っておくけど)だった、と書かれていますね。

原:そうですね。これは、実際に現場で、コミュニケーションの行き違いや思い込みからくる失敗やミスが多いからだと思います。正確に相手に理解してもらっているかどうかを確認するために、このフレーズはすごく役立ちます。This is a heads-up.事前に言っておくけど)も似たような例ですね。前もって誤解を排除したり、コミュニケーションをスムーズにしたりするためによく使われます。

永井:なるほど。本の中では、フレーズと対訳だけではなく例文もたくさん出てきますし、何より、原さんのお仕事でのエピソードが盛り込まれているので、同じようにビジネスをされる方には、「そうそう、そうなんだよね~」「なるほど、これは自分でもまねしてみよう!」と思ってもらえますね。ほかに紹介したいフレーズや単語はありますか?

原:1つはWhat’s the bottom line?(結論は何ですか?)です。日本人の話は前置きが長くてなかなか結論が見えないので、相手からこう聞かれることが多いんです。自分の方からBottom line is as follows.(結論はこういうことです)と先手を打って、後でゆっくり説明してもいいですしね。もちろん相手から要点を引き出すために、こちらから促すこともありますし。とにかくこれは非常によく使うフレーズです。

2つ目はLet me play devil’s advocate.(異論を言わせていただきます)。日本人は会議で満場一致だと安心しますが、アメリカ人は逆で、皆が賛成すると本当にこれで決めてしまって大丈夫?と思うみたいで、こう投げ掛ける参加者が出てきます。

永井:日本だと、「あと少しで会議が終わりそうだったのに、空気読めよ!」なんて思われそうですが(笑)。これは普通の英語のフレーズ集でも出てきますが、本当にこんなこと言う人いるのかな、なんて思っていました。実際によく使われるんですね。

原:そうなんです。ただ私は自分から言ったことはないかもしれませんが(笑)。アメリカ人はよく使います。

永井:基本的な言い回しですが、You got it.I got it.は、「そうか、アメリカ人はそう使い分けているのか」と驚きました。

原:ニューヨークでタクシーに乗って行き先を告げると、必ずYou got it.って返されるんです。I got it.の方がよさそうな気がしますが、でもドライバーは必ずYou got it.って言うんです。意味上、ちゃんと使い分けているんですね。

なぜ主語がyou?なぜ過去形?という疑問もありますが、アメリカで長年仕事をしていると、「こういうときはこう言うものだ」と、理屈ではなく経験的に丸々身体に取り込まなければならない英語も出てきますね。

あとは、アメリカ英語は野球由来のイディオムが多いですよね。Two down, one to go. (あともう少しだ)とかthrow a curve ball(意表を突く)、It’s a whole new ball game.(まったく新しい状況[話]です)など。やはりアメリカには、野球と切っても切り離せない文化が根付いています。

永井:このところ、World Englishesがフォーカスされ、こうした土地ごとの文化や慣習、歴史を背景にしたイディオムや言い回しが避けられる傾向にあります。でも、アメリカやカナダでビジネスをするのであれば、こういう「濃い」英語も知らないととっさのときに困りますね。自分では使わなくてもいいけれど、相手が言うことを理解するためには、こういう知識を仕入れておくことって大切ですね。

私と同じ失敗を繰り返さないで、もっと英語とうまく付き合ってほしい

永井:最後に、この本をどんな方に読んでほしいですか?

原: 本書では、私がビジネスの現場で学んだ「生の英語フレーズ」を、実践的、かつ具体的な形で使っていただけるようにまとめました。私自身の失敗談や、ビジネス上でのエピソードもふんだんに織り込んであります。

海外との仕事で実績を上げたい方、海外へ進出して英語でビジネスを展開しようとしている方、外国人上司や部下、同僚と働く方、あるいは実践的な英語をもっと学び、知識を深めたいと思っている方、そんな皆さんのお役に立てればうれしいです。

私は英語でいろいろな失敗をしてきましたが、この本を手に取る皆さんには、同じ失敗をしないでほしい。本書を読んでもっとうまく英語と付き合い、交渉や商談が成功しますように、それを願っています。

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協力:アルク広報部

ENGLISH JOURNAL ONLINE編集部

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