EJを100%活用できないあなたに、特派員がおすすめするEJ活用法【EJ特派員】

アルクの英語学習誌『ENGLISH JOURNAL(EJ)』の読者が、EJを使った感想や自らの英語力を生かした取材など、編集部とは違った独自の視点で「おもしろ&お役立ち」英語情報をレポートする「EJ特派員」の活動。今月はEJ特派員のKAZUさんが、1年間の活動の中で見出したEJ活用法をご紹介します。

ボクなりのEJ活用法をまとめてご紹介します!

こんにちは、「EJ特派員」のKAZUです。

約1年前から、イギリスに旅行する計画を立てていました。それはもちろん叶わなかったので、日本橋三越の英国展に行ったり、イギリスの旅行雑誌を眺めたりして擬似的な旅行を楽しんでいます(笑)。

EJ10月号では「おうちで絶景ツアー」という特集が組まれています。今は海外旅行ができないけど、来年こそは!という思いで旅の想像を膨らませ、英語の練習に励むとよいかもしれませんね。

さて、ボクが初めてEJ特派員として記事を書いたのが、ちょうど1年前の2019年10月号でした。振り返ると、EJをどのように活用するかということを常に考え試行錯誤しながら学習した1年間でした。 そこで今回は「EJ特派員のEJ活用法」について、まとめてご紹介したいと思います。ご参考にしていただけるとうれしいです。

まずはリスニング!

毎号掲載されているセレブや学者さんたちのインタビューを、まずはスクリプトを見ずにリスニングします。ボクはEJを手にしてから3日から7日ほど、InterviewからLectureまでを通して1日1回リスニングします。 特にinterviewでは、出てくる固有名詞やその内容についてあらかじめ 把握 しておかないとよくわからない場合もあるので、そのときはInterviewの一番初めにある日本語の記事で、どんな話なのか確認をします。

ボク自身、「まったくリスニングができない」ということは多々あるので、その場合はトラックごとに細切れに繰り返し聞いたり、再生速度を少し落として聞いたりします。 最近ではinterviewからトラック順にリスニングしていますが、 興味に応じて聞く順番を変えたり、やさしいレベルの題材から聞いたりするのもいい と思います。

ケイ・ヘザリさんの「Tea Time Talk」と、ホストとゲストの軽快なトークが聞きやすい「Quick Chat 」は英語のリスニングが苦手な人にもおすすめです。 EJ10月号では、歌手のアリシア・キーズさんのインタビューが比較的聞き取りやすい英語だったので特に集中して聞きました。

スクリプトをチェック&宝探しでインプット!

ある程度リスニングしたら、次はスクリプトをチェックします。最初に音声を流しながら文字を追って確認し、その後に文章の対訳と語彙を確認して内容をすべて理解します。スクリプトチェックにおいて大事なことは、リスニングした内容がどれくらい聞き取れていて、どの部分が聞き取れていないか 把握する ことだと思いますが、それともう一つ、アウトプットに向けた英語表現の宝探しをすることも大切だと思います。

ボクはスクリプトをチェックするときに、「使いたい表現」「大事だと思う表現」「面白い表現」「知らなかった語彙」をマーカーで色別に分けてチェックします。 特に大事なのが「使いたい表現」だと思います。自分が英語を話すときに使ってみたい表現、覚えておけば使える表現をインプットして脳内に内在化させ、いざというときに口から出やすくするためにストックします。

EJ10月号の特集では、絶景プロデューサーの詩歩さんが旅先で感じたことなどを表現しているところで、 which was a real regret(~だったのが心残り)、back then , I had very little information about it(当時はまったく情報がなく・・・)、coming across something unexpected was one of the real thrills on the trip(想定外なことがあるのも旅の醍醐味)というところをチェックしました。

海外の方と話をするときに、過去の旅の話をすることがよくあるので、 「これは使える表現だ!」と思った部分にマーカーを引きました 。マーカーを引きたくなるところは個人の興味に応じて異なると思います。宝は人によって違うわけで、どこに転がっているかわかりません。だから、この宝探しがとても楽しいのです。思わぬ発見があると嬉しいですね。

強化 !">音読でインプットを 強化

スクリプトチェックと宝探しで内容を確認したら、今度は音読練習をします。音読は、「英文を見ながら自分のペースで音読」「英文を見ながら音声に合わせて行うオーバーラッピング」「音声から少し遅れて、聞こえた通りにまねて言うシャドーイング」を主にしています。自分が好きな題材、あるいは覚えたい表現がたくさん出てくる題材に絞って行うことが多いです。 何度も同じ内容を繰り返すと定着率がアップする気がします

また、マスクをすることが多い今だからこそやりやすいのかもしれませんが、移動中にイヤホンをして音源を聞きながら口を少しだけ動かす「声に出さないシャドーイング」をしています。 移動中でのリスニング練習は、時間を 有効 活用できるという点では素晴らしいのですが、歩いているときに何か視界に入ってしまったり、突然ほかのことを考えてしまったりして、気がついたら耳に集中できていない、という状況が起きがちです。しかし、「声に出さないシャドーイング」をすると、必然的に耳でしっかりと音声を拾って口をパクパクさせなきゃいけないので、集中して 取り組む ことができます。

EJ特派員として

この1年間、EJ読者の皆さんたちに学習の きっかけ となるようなことをお伝えできればと思い、EJを使った学習法について記事を書いてきました。 記事を書くにあたって、これまで以上にEJに深く踏み込んで、ボク自身も学習法が身に付いたし、新たな発見もありました。 これからもEJの世界を旅して、皆さんの参考となるような記事を書いていきたいと思います。

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Kazu 東京生まれ。首都圏で英語を教えています。外国語(英語)科教員免許保有、英検1級、TOEIC L&R980、国連英検A級取得。約9カ月のイギリス語学留学の経験から、イギリス英語とイギリス文化が好きになり、イギリス愛を貫き突き進んでいこうと決心しています。
ブログ: https://eigo-note-edu.com
Twitter: https://twitter.com/eigo_note_edu

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