アルクの英語学習誌『ENGLISH JOURNAL(EJ)』の読者が、EJを使った感想や自らの英語力を生かした取材など、編集部とは違った独自の視点で「おもしろ&お役立ち」英語情報をレポートする「EJ特派員」の活動。今月はEJ特派員のKAZUさんが、EJが提唱する学習コースに取り組んだ様子をご紹介します。
EJが提唱する4つのコースでEJを徹底活用する
こんにちは、「EJ特派員」のKAZUです。
EJ特派員として活動を開始してから祝1周年ということで、先月は「EJを100%活用できないあなたに、特派員がおすすめするEJ活用法」という記事を書きました。
ej.alc.co.jpこの1年間、EJを使った学習方法を自分なりに考え実践してきました。ここでふと思ったのが、「基本に立ち返って、EJ編集部が提案している学習方法に沿って学習を進めてみるのはどうか?」ということでした。今月は、実際に試してみたので、その模様をご紹介したいと思います。
自分に合った学習コースを選ぶ
EJ2020年11月号を例にすると、5ページ目に「選べる4つのコース」が紹介されています。
インタビューやレクチャーなどの「学習コーナー」には、「内容理解クイズ」「ディクテーション」「シャドーイング」「考えてみよう」というセクションがあります。自分が学習に使う時間と鍛えたい能力を考えて、4つのコースから選ぶことができるようになっています。 学習時間はたくさん取れないけど、リスニング力を鍛えたいという方には「リスニングシンプルコース」、スピーキング力を鍛えたいという方には「シャドーイング」や「考えてみよう」のセクションを含む「発信力養成コース」など、4つのコースが用意されています。
ボクは毎日ある程度の学習時間を確保し、発信力を高めたいので「発信力養成コース」を選んでEJ11月号の学習を開始しました。
リスニングをしてから「内容理解チェック」
使う題材は、EJ11月号のインタビュー2本にしました。Interview 1は映画監督のスパイク・リーさんです。Netflixで配信される新作映画『ザ・ファイブ・ブラッズ』についてお話しされています。 Interview 1と同時進行で、Interview 2のロンドン生まれの歌手、デュア・リパさんのインタビューにも 取り組み ました。
どちらも興味があったのでボクは最初に2つ選びましたが、時間がない人はまずは1つずつ 取り組む ことをお勧めします。自分が興味のあるコーナーから選ぶと学習がはかどると思います。
5日ほどかけて何度か繰り返し聞いてから、最初の「内容理解クイズ」に 取り組み ました。クイズはどちらのインタビューともに全問正解でした。 個人的には、デュア・リパさんのインタビューは1、2回聞いてほぼ内容をつかめたのですが、スパイク・リーさんのインタビューはなかなか難しかったです。
繰り返し聞くことによって音声に慣れて、少しずつ聞き取れる部分が増えるので、何回か聞いてから「内容理解クイズ」に 取り組む ようにしています。 インタビューは背景知識がないと付いていくのに難しいことがあるのですが、EJにはそのインタビュイーに詳しいライターさんが書いた解説記事と、インタビューの背景と関連キーワードが説明された「Before Listening」という部分をよく読むようにしています。
それでもリスニングが難しい場合には、 先に 「内容理解クイズ」の問題を読んでからリスニングをしています。そうすることで、話す内容の何に着目して聞けばいいのかがわかるので、聞き取りやすくなります。
ディクテーションとシャドーイング
次に、ディクテーションとシャドーイングにチャレンジします。
実際にボクがデュア・リパさんのインタビューで取り組んだものをご紹介します。各コーナーに以下のようなページが用意されているのでそのまま 取り組み ます。
普段はディクテーションには取り組んでいないのですが、やってみると自分がどういうところが聞き取れていないかがわかり、とても役に立つ学習だと実感しました。 ディクテーションもシャドーイングも30単語程度の文章なので負荷が少なく、それでいて取り組んでみると自分ができること、できないことに対する気付きが多いということを感じました。
最後に「考えてみよう」で発信力を鍛える
ボクが一番好きなセクションがこの「考えてみよう」です。インタビューに関するトピックが一つ書かれていて、その内容についてスピーキングをします。デュア・リパさんのインタビューでは、
Do you think you listen to more music by men or women? Why do you think that is ? あなたは男性の曲と女性の曲のどちらをより多く聴くと思いますか?それはなぜだと思いますか?というものでした。EJで学習している方が近くにいて、同じトピックでお話しできたら面白いのですが、ボクのようになかなか難しい場合は、独り言英会話をします。インタビューに応えるつもりで、誰もいない部屋でぶつぶつと独り言のように喋ってみます。
話したことを録音しておくと、「どんなことを話したのか」「もっとよい言い方はなかったか」「どんなことが言えていないか」がわかるので効果的に学習ができます。 意見を考えることが難しいという方は、サンプルアンサーが付いているのでそれを参考にしたり、話す前に何を話すかメモしたりしてから話すのもよいと思います。
まさに、英語学習「だけ」じゃないEJ11月号
いつも表紙や目次からざっと内容を確認して、興味のあるところから順に 取り組む という使い方をしていましたが、今回 改めて EJの各ページを見てみたら、先ほど紹介したページの左下によい言葉を見つけました。
まさに、「英語学習『だけ』じゃない!世界の出来事、文化を学べる!」というのが今号もぴったり当てはまっていて、Black Lives Matter のことや来月行われるアメリカ大統領選挙のことなど、英語で学ぶことが多いです。 イギリス好きとしては、今年4月から連載が始まった宮田華子さんのコラム「LONDON STORIES」で紹介されていた、イギリスのリアルなハロウィーン事情がとても興味深かったです。
ということで、EJ11月号ではEJの基本に立ち返った学習を実践してみました。 12月号は毎年恒例のイギリス特集ということで、大いに楽しみにしつつ、それまでコツコツと学習を継続していきたいと思います。
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Kazu 東京生まれ。首都圏で英語を教えています。外国語(英語)科教員免許保有、英検1級、TOEIC L&R980、国連英検A級取得。約9カ月のイギリス語学留学の経験から、イギリス英語とイギリス文化が好きになり、イギリス愛を貫き突き進んでいこうと決心しています。
ブログ: https://eigo-note-edu.com
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